訃報 ーこれが噂の徒長ー(経:菅原みゆき)
2018年10月13日 (土)
こんばんは、菅原です。タイトルの通り悲しいことが早速起こってしまったのでご報告します(※ 訃報と言いましたが、死んではいません)。
順調と思われた成長でしたが、見事な徒長を遂げました!初回の講義の時から「徒長」という言葉を耳にし、「トチョウ?何のことだ?」と思っており、漢字と言葉の意味を知って途中から嫌な予感はしていましたが、この度身を以て体験することができました。
ああ、可哀想なミニダイコン(画像左)の姿よ、、、。この写真は12日夜の様子です。それでは今回の記事では徒長をテーマに書いていきます。
●現状報告
こちらが倒れてしまって特に弱っていたものたち。引っこ抜いてみたところ簡単には抜けなかったので、意外と根は張っていたみたいです。上がミニハクサイで全長4センチ、下の2本がミニダイコンで全長なんと13センチです(方眼紙は1センチ四方、前述のサイズはメジャーで計測)。
●そもそも徒長はなぜ良くない?
様々なサイトで調べると、徒長した植物は苗が枯れやすく、育っても実がつかないことが多いそうです。また、害虫やウイルスへの耐性も弱まるということがわかりました。このまま育て続けることには困難が伴うようです。前回の投稿へのコメントでラボスタッフおがたさんも「徒長させるとリカバリーが大変」と仰っていました。
●徒長の主な原因
①日光不足(日光が足りないと光を求めて光の方へ伸びようとする。)
②水分過多(人間でいう水太り状態になる。)
③栄養過多
この3つが原因としてあげられるそうです。今回の私の場合は確実に①のせいです。配布資料で発芽の手順に「暗所で」と書いてあったのが印象に残ってしまい、ある程度の大きさまでは強い日光に当ててはいけないのかな、と勝手に解釈してしまったので、発芽後もあまり日光の当たらないところで育てていました。背丈だけはぐんぐん伸びたので(それを人は徒長と呼ぶ)、いいのかなぁと思い様子を伺っていましたが、途中でやはりおかしいことに気づきました。1つのミニダイコンが自分の体を自分で支えられず、倒れてしまうようになりました。はじめの2日ほどは配布物のネームプレートを支柱がわりにしていましたが、他のミニダイコンたちも次々とダウンしていき、今では写真の通りの有様です。
前述の通り、このまま継続するのは厳しいと思ったので、非常に悔しいですが、発芽からやり直すことにしました。失敗から学ぶことも大切だということは今までの人生経験からも実感しているので、あまりマイナスに捉えず、もう一度チャレンジしたいと思います!季節的にも、他の学生からも遅れをとってしまいますが、この失敗を生かして次回はしっかり日の当たる場所で育てるつもりです。
ここで菅原家の環境について。菅原家はアパートの1階で南側に大きな窓がありますが、窓の外がすぐ掃き出しになっているのでベランダがありません。なので外においておくのが何となく怖くて、ずっと室内、今は窓際においています。ちなみにここ数日の室温は日中で23度前後、夜間で20度を下回るくらいです(悪天候の影響もあります)。日当たりは良好で日光自体はちゃんと当たるのですが、やはり外に出したほうがいいのでしょうか。先生方、よければアドバイスをお願いいいたします。
また、ミニダイコンの方が顕著に徒長してしまいましたがミニハクサイ(↓)の方も徒長気味なので、植木鉢に残したまま様子を見つつ、同時進行でシャーレでの発芽も行っています。これくらいなら続けて大丈夫なのか、それとも早めに見切りをつけてやり直したほうが良いのでしょうか、、、?こちらについても悩んでいるので助言をいただければ幸いです。
ちなみに今回の決断は昨年度の井野場先輩の記事を参考にしました。全く同じ状況になっていたので、潔さも必要かと思い私も2度目の挑戦へ。今回の徒長問題をきっかけに過去2年分の先輩方の記事を一通り読み、似たような失敗をした先輩がいらっしゃったり、いろんな工夫をされている先輩がいらっしゃったりと、とても参考になりました。これからも色々読ませていただきます!
さて、今回のアップロードの目的は鉢植え野菜たちの報告でしたが、ついでにカイワレ大根の成長もお見せしたいと思います。
長いものだと10センチほどにまで成長しました!やっと根がしっかりしてきたので下のキッチンペーパーごと持ち上げて水を入れ替えられるようになりました。ただ、おがたさんのご指摘にもあった通り、種、蒔きすぎました。
スペースが確保できず伸びられない子がいたり、根っこが絡まったりしている部分があります。ひとまずこのターンはそのまま育て続けますが、まだまだ種が残っているので次のターン以降はもう少し間隔を広げて種を蒔こうと思います。以上、カイワレリポートでした。
それでは次回リベンジマッチに乞うご期待!
コメント
菅原さんこんにちは
先ず画像を拝見しますと、鉢受けを買ってますね。そして窓際に置かれています。こちらの返信に素直に反応して頂いて嬉しく思います。ガッテン承知の助(死語)のように反応があると、返信する甲斐があります。
徒長については、お察しの通りです。横道に逸れますが根が張っていたということは水管理が適正だったということです。水のやり過ぎはえてして根が土に入らないふうになりがちです。さて徒長の様子、ハクサイとダイコンで比べてみましょう。ダイコンの方が長いですね。これはダイコンの種子の方が栄養を多く貯えているので光がなくともここまで伸びられたということです。
徒長についてよく調べています。私も各項目、これほど挙げるのは難しいくらいです。対処もご自分で考えておられる通りですね。ここまで徒長するとリカバリーはもう無理なので、播き直したほうがいいです。やり直しを判断する基準として、根元に土を増してもとうてい真っすぐにならないようであればダメかと思います。時期的にはまだ大丈夫ですから播き直しましょう。他の人の成長と比較する必要はありませんが育て方如何によって全然追い付きます。
そして今度は最初から強光に当てるつもりでやって下さい。
肝心の置き場所についてです。結論から言えば外の方がずっといいのです。室内でいくら日当たりがいいといっても、光量にすれば何分の一かにしか過ぎません。例えでいえば、室内用の鉢花がありますが、それは弱い光量でも生きられる植物だからこそ室内用で売られているだけです。普通の花、パンジーやゼラニウム、ガーベラなどは室内で育ちません。せっかく掃き出し窓(よくそんな用語を知ってましたね!!)で外に場所があるなら外にして下さい。
ちなみに温度について先に言っておきます。植物は動物と違います。特に温帯植物は夜間多少冷えてもいいのです。だから室内の方が居心地がいいというのは間違いです。まあ、発芽とその後4日くらいまではずっと暖かいところに置いてスタートダッシュをさせるというのもいいことですが、そこに置き過ぎて徒長させるよりは早めの外の方がいいでしょう。
ただし去年の受講生のように、ネコと鳥にやられることが稀にありますから気をつけましょう。
ハクサイのこと、判断は微妙です。徒長の長さ的にはリカバリーできるのですが、気になるのは葉の色です。真緑ではないように思います。文章にある通りもう播き直しをスタートさせているのであればやり直した方がいいように思います。しかし考えようによってはまだ鉢にスペースがある状態ですから、前のを全部抜かずに空いているスペースに追加しても面白いかもしれません。そうすると播き直しとの比較ができます。例えで言うと「家を弟が歩いて出ていきその15分後に兄が自転車で追いかけました。二人は何分後に......」というやつです。
過去記事を参考にしていらっしゃるのもいい感じです。そう、昨年もいろんな工夫がありましたね。光が足らない時、アルミホイルで反射板とか、いろんなことがありました。過去のを見て、自分の場合と比べて下さい。そして今年の受講生の様子もチェックしてみて下さい。
カイワレの方はうまくいったようです。やや遮光が足らないかな、という気はします(緑色がかっているため)が収穫間近ですね。画像で見る限り水が多過ぎで(たぶん普段はこうではないと思います。ただし報告では普段の栽培状況を載せて下さい)、種の下面に水があるくらいで充分、というかここまでくると水が多過ぎて失敗する方が少なくて失敗するより多いのです。
次の報告前には収穫して食レポになっているかもしれません。カイワレならコップからだいたいの芽が飛び出たあたりで収穫して下さい。それは市販のカイワレの長さを参考にして。
ではまたお待ちします。
ラボスタッフ オガタ