東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

カイワレダイコン栽培まとめ/年末年始ミズナくん(農:田阪初音)

2017年1月13日 (金)

こんにちは、農学部1年の田阪初音です。

今回は、カイワレダイコンの栽培まとめと年始のミズナの様子を報告します。(2本だてです)

冒頭写真について。ミズナを預かってくれた友人はご自宅でリスちゃんを飼っているそうで、ミズナを食べているかわいい写真を送ってくれました!(ブログへの掲載は許可済みです)リスちゃんもおいしく食べてくれたみたいです!うれしい!癒やされました♥


カイワレダイコン栽培まとめ(エセ?実験レポート風に

まず、2回のカイワレダイコン栽培の中で、気づいたことを色々書いていきたいと思います。

☆容器比較

1弾:プラスチックカップの場合田阪初音ー1月13日ー3枚目.jpg

○メリット

・芽が伸びてきたときに倒れない

○デメリット

・通気性が悪い。カビの原因になりやすい。

・土台のしけり具合が確かめにくい。

・底面積が小さすぎる

・手を入れられないので、均等にタネを蒔きにくい。また、何かあったときに触って確かめられない。(観察がしにくい)

2弾:発砲スチロールトレーの場合田阪初音ー1月13日ー1枚目.jpg

少しわかりにくいかもしれませんが、底に開けた穴から根が飛び出している。(黒っぽい点に見える)

○メリット

・土台のしけり具合がわかりやすい。(手で土台を触って確認できるため)

・長さなどの観察がしやすい。(物差しをたてやすい)

○デメリット

・芽が伸びてきたときに、自立出来ずに倒れるものや折れてしまうものが出てくる。(下写真)田阪初音ー1月13日ー2枚目.jpg

〈結論〉

スプラウト栽培には、適度に底面積の広いものが良い。最初、平らな容器を使い、ある程度成長したところで、高さ8センチほどの容器(1リットルペットボトルを切ったものなど)に入れ替えると良いと思った。

☆土台比較

1弾:キッチンペーパー

・根はキッチンペーパーの模様のくぼみに張り付くように張る

・乾きやすい

・汚れやすい→カビの原因。ちょっと臭う。(容器の通気性が悪かったため、水が腐ったのが原因かもしれませんが。)

2弾:脱脂綿田阪初音ー1月13日ー4枚目.jpg

裏側は根がびっしり張っています。

・キッチンペーパーよりも素材の目が粗く、根が脱脂綿の中にからみつく。

→より目の粗いものの方が根のはりが良くなり、植物体が安定する可能性

・乾きにくい→カビの原因になるかも?

・タネがへばりつくので、一度置いたタネが動かせなかった。均等に蒔こうとするものの、位置の修正が効かない。

〈結論〉

土台としてはキッチンペーパーより脱脂綿の方が扱いやすいと感じた。しかし、通気性と根の張りやすさを考えると、今回試していないが、目の粗すぎないスポンジが一番良いのではないかと思われる。すなわち、市販のカイワレダイコンの土台は目の細かさが適度で、理にかなっているのだと感じた。

☆その他

・第1弾は一人暮らしの私の家で行ったため、人が昼間居らず、室内の気温が著しく低下したりしていたが、第2弾は年末年始の実家で行ったため、昼間も夜間もある程度室温が一定だったため生育が良かったものと思われる。田阪初音ー1月13日ー5枚目.jpg上の写真はカイワレダイコンを摘み取った後に残った根元部分である。ダイコンの根の幼い時と形状が似ていると思った。特に白の色合いがダイコン特有のオフホワイトである。

以上、カイワレダイコンまとめでした!


次に、おかえりミズナくんということで、年末年始のミズナくんまとめです。

年末年始ミズナ様子まとめ

吹奏楽部の同じパートの友達のおうちで預かっていただいていたミズナが16日に帰ってきました。田阪初音ー1月13日ー6枚目.jpg

散髪前の写真がないそうなのですが、収穫量を写真に撮っていただけました!(採る時に写真を撮ってもらえるとありがたい、とお願いしておりました。)

にしてもすごい大量です!5号鉢からだとは思えない量です。

☆友人ご一家で食べてくださった感想

ゆで卵とトマトと一緒にミズナサラダにして食べてくださったそうです!

友人は市販との違いはあまりわからなかったそうですが、ちょっとえぐみはあったかもしれないとのことでした。(追肥しているので)

友人のお母様は、市販のものよりも茎がしっかりしていて、味が濃いとおっしゃていたそうです。

冒頭写真のリスちゃんもおいしくいただいてくれたみたいです。

以上年末年始ミズナまとめでした!


と実は、1週間経ち、ミズナくんはもっと成長しております。

写真は今朝(10時24分 室温21度 湿度59%)の様子です。田阪初音ー1月13日ー7枚目.jpg
また収穫できそうです!もう一度追肥して、末永くいただきたいと思います。


ミズナもカイワレダイコンも一段落つきましたので、これから最終発表の準備に入ります。

コメント

農学部・田阪さんへ

 遺伝の渡辺でございます。最初の写真、niceですね。動物さんたちにも、こうしておいしく食べてもらえる様子、うれしく思いますよね。子供の頃、近所に山羊が飼われてあって、ハクサイとか、キャベツの外側の捨てるような葉っぱをあげていたのをふと思い出しました。

 農学部ですから、というか、理系ですから、実験レポートのようにまとめる習慣は大事ですね。素材として何を使うことで、それがどの様な結果を招くのか、よい面、よくない面をfollowできているのは、niceだと思います。あと、たぶんですが、黒くなっている点として、根っこが見えているのは、たぶん、常在菌が繁殖しているのだと思います。食べても害はないと思います。普通の野菜にも黒くなったり、色々なところがあるはずですから。最後に結論として、こんなのがよいと、コメントがあることは、次年度の学生さんたちへのメッセージにもなり、また、自分自身で理屈を考えるという点で、よいことではないかと。

 ミズナの収穫量は、たいしたものだと思います。これを家族で食べるとしたら、1回分かも知れないですが、1人で食したら、数回分。かなり、よくcareできたからだと思います。もどってきたミズナの復活具合もかなり旺盛なので、追肥をしながら、末永く食べて下さい。春になると、抽苔して、花芽が出てきますが、それも食べることができますので。花が咲く前くらいまでなら。柔らかいです。最終報告を楽しみにしております。


 わたなべしるす