やっと、お天道様(教:井上千晴)
2017年10月25日 (水)

こんにちは。井上です。
台風も過ぎ去り、ようやく待ちわびていた太陽が出てきました。先日の投稿で渡邉さんと先生のコメントに太陽の重要性について書かれており、とても共感しています。
こちらは10月22日(日)大雨 17℃コマツナが太陽の光を欲しています。ここでも植物の生命力を見せつけられました。生きるために、雨雲に隠れた太陽の存在を知っているのです。確かに、写真の左側には窓があります。太陽が出ない日が丸4日間続いたので徒長を心配しました。
10月24日(火)朝から日差し 20.8℃
この日は丸一日、土がカラカラに乾くまで太陽を浴びました。帰宅して部屋に入れた時の写真です。一方向に倒れていたコマツナが一日太陽に当てただけで真っ直ぐになったような、緑が鮮やかになったような気がしています。指で確認したところ、文字通り、土の中まで乾いていました。
では、水をあげます。コマツナは茎が細いので、水圧に耐えられません。丁寧な水やりが必要でした。丈は3~4cmあり、少しの衝撃で折れてしまいます。しっかり立つように土を掛けなおしました。この時点でミニハクサイは2cm程です。
こちらはミニハクサイです。(撮影10月24日)子葉の間から本葉が出てきました(10月19日確認)。しっかり、ハクサイの葉です。2枚の葉の輪郭が、なみなみになっているのがご覧いただけますでしょうか。葉脈もはっきり見えます。ハクサイと言えば、お鍋。こう思うのは私だけではないことを証明するものがあります。葉脈の細胞には水分がたくさん含まれていますが、ハクサイは葉脈の量が多いために煮込むと大量の水分が出る。そして水が抜けた分だけ、味が染みこむ(稲垣栄洋『身近な野菜のなるほど観察録』筑摩書房2012)。なるほど、ハクサイとお鍋の相性の良さには理由があるのですね。
こちらはコマツナです。2mmほどの1枚の本葉が出てきました(10月20日確認)。よく見ると、さらにその付け根からまた新たな1枚の葉が出てこようとしています。子葉が本葉に日光を当てようと、両側に大きく広がっているような印象を受けます。今後は、本葉の大きさにも注意していきます。
こちらはむしろ太陽を避けています、アルファルファです。先端の方が二方向に分かれています。前回の投稿でご指摘していただきました通り、紙袋で光を遮断したのがあまりよくなかったようです。薄く透けた光を受けていたのかと思います。丈も伸びる方向もバラバラになってしまいました。
しかし、根はしっかり張っています。根の方と先の方では食感が違うのでしょうか。少し不格好になってしまいましたが、いただく日は近そうです。
種をシャーレに撒いてから約3週間が経とうとしています。彼らの目まぐるしい成長に日々刺激を受けております。
それでは、また。今日の日の入りは16時55分だそうで。一日が短く感じます。失礼します。
コメント
井上さんこんにちは。
仙台の芋煮会も味わってみたでしょうか。この文化はほぼ山形宮城だけのようですね。他県で、河原で鍋を置いていれば確実に変人、と思われて目線を避けられると思います。
栽培は順調そうですね。水やりの加減ですがきちんとアドバイスをものにしていってるようで安心しました。受講生によって水のやり過ぎ・足りなさすぎが見受けられるようになってきました。チェックしてフィードバックして調整して下さい。
ミニハクサイ・コマツナ共、もうじき間引きの段階かと思います。葉が重なり始めたら間引いて下さい。最終的にはミニハクサイは1株、コマツナは1~3株にします。
ミニハクサイとコマツナの違いの観察も丁寧ですね。徒長の様子を比べると、ミニハクサイの方はあまり徒長せず、弱い光線下でも耐えられるようですね。
本葉が出てくるのを観察する際、子葉に対するその角度も見てみて下さい。
調べて頂いたハクサイの特徴も面白いものです。なるほど、だからハクサイは煮物なんですね。
アルファルファは、市販のものであれば丁度それくらいの長さかな、と思います。頃合いをみてカビないうちに光に一日当て、やや緑にして食べてみて下さい。
最後に、きちんと栽培条件を書くのは基本であり大事なことです。今回日の入りを書いてあったのに感心しました。
それでは、続きをお待ちしています。
ラボスタッフ・オガタ