東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【アウトリーチ活動】清真学園高等校・SSH国内研修、山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス、岩手県立一関第一高等学校・SSH講演会(7/8, 10, 24)

2023年7月10日 (月)

 九州、中国地方では猛烈な雨の様子。何とか、被害が最小限になってほしいと。そんな祈るような形で今週がスタート。


 7/8(土):清真学園高等校・SSH国内研修「植物を用いた「考える」実験」

 7月最初のアウトリーチ活動は、清真学園高等校からの12名の生徒さんの研究室訪問と実験実習。午前中の土砂降りの雨の中でしたが、最初の実験とそのあとの研究室見学は室内。そのあとの網室内の植物の観察の移動時には雨はさすがにこたえました。

 実験のプロトコールを見ていて、普段は何気なく、実験しているのは、ここでこの操作をするからと理解しているから、あるいはそんな風に教えてもらったから。では、そんなことを教えてもらわなく、考えなかったら、きっと数多くの失敗をするのではないだろうか。ただ、失敗することから学ぶことができれば、より深い学びになるはず。そんなコンセプトの元に、実験をしてもらいました。サンプルの特性から2つに分ける方、一緒にサンプルにしたから、どちらかにした方など、なぜ、そうしたのか、考えるよいきっかけになったのではないかと。

 また、普段、植物をなにげに観察しているのかもしれないですが、しっかり観察すると、意外な発見もあるわけです。そんなしっかりとした観察も大事になることを今回の実習で学んで頂けたと思います。

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 7/10(月):山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス「バイオ産業科学と社会課題」

 東北地方も晴れたり、雨が降ったり。ただ、「梅雨寒」というオホーツク海の寒気が入り、肌寒いと感じることがない、このところの梅雨。翌々日の月曜日は米沢興譲館への出前講義。久しぶりの現地での出前講義。

 前半は果実などの観察から、その特性、分類などについて考える実習。毎日見ているよう見ていない、野菜や果物。もちろん、自宅で栽培されている方もいたようで、観察ができているようでした。是非、置賜の自然をしっかり観察してみてください。多角的に見ることで、今までに見えないおもしろいものが見えると思いますので。

 後半は植物の生殖について実験のことを振り返りながらの講義。講義を先にやるよりも、実物を見る大切さを実感してもらえたのではないかと。続けて、渡辺をモデルにしたキャリア教育。どちらの講義がインパクトがあったかのか。気になるところですが。。。講義の合間に、取り仕切って頂いた今崎先生をはじめ、関係の先生方ともこうした活動について意見交換できたのは、何よりでした。ありがとうございました。

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 7/24(月):岩手県立一関第一高等学校・SSH講演会「将来に向けたキャリア形成と『考える基礎』となる課題研究のあり方」

 先週の土曜日、22日に東北地方が梅雨明け。1980年代は梅雨明け、数日が晴れ間になるという感じだったのが、少なくとも、8/7(月)まで、33oCくらいの猛暑。植物だけでなく、世話をする人間もピンチの気温。この暑さはどこに由来するのか、1980年当時とは何が違うのか。。。そんなことを知りたいと思うわけですが、簡単ではないのか。気になるところ。

 33oC程度の予報で始まった実質的な7月最後の週は、岩手県立一関第一高等学校・SSH講演会。昨年度も伺ったのですが、大きな会場が昨年3月の地震の影響で使えなかったような。今回は学年全体をまとめて。科学者の卵養成講座の受講生もいました。講義は他のSSH実施校でも行っている課題研究とキャリア形成。どちらも「考える」というのが大事なこと。予定通りいかないのが世の常。もちろん、うまくいったら、その先をどうするのか、「考える」ことで満ちているわけです。一ノ関の自然と身の回りの先達の「キャリア」を参考にして、それぞれの目標を達成してください。講義のあとにはお世話役の柿木先生、佐藤先生と小中高大をつなぐということでの議論。とてもinformativeでした。ありがとうございました。

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わたなべしるす








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