【要注意・必読】日照、温度、水やり、土壌、徒長に注意して、他の受講生の記事を読むこと(渡辺 正夫)
2019年10月20日 (日)
遺伝の渡辺でございます、台風19号はすごかったですが、受講生の皆さんに被害はなかったでしょうか。渡辺は台風通過後、出張でしたが、皆さんの記事は出張先で拝見していました。ラボスタッフの尾形君がそれぞれの受講生にかなり丁寧にコメントしてくれていると思います。それに対して、自分が何を考えたのか、是非、次の記事を書くときに、それに対する反応、応対として、何をしたのか、書くようにして下さい。もちろん、コメント不足で理解できないことがあれば、それを書いて下さい。こちらとしては、書いていることは理解してくれていると思っています。
皆さんのを見ていて、気になるのは、同じような失敗をしている。それは今年度を含めて、これまでの年度の受講生も。それは生育初期の「徒長」でしょう。徒長が起きる原因として、もちろん「光量の不足」でしょう。それぞれの受講生でベランダを使える、そうでないなどあると思いますが、大事なことは、外での栽培をすること。これは、光量を十分にして、徒長を抑えると言うことです。また、外での栽培での効果として、気温が高くなりすぎないと言うことです。生長は温度依存です。もちろん、上限はありますが。この1週間、ずいぶんと気温が下がりました。それによって、発芽、生長は遅くなるかも知れないですが、その分、徒長は抑制されます。 また、水のやり過ぎも、これまでの受講生も同じように失敗しています。今まで植物を栽培するとき、種子から栽培することはほとんどなかったと思います。動植物共通と思いますが、初期生育をうまくいくようにするのか、それが難しく、逆に、そこが行けば、そのあと順調になっているというのが、これまでの受講生からも見て取れると思います。水のやり方、今の時期であれば、下から水が出るのを確認して、外に置けば、1 week程度は、やらなくてもよいかと思います。人間も植物もおなじで、よい環境になると、それに慣れて、努力をしません。つまり、水を一度やって、根っこの周りが乾いてくると、それに従って、水のある方向に根っこが伸びようとするわけです。そんな能力を植物は持っています。それを邪魔すると、種子が持っているエネルギーを持て余して、土よりも上の部分が伸びるわけです。土の中の水がどれくらいあるのか、それは、これまでの展開ゼミでも書いたように、コンビニでもらった「割り箸」を差し込んで、しばらくおいておけば、どこまで湿るかで、分かると思います。そんな工夫をしてほしいわけです。
そんな根っこが伸びる体積が十分であるようにするために、最初の土を入れたとき、植木ばちの上から数cmのところまで土を維持するように、また、そのために、余分の土を持って帰ったわけです。追加で実験するようなときは、土を取りに来る、どこかで手に入れるようにコメントしたはずです。なので、土を足すとき、子葉から1-2cmの茎を残して、その下の部分を土に埋める、植物の周りをしっかりと押さえ込む、ということをして下さい。土を上から足すのか、下から足すのか。下から足すのは難しいですね。上から足しながら、植物の地上部の高さが1-2cmになるように調整して下さい。下からというよりも横から手を入れて、下に土を入れることはできるはずです。どうすればよいかを仰ぐのではなくて、どうやったら、足りない土を足せるか、考えてやってみることです。 スプラウトを作るとき、一定の種子数が必要だと言うことを、最初の講義で話しました。なので、たくさんの種子を渡したわけです。コップの下の面に隙間なくと言うことではないですが、かなりの密度で播種してほしいと言うことです。もちろん、実験として、密度の効果を調べるのであれば、それを書いて、少ないとき、中くらい、多いときと言うのであれば、ありです。通常の栽培が種子が多いと言うこと、ここが実験の対象区(control)であるということを理解して、これからチャレンジして下さい。
講義の最初に、双方向であることを言いました。もちろん、困ったときに助けを求めることはありです。でも、どうやったら、それができるか、まずは考えて見ると言うことです。少なくとも、小さいときから色々なステップで植物を育てていると思います。それを思い出しながら、考えながら、活動をすると言うことです。そんな力をこの展開ゼミで身につけてほしいわけです。これに従ったら、誰でもできるようなマニュアルをあえて渡さないのは、その部分は考えてほしいと言うことです。こんなはずではなかったと思っているかも知れないですが・・。
わたなべしるす
PS. ラボスタッフの増子さんが、どうやって書くと、読み手に優しいか(reader-friendly)、どうやってまとまりのある文章を書くかと言うことを書いてくれてあります。それも読んでください。これからの記事を書くスピードが速くなり、論理的にまとまりがある記事になりますので。