東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ハクサイと七草粥(農:沼澤芽生)

2017年1月 7日 (土)

今日は1月7日。ということで、七草粥を作りました。

正月のご馳走で疲れた胃を休めるもの、というのは聞いたことがあるのですが、詳しく知らないため調べてみると新たなことを知りました!

20170107201513-599987f7d8cd3090827613f1b401f53e29c83547.jpg七草粥は中国から伝わったもので、唐の時代には、1月7日の人日(「人の日」・・・人を殺めない日)に7種類の野菜を入れた羹(とろみのある汁物)を食べて無病息災を祈っていました。この習慣が日本に伝わって、日本に古来からあった習慣「若菜摘み」と融合して七草粥となったそうです。

七草ははじめは草ではなく、7種の穀物だったそうですが、今では「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」となっています。

これらを食べて「無病息災」「長寿健康」を願い、青菜の栄養を摂ることが、七草粥の目的です。

20170107201639-41f96b92af45b9e1d371ccc4839fe76351dbd89a.jpg20170107201658-dfc1aced80b2778efed89a18ef83335bee30114f.jpgそれぞれの意味は、

せり・・・「競り勝つ」

なずな・・・「撫でて汚れを取り除く」

ごぎょう・・・仏の体をあらわす。

はこべら・・・「繁栄がはびこる」

ほとけのざ・・・仏の安座。

すずな・・・「神を呼ぶ鈴」

すずしろ・・・「汚れのない清白」

これらの名前から植物は想像しづらいですが、すずなはカブ、すずしろはダイコンのことです。また、"なずな"や"ほとけのざ"は、道端でよく見かけます。

花がなくなり葉だけになると分かりにくいけれど、知っているものを食べていたのだなと分かりました。

(参照HP:http://ii-nippon.net/日本の風習/2205.html )

20170107201815-ca779f2f4a352233b9cb6d18d398f3f51584eb18.jpgおいしくいただきました。体もほっと休まりました。(七草粥の作り方はこちらを参考にさせていただきました。クックパッドも便利ですが、この「白ごはん.com」はおいしくておすすめです...!)

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そして本題のハクサイです!

ハクサイは、これまで葉が横にひろがり、元気に育っているけれどハクサイになる兆しさえ見えませんでした。

しかしここ1週間で急にふわっと葉が上に!

numazawa-0107-01.jpgなんだかハクサイになりそうで、とても嬉しいです!

急に葉が上がったのは、帰省のため仙台より気温が高いところに置けたからではないかと思っています。

しかしそんな中、一番外側の葉は上にあがりません。numazawa-0107-02.jpg外側の葉は、2週間ほど前から定期的に1枚ずつ黄色くなって、落ちていっています。(次はこの写真の手前の葉がそうなっていく予感がします。)

外側は主に内側の葉を守るためにあるのだと、感じました。

葉は31枚目が真ん中に見えてきたところです。 numazawa-0107-03.jpg もっともっと丸くなーれ!

コメント

農学部・沼澤さん

 遺伝の渡辺でございます。春の七草のパッケージ、渡辺もスーパーで見かけました。7つの野菜を並べて、どれがどれという表示、niceですね。また、それぞれの野菜にこんな意味があったとは。。。なるほどという歴史を感じましたね。無病息災、長寿健康というのは、昔から共通の概念なのだなと。。。渡辺は以前、この7つの野菜が、どの科に分類されるかというのを調べたことがあり、3つがアブラナ科、2つがキク科だったような。。。アブラナ科の野菜は、ハクサイ、ダイコン、キャベツ等々キク科は、レタス、シュンギク、フキ等々。いずれ、なんとなく、健康に良さそうな野菜が多いような。そんなことを昔の人たちも感じていたとしたら、すごいなと。。長くなりました。

 さて、ハクサイの栽培。少しずつ葉っぱがハクサイらしくなってきましたね。外側の葉っぱは上がってこないのは、畑での栽培でも同じです。スーパーで売っているハクサイは結球したものを収穫していて、畑には結球できない葉っぱが残っています。結球を促進するためには、追肥が不可欠です。葉っぱが多くなると言うことなので。肥料が足りないとき、リクエストして下さい。もちろん、自分で手配できれば、それでもよいのですが。いずれ、葉物野菜は、追肥が大事ですから。もちろん、追肥と適度な水やり、あと、大事な太陽光を当てること、わすれずに。。。さらなる結球促進を楽しみにしておりますので。


 わたなべしるす