東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【教養講義】「大学生のレポート作成入門-図書館を活用したスタディスキル-」レポート最終稿へのコメント, 表彰(7/23)

2019年7月22日 (月)

 先週末の金曜日は、旧遺伝生態研のイベント。詳細は学生さんが書いてくれるであろうことを期待して。。そんな金曜日は晴れ間があったものの、週末は曇り、雨。今週いっぱいは雨が降るようですが、来週には晴れ間が見えるだけでなく、気温も一気に30oC後半に。20oCちょっとの気温で適応していたものを、この1 weekで10oCくらい上昇した気温に適応させるのは。。。もちろん、植物にとっては「太陽光」が必要になるので、晴れ間と気温上昇は不可欠なわけですが。。。

20190722141915-c4ba16ff2f3976d9538ba05a9988c7c993ceeed6.JPG 5月の講義でも話をしたように、論文であれ、レポートであれ、論旨をまとめたところで、どんなイントロをつけるのか、どんなタイトルをつけるのか、そんなことで興味を持ってくれたり、そうでなかったり。もちろん、専門のレポートであれば、それなりの専門性が必要なのだと思います。渡辺も自家不和合性のレポートを書くのであれば、イントロにはこれまでの自家不和合性研究をふまえますので。ただ、一般教養としてのレポートであり、評価をするのは専門が異なる教官。そう考えたときに、もう少し最初の導入のところを工夫できたのではないかと。また、最終稿で、どこを修正したかと言うことを明確にしてくれた方もいれば、そうでない方も。文字の色を変えると異様な工夫があると、なるほどと思うわけです。また、こちらからのコメントをスルーするには、それなりのもっともらしい「理由」でdefenseすることが要諦。uptakeする必要がないからと言うのは、いかがなものかと。。。せっかくの修正するチャンスですから。あと、文章を書くことと同じ位大事なのは、〆切を守ること。これも社会に出ると、重要な因子の1つになりますので。

 また、文章力をつけるために肝要なのは、書き続けること。もちろん、大学生、いろいろとやりたいこともあるだろうし。。。渡辺も学生時代、そうでした。ただ、今になって反省すると、文章を論理的に書くということをもう少し早い段階でトライしていたら。。。そんなことを思うわけです。大学、大学院、社会人と年齢を重ねるほど、多様な文章を書くことが必須になる時代。AIが発展しても、それなりに文章力は評価されると思います。これからもたくさんの文章を書いてみてください。

20190722141934-4d7a731433447bef80f3bc5627bb514ca1ac04b9.JPG 最終回の講義で、恒例となっている「渡辺基準で選んだおもしろいレポート」に○○賞というのを。それなりに、学部間のバランスを取ったのですが、母屋に厳しい結果になったのかもと思うと、心苦しいのですが。。。おもしろいという観点であって、高い文章力、構成力があるかというのは、また、別次元ですので。個々が文章を書くことに研鑽いただければと。。。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」ですので。

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 わたなべしるす

 PS. 講義が終わったあと、この講義恒例の「受講生との懇談会」。教員、学生さんとよい意味で次年度のことを含めて、議論ができたのはありがたいことでした。なお、講義の最後のところで紹介した、渡辺の展開ゼミのお知らせは、こちらからです。興味のある方、mailで必要なことをお知らせ下さい。お待ちしております。

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