[15]ロマネスコの悲劇(農:菅原のの)
2018年4月 8日 (日)

目次
1.ロマネスコの悲劇
2.ロマネスコの現在
皆さんお久しぶりです。更新が遅くなってしまいましたが、最終発表後のロマネスコの様子についてお知らせしようと思います。最終発表後のテスト期間、自分に精一杯になりがちな期間ではありましたが、二度とこんな悲しい思いをする人が出ないように記事にしたいと思います。
1.ロマネスコの悲劇
1月10日(水) 11:00
15cm定規では測りきれないほどに全体の大きさも生長しています。中心部には小さい葉がいくつも丸まっており、これからも葉の数は増えていくと思われます。
1月21日 11:36
異変に気づいたのはこの日です。写真上側の、鉢を置くと外側に向かう側がちぎられたように欠損しています。今年の他の受講生の方の記事でも鳥害は出ていましたが、まさか自分の身にも起こるとは思っておらず...。危機意識が足りず、準備不足でした。家にあったビニール袋で簡易的に覆って様子を見ようと考えていました。次の日あんなことになるとは知らずに...
1月22日(月) 21:00
家に帰るとロマネスコが見るも無惨な姿に変わっていました。さすがに泣きました。久しぶりに泣きました...。かぶせていたビニール袋は、鳥の仕業か風の影響か分かりませんがなくなっていました。去年の秋からの私の努力はいったい何だったのか考えさせられましたが、寒い冬で雪も降っていたので食料が少なかったのではないでしょうか。鳥たちの命につながるのなら、と思うようにして涙を拭きました。
やはり、鳥に食べられないようにするには温室を作ったり、ビニール袋でしっかり固定して覆うなどの対策をきちんとすべきだと思います。雪が入ってきて鉢に積もるのも防げますし、準備すべきだったなと思いました。農学部の授業のなかで野生動物と農業の関わりについてトピックになることも多いですが、身をもって作った野菜を食べられると言うことを経験して、身近な問題であると感じられるようになりました。
ちなみに犯人はヒヨドリなのではないかと思っています。最近見ないなと思っていたら、家の近くのブロッコリー畑に、たくさんいるのを見かけました。元気そうで何よりです。ブロッコリーの葉はぼろぼろでしたが、収穫できそうなくらい大きくなっていたのでそこは安心しました。
2.ロマネスコの現在
鉢で育ててきた一株は食べられた後に対策を施さなかったため、復活させてあげられませんでした。肥料をきちんと与えて育てれば新しくわき芽が出てくるそうです。植物は強いですね。株分けを行ったので後二株はプランターで育てており、また、置いていた場所も離れていたため鳥害は少なく抑えられました。ちなみに下のようにビニールで覆うようにしています。
3月25日(日)
二株のうち大きい方の株は全長30cmほどになりました。葉の形も丸っぽい形から、長く伸びたような形に生長しており葉の面積が一枚一枚大きくなっています。ロマネスコの可食部も目に見えるようになってきました。大きさは2.5cmほどです。葉に覆われています。
4月8日(日)
全長は35cmほどになりました。可食部は9.5cmほどの大きさになっています。葉の枚数は数えられるだけで15枚あり、どの葉も15cmを超える大きさになっています。可食部が日光に当たってしまったことによるのか、収穫時期を逃してしまったのか、お店で見るような白いロマネスコではなくなってしまいました。味がどう違うのかが気になっています。そろそろ収穫しようと考えています。育て始めた頃はちゃんと収穫できるのかすら不安でしたが、このような形できちんと収穫できそうなほど生長した姿を見られたことが本当にうれしいです。
下の写真は家のカネノナルキに花が咲いたときのものです。桜も咲いて春が来たんだと実感できるようになりました。新学期ですね。もう一年生では無いのだとさみしさと不安とともに、新しい一年へと希望も感じています。ロマネスコはそろそろ収穫の時期でしょう。とても楽しみです。たくさんの楽しみを抱えてこれからも頑張ります。
コメント
菅原さんこんにちは!
展開ゼミが終わっても、こうして報告いただけて感謝します。
再三申しますが、こちらは皆さんの名前もよく憶えていますし、植物のことも気になっています。せっかく野菜を育てていますので是非とも収穫して食べて頂きたいものです。
さて、いきなりロマネスコが消滅しましたか・・ ヒヨドリは雑食だそうです。今まで数ヶ月の苦労は何だったのかとは思いますが、鳥たちには恵みになりました。ガーデニング界では今、バタフライガーデンが流行で、食草を植える人が多くいますがこの場合は何というか・・ なぜ今年はこんなに鳥の害が頻発するのかわかりません。何か天候的にあったのか、単なる鳥の個体数年変動リズムなんでしょうか。ともあれ次年度の後輩たちに教訓が残りました。
食べられてしまった株ですが、側枝がいずれは出てくると思います。多年草なので枯れることはありません。しかし世話が大変なら一つの区切りにしてもよいのではないかと思います。当研究室のロマネスコは一度収穫してからも継続していますがなかなか側枝が出て来ず、時間を要するものらしいです。
他の株は本当に見事に育てられました。大きいです。ブロッコリーやロマネスコは葉の大きさに花蕾も比例するので、期待できますね。
色のことですが、画像で見ると低温で育ったためアントシアンの色が強く出て、紫かかっている感じですね。ただし収穫の時期としては早いことはありません。そろそろ食べてもいいでしょう。収穫適期を逃すと、わずか一日二日で白~黄色になってしまいます。つまり、蕾が開いてきてしまうんですね。そうすると甘味が落ちます。是非甘みもあって食感もよい時期に食べて下さい。
食べ方については、先にアップした私の食レポを見て下さい。ブロッコリーとは味が違います。ブロッコリーは煮物に使うことも多いのですが、ロマネスコは少々加熱し、割とあっさり単独で食べた方が風味が分かるでしょう。
さて、もう四月になり二年生です。まあもうちょっと羽根をのばして遊んでいてもいい時期ですね。私が言うのもなんですが。うちの娘も二年生でバイトもなーんにもせずにダラダラしています。そういう時期もあっていいかと思います。
画像の上は中央通りにあるegg things の、下は北四番丁にあるミツバチのパンケーキです。これまでなら娘と二人で食べ歩いていたものですが、娘が遠く離れた今、一人でこんなの食べ歩くというよく分からない状況(空の巣症候群)になっています。
ではまた・・・・
ラボスタッフ・オガタ
農学部・菅原さん
育種の渡辺でございます。ご無沙汰しております。コメントに気がついたのは、10日だったと思います。その時に、ラボスタッフのオガタくんがコメントしてくれたので、こちらは、年度初めの雑用に追われて、遅くなりました。今までは、「遺伝の渡辺」でしたが、4月から、改組、簡単に言えば、研究室の組合せを変えて、先行を作り直すということで、「植物分子育種分野」と変更したので、短く、育種というように名乗るようにしました。お見知りおきください。
さて、今週も日差しがあり、日中は暖かい日が続きましたが、おいしい時期に収穫して、食したでしょうか。野菜の栽培だけでなく、収穫にも「旬」があります。おいしいときに食すると、栄養価も高いと言われていますので。学部の2年生になると、今のカリキュラムでは、少しずつ専門の科目もあるとか。選択したコースで、これまでに、この展開ゼミで学んだことを活かして下さい。またの投稿をお待ちしております。
わたなべしるす