長さの計測法を模索(工:木村陽来)
2020年10月23日 (金)

こんばんは、木村陽来です。
今回も、記事をはじめていきたいと思います。
●愛姫、ワタナベミックスについて
愛姫、ワタナベミックスは少しずつですが、成長してきました。
これは火曜日の写真でともに双葉が出ている状態です。
前回、オガタさんに指摘された通り、愛姫にも鉢受けを用意しました。
鉢植えに水が染みだすまで、水をあげます。
ちなみに右上のカイワレ大根が曲がっているのが悲しいですが、ちゃんと緑化ができているので味は問題ないと思います。
●カイワレを食す。
カイワレが程よい長さに育ってきたので、プラスチックコップから取り出しました。
まな板の上に下ろします。
やはり、密度が足らなかったせいか全体的に曲がってしまいました。
しかし、曲がっていても食べることに支障はないはずです。
この日の夕飯は、ナポリタンスパゲッティでした。
噛んでみたところ、シャキシャキとした食感で最初は草みたいな味がするな、と思ったらだんだん辛みが出てきました。
大根なのだから、まあ辛いよな、と思ったら納得できました。おいしかったです。
とりあえず、変な味はしなかったので失敗ではないでしょう。
●長さの計測法について
自分は、カイワレ大根の長さをうまく計測できないことに悩んでいました。
普通に定規を立てると、下の写真のようになってしまうのです。
今は、カイワレが収穫し終わってしまったのでこのボールペンをカイワレと見立てます。
カイワレの種の位置であるはずのところ(ボールペンの根元)を黒く塗っておきます。
プラスチックコップが上に行くにしたがって広がっているので、カイワレと定規の間が空いてしまいます。
これでは正確な長さが計測できません。
そこで、いくつか計測法を考えてみました。
①三角法を用いる。
下の図のような状況を考えます。
コップの大きさなどは誇張して書いています。
左の「me」と書いてあるのが私です。
私の目の高さと同じ位置に種の高さをそろえ、カイワレ大根の先端を見るときに動かした顔の角度をαとおき、台と自分の距離をLとおきます。
このとき、カイワレ大根の長さをbとおくと、tanα=b/Lなので、b=Ltanαと、カイワレ大根の長さが求められます。
しかし、実際におこなってみてひとつの問題点に気づきました。
角度αを求めることが難しいのです。
最初、横からスマートフォンで、種の部分を見ているときの顔と、カイワレ大根の先端を見ているときの顔を撮影して見比べればいいと思っていたのですが、
手で持って撮影するとずれが出てきてしまいます。
じゃあ、置けばいいのか、と思いましたが、自分の背の高さに合うような台が家になかなかありません。
スマートフォンを吊るす、という案も試しましたが、ビニールひもで吊るすと、スマートフォンがくるくる回転してしまい、やはり安定しません。
そんな感じで、三角法は没になりました。
気を取り直して、次の案を試します。
②影の長さを用いる。
今度は、下の図のような状況を考えます。
①に引き続き、カイワレ大根の長さをbとします。
また、地面から電灯までの距離をi、地面からカイワレ大根の種までの距離をc、地面から影の先端までの距離をsとします。
このとき、次の簡略化した図を用いると、bが求められます。
図中にある通り、b=(i-c)+L1(s-i)/(L1+L2)で求められます。
実際に求めてみました。
器具はこんな感じです。
LIGHTの位置に電灯を置きます。
計測したところ、i=2.5cm、c=2.0cm、s=34cm、L1=18cm、L2=27cmでした。
これらの式を上記の式に当てはめると、b=13.1cmになります。
実際のボールペンの長さは14.0cmだったので、なかなか精度が悪いようです。
これでは、普通に定規を立てたときの誤差と大して変わりません。
このままでは終われないので、次週また新しい作戦を考えます。
もちろん、愛姫とワタナベミックスの世話も忘れずに行きましょう。
コメント
木村さんこんにちは
先回お伝えした通りに、鉢受けを用意されましたか。
しかし、んん...... この鉢受けはキッチンペーパーとダンボール? これでは確かに鉢底から水が出るのは分かると思うのですが、それだけです。この問題点はキッチンペーパーに沁みた水の蒸発によって無用に鉢を冷やしてしまうことと、帰省時に鉢受けに水を貯めて対処できないことです。ここは鉢受けを買わなくともいいですが皿か何かを使って下さい。
鉢の植物は何日後のものなのか分からないのでコメントしにくいのですが、どのくらいの割合で芽がでたのでしょうか。写真で見えにくいのは、たぶん水やりのために土が押し流されているためです。まあ水やりが一回に少量なのよりいいのですが...... それと発芽が終われば、土がわずか乾き始めてから水を与えて下さい。
さあ楽しい食レポですね。
先ず驚いたのがナポリタンが赤くない?? これはナポリタンですがソースか醤油味なんでしょうか。タマネギを切って入れているのはなかなかやりますね。
カイワレの味はそのようなものだと思います。元々辛みのある箸休め的な食べ物ですね。そして種子が余っていると思いますので、後は適当に繰り返すかなんなりして下さい。例年何かの実験をやってみる受講生が多いのですが、必須ではありません。
さて、今回の報告のメインは長さの計測法ですか。まあ、収穫時期であれば取って並べて測ればいいだけなんですが、途中は確かに難しいですね。
そしていずれもトライした計測法は「斜めになっている」ものを計測する方法であり、「曲がっている」ものを計測はできませんね。最初の三角法はよく土木測量で行うものです。工学部建築ならではのここへの応用でしょうか。しかしこれは正確に角度を求める何がしかの仕掛けがなければ当然できません。長さを測るよりも角度を測る方が難しいものです。
次に投影法ですか。正直定規を当てた方が精度は良いと思うのですが、こういう工夫をすることは評価します。こういった計測法は離れている対象物、つまり横に定規を当てられない場合に仕方なく使うことですね。でも実際によく測ってみたもので、正直誤差が思ったより少ないのは驚きました。
まあ私が敢えてやるのなら、定規で測る時にコップを回しながらいくつかのポイントで測り、そこから計算して出すと思います。多少の傾きなら単純に平均でも出せるのではないでしょうか。
展開ゼミを題材にして、いろいろな専門の学生が多様に考えるのはいいことですね。
ではまた記事お待ちします。
ラボスタッフ・オガタ