東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【教養講義】「大学生のレポート作成入門-図書館を活用したスタディスキル-」研究における情報収集・評価-その2(6/21, 22追記)

2016年6月21日 (火)

 午前中は仙台市教育センターとのコラボによる出前講義で、仙台市立袋原小学校へ。HPからの情報発信は、少しお待ち下さい。諸般のことがあり。。。びっくりすることはたくさんあったのですが。そんな夕方にかけて、小雨が降りそうという中、5コマ目が先週に続いて、附属図書館での講義先週は、情報をいかにgetするのか、また、それをどの様に利用するのか、情報管理を間違えると、とんでもないことになるというのは、先週のコメントの中に、かなり印象としてあったようでした。また、Googleは知っていても、Google Scholarは。。。という方も。

20160621201253-526f9dfd79e50304b161682a4b8fdba2d9b25c83.JPG と言うことで、附属図書館にある端末を使っての検索実習。最初はやり方がわかるようにと言うことで「Watanabe Brassica self-incompatibility」という、渡辺の論文を検索しようと言うこと。講義の場所が少し広いこともあって、プレゼンが見えないかもしれないので、この3つのWordをどの順番で入れてもよいと。。。ただ、検索エンジンがどの様なシステムになっているかわからないままで、そんなことをしたら。。。考えて見れば、そうでした。検索結果が少しちがって出てくる。結果的には、そうしたことを理解してもらう上で、よい結果で、結果オーライと言うことで。残りの時間は、レポートを書くために、各自で検索。ただし、困ったこと、うまくいったことは、相互に情報交換。

 わかったことというか、大事なこと。論文の引用としては、基本、

Hinata et al. (1995) Genetics 140: 1099.

 渡辺の師匠である日向先生が米国遺伝学雑誌"Genetics"と言うのに投稿した論文。日向先生以外に3名以上の共著者がいるので、そこを略するために、"et al."と言う表記。あと、発表年、140というのは、その論文が綴じられている巻(volume)。1099というのは、その論文の最初の頁。これだけあれば、引用としては最低限の情報ですが、十分機能します。途中で質問のあった、"doi"。渡辺も正確な名前を知らなかったのですが、Google先生によると、doiは、Digital Object Identifierの略とか。なるほど。日本語では、デジタルオブジェクト識別子と呼ぶようです。あと、見つけたdoiをそのまま、URLとして使っても、そのpageがでるわけではないようです。訂正します。見つけたdoiの前に、"http://dx.doi.org/"をつけて、その後に、見つけたdoiのaddressをいれるのだと。論文のpdfなどを保存しているserverが移動したとき、探せなくならないようにと言うことのようです。なるほど。。。何かの折りに、使ってみて下さい。

20160621201319-fab63818a244bfb05eaafaadf86f98ae340a045e.JPG また、昨今、色々なことが教育問題として、大学、大学院にもあります。ただ、学部の1年の頃、渡辺がそんなことを気にしていたか。。。少しだめな感があります。なので、そうならないようにと言うことで。色々な考え方、意見を読んだり、議論して、成長すると言うことで。。そんな参考文献を。読みたいところを読みたいだけ、と言うのが、渡辺の師匠である日向先生のお言葉でしたので。また、情報探索をどれだけちゃんとやるか、また、それを怠ると、どうなってしまうのか。それは、これまでも数多くの歴史が証明しています。と言うか、渡辺もとある遺伝子を探していて、競争相手の情報に惑わされて、すぐ近くにあるのを見ないまま、放置して、痛い目に遭ったこともあります。まさに、「信じるものは、。。。」の世界でした。と言うことを忘れないようにするために、渡辺のdesk topには写真をおいています。大事な言葉と一緒に。その方を60名の受講生の中に知っている方が1名。感動でした。附属図書館の担当の方から、記念の品を。先日、HPで紹介した最近話題になっているEU関連Goods。ありがとうございました。

20160621201343-8b5c46eed95fac8165747d36a77ba2fd59df5ca4.JPG ということで、2週にわたる渡辺の講義も終わり。今週のコメントシートを明日にでも拝見して、また、コメントを追加しますが、次年度に向けて、よりよくなるような講義の改善をしたいと思いますので。また、ここで講義をした皆さんとお目にかかれることを楽しみにして。。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 講義とは直接関係ないというと語弊があるかもしれないですが、先週の講義に、渡辺と同じ県の出身の方が。遠い愛媛から。と思ったわけですが、昨日、来月の出前講義の件で、市内の小学校で打合せ。担当の先生の大学時代の知人に渡辺と同じ高校の先輩が。。。もっとびっくりだったのは、同じ片平キャンパスのすぐ近くの別の施設で20級くらい若い今治西の卒業生の方が研究員として。。。いずれ、世の中、恐ろしいほど狭いのだなと。。。そんな不思議なつながりを大切にすること。それを講義で言うのを忘れていたので。。。世の中、言うほど捨てたものではないし、ということで。

 PS.のPS. 6/22(水), 12:00. 附属図書館の担当の方から、昨日の講義のコメントシートを頂きました。Google Scholarを使って、自学自習をしっかりできたようで、何よりだと思います。レポートというtargetされたものに対して、どの様な情報を集めることが大事かも、短い時間で実習できたのは、企画通りかと、ほっとでした。あと、やはり、英語の論文が多いこともあり、少しなれるまでに時間がかかると思いますが、今のタイミングで英語を継続できるのは、よいことだと思います。是非、がんばってほしいなと。。。検索のwordの順番で、検索結果が変化すること、工学部情報系の学生さんは、そのからくりは、学部での講義できっと学ぶことかと思います。現代における情報収集の重要性を実習を通じて実感できたのは、何よりだったなと。。doiについては、渡辺の勘違いがありました。失礼しました。このHPにそのことは記してありますので。。。今回の実習を通じて、この講義のレポートだけでなく、他のレポートにもより大きな波及効果があれば、何よりだと。。。あと、講義をする際のスピーカーの位置など、工夫したいと思います。次回以降、次年度以降の検討事項として。。。コメント、ありがとうございました。

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