東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ひまじのカブ栽培日誌 第6回~二回目間引きと株移動~(工:田中大翔)

2023年11月16日 (木)

 こんにちは!ひまじです。......ついに書くことがない!強いて言うなら寒い‼朝起きて室温10℃でびっくりしました。......ということでこたつを出し、コタツムリになる日々を送っております。まあ、こういうときはこのペンネームの由来でも......。あっ上の写真は夏登った剱岳早月尾根から撮った写真です。

ペンネームの由来

 このペンネームを考えるのに記事が完成した後何日もかかりました。その間、友達に聞いたりしていたのですが、ある時、それを聞いた友人に「ペンネームでこんなに長い間悩むなんて暇人やな~」と言われました。確かにその通りで自分は暇人だなあと思った時に「ひまじん」から「ひまじ」になりました。はい、長い間悩んだくせにめっちゃ単純です。

スプラウトについて

 さて、本題に入りましょう。いや~他の受講生の記事を見ていて思ったのですが完全にスプラウトを育てるタイミングを見誤りましたね。室温10℃~15℃だと厳しいのかもしれません。実はうちの温度計はリセットしたタイミングから今までの最低・最高気温と湿度を教えてくれるのです。すこしスプラウトの栽培の箱の中だけ温度を上げる方法を考えておきます。

栽培記録

 さて、33日目から見ていきましょう。上が外鉢、下が内鉢です。近頃、太陽高度が出なくなったため、徐々に日照時間は悪化。いまは外鉢で5時間あるかないかといったところです。そんな中でもカブは毎日違いが分かるほど成長を遂げています。33日目外鉢.jpg33日目内鉢.jpg

 35日は飛ばして37日目、左が内鉢、右が外鉢です。内鉢も根元はあまり成長していませんが、葉だけは順調に大きくなっています。恐れていた徒長の兆候もなし。根元のふくらみが遅いこと以外はうまくいっています。内鉢は日光が少ないので葉をたくさん出したのかもしれません。37日目.jpg

 そして38日目。今回は、ついに第二回間引きのタイミングとなりました。今回は第一回間引きで根を傷つけてしまった株が、成長の望みが薄くなってきたため、間引くことにしました。ついでに、外鉢内鉢の株を少し移動させて、最後の株移動をしようと思います。

 これが内鉢の間引く株です。頑張って本葉一枚出したはいいが、二枚目を出す力は残ってないようです。38日目内鉢1.jpg

 その後残った3つとも株を土ごとずらして完成です。この作業は困難を極めました。なんと株の二つの側根が少し絡みついていたのです。できるだけ切らないように丁寧によけていく作業は大分神経をすり減らしました。ここで私ひまじはひらめきました!もらっていたプレートに内、外と書いておけば記事でいちいち言わなくても良く、よりわかりやすいと!ということでこれが内鉢の作業後です。もう内鉢は触るつもりはありません。38日目内鉢2.jpg

 次に外鉢。これは以前の株移動で根を傷つけてしまった株を間引こうとしたのですが、これ実はその後子葉は枯れましたが元気を取り戻し成長を続けているのです。ということで今回間引くのはやめ、前回移動しなかった株がこのように隣とすごく近くなってしまっていたのでこの株だけ移動することにしました。38日目外鉢2.jpg

 今回の移動はかなり長い距離の移動で、根も主根が切れにくくなった分側根が大きく広がっているため。こちらも大分大変でしたが、何とか移動を終えました。今後、今回移動した株が問題ないようなら、前回移動時に子葉が枯れてしまった株を間引こうと思います。38日目外鉢3.jpg

 ついでによく見たらわかると思いますが。こないだの強風の時に、一枚葉が折れてしまったので、治るかはわかりませんがちょっとその部分を補強しています。

 あれ? 今回ちょっと文章量多い? 仕方ないじゃん。それだけの大作業をしたんだし......。ってことで次回はこの結果とできたらスプラウトに移りたいと思います。また、中間発表も来週のどこかで投稿します!また来週!

コメント

ひまじさんこんにちは

 むむむ、ペンネームで悩むとは......その友人の言葉は心からのものですね。

 どうでもいいことですが、最近うちのネコのことを「フトリスギ」と呼んでると周りに言ったら、「それは状態であって名ではない」と返されました。

 さて本題に入ります。

 画像で見るとカブはだいぶ大きくなりましたね。毎日見ていれば変化に気付きにくいと思うのですが、記事で一気に画像を見比べれば成長が分かります。ただ、過去記事ほどのスピードが無いのは......日照がそんなに悪くないので(五時間は充分)、しかも水分管理も悪くなく、考えられるのは株移動で根に若干のダメージがあった可能性くらいでしょうか。

 その上、ここで更に株移動というのは、事前に分かっていれば勧めなかったことですが...... 記事にある通り、主根はともかく側根はどうしてもダメージを受けます。地上部がこの大きさでは側根は鉢の半分以上の領域まで伸びていると思うべきです。株移動時に見えた側根は実は全部ではありません。そして、根が水や肥料分を吸えるのは全体ではなく先端だけなのです。根の先端付近に根毛が存在し、それは根の成長と共に失われ、取って代わられます。そのため見た目以上に根は物理的ダメージを受けやすいものです。

 強風時に葉が折れても、補強しておけば立ち直ることも多々あります。全部の維管束が切れていれば別ですが、たいがいそこまで至っていませんので。

 そして作業的には追肥が必要です。別受講生の記事や、過去記事を参考にして行って下さい(尤も、このコメントが出る頃には終わっていると思います。ただ、追肥は一回ではなく10日毎に定期的に行うものです。肥料分は土に保持される分は少なく、常に流されて失われていきますから)。追肥の量について、日照が良いので他受講生よりも心持ち多めでもいいかもしれません。

 最後にスプラウトですが、比較的暖かい場所で始められればいいですね。というか、この時期朝に室温10℃は低い......

DSC_0120.JPG 鬼はアソート......

ラボスタッフ・オガタ