2️⃣鉢植えのセッティングとワタナベミックスの成長記録 4日目〜9日目(理:関崇秀)
2020年10月27日 (火)

こんにちは。理学部の関です。まず、今回の表題の写真について。今回の虫はクロカタゾウムシというゾウムシです。名前の通りで全身黒く、非常に硬い体を持っています。石垣島と西表島に生息しています。写真は昨年9月に石垣島に行った際に撮ったものです。沖縄本島や八重山諸島などの南西諸島地域は、虫を探すにはやや遅い大学の夏休みも含めて長い期間活動している種が多いので本州とは違った時期にも楽しむことができます。
さて、前回は種子をシャーレ内で発芽させたところまでを書きました。今回は鉢植えに移し替えたところから、前回触れなかったワタナベミックスについて書いていこうと思います。
10月14日(4日目)
まず鉢植えへの移し替えですが、それ自体の作業は簡単で、鉢植えに底敷を入れた後土を入れ、受け皿の上に置いて水をかけて土を圧縮。さらに土を足した後また水をかけ、指で少し穴を開けて作物を投入。最後薄く土をかぶせ作物が流されないよう気を付けながら水をかけて終了です。
さてここで問題なのは鉢植えを置く場所です。自分はアパートの二階に住んでいるのですが、南向きに窓はついているのですがベランダはありません。北側の玄関先には鉢植えを置くのに十分なスペースがありますが、屋根もついておりますし日照条件にだいぶ不安が残ります。やはり南側に設置したいのですが、実はいい場所に一つ心当たりがありました。アパートの裏庭です。1階の部屋に隣接する場所なんですが、幸いなことにアパートの1階は大家さんの物置になっているので大家さんに許可をとってそこに場所を作ることに。
上の写真は作業前の様子です。雑草が生えていて邪魔なので草むしりをして、緩い傾斜があるので盛り土をして平らな面を作ります。大家さんから借りたシャベルや軍手を装備して作業しました。
写真は作業後の様子です。途中土遊びが楽しくなって夢中で穴を掘っていましたが、その時出てきた土と石で鉢植えの設置場所を作りました。作業中土の中からゴミムシやゴミムシダマシが結構出てきてましたが、越冬準備をしているのでしょうか。ともかく裏庭にこんなに生息しているとは知りませんでした。
写真は最終的に全ての設置が終わったものです。手前が白菜、右奥が小瀬菜大根、左奥がワタナベミックスです。ワタナベミックスに関しては種が十分すぎるほどあり、ベビーリーフを摘むのが目的なのでシャーレでの芽出しは行わず最初から鉢植えに種まきをして北側の玄関先で育てていました。
次に成長記録です。
上の写真はワタナベミックスの成長過程をまとめたものです。種まきが10月11日、裏庭に畑を作り終え鉢植えを設置したのが14日の夕方で、その時点で多くの個体が発芽し始めていました。20日時点では大根のからいね赤の成長が頭一つ抜けているようです。ミックスの中で一番大きな種子で養分の貯蓄がある分スタートダッシュで他の野菜より有利なのかもしれませんね。とりあえず今のところは問題なく育っているようなので、このまま観察を続けていきます。
次回は白菜と小瀬菜大根、かいわれ大根の3日目以降の成長記録を近日中にアップロードする予定です。
コメント
関さんこんにちは
石垣島まで行って昆虫撮影、なかなか凄いですね。単に、自然に入って昆虫を見よう、くらいなサークルだと思っていたのですが、実はかなりのレベルで本格的なんですね。
ちなみに昆虫というものは植物と共生でも競争でも、ともあれ共進化しているものです。そういった昆虫と環境との関りを考えたらより面白いでしょう。
さて今回の記事はシンプルといえばシンプルなのですが、とんでもなく大変な内容ですね! この展開ゼミ始まって以来の大工事です。周辺環境に合わせてなんとか栽培するのが常ですが、何と周辺環境そのものを作り出すとは。
南側に置き場がないことから話が始まっていますが、先ずはよくその裏庭を使う交渉ができましたね! これは関さんにはそう問題ないことなのかな、と想像するのですが、難しい人には難しいことです。特に学生のうちから、特に理系の学生がやったということで驚きを感じます。
この裏庭は荒れ放題で何もしていない状態です。ここからよく開墾しました。生えているのはイネ科植物に見えますので根も張っていたことでしょう。そこの草むしりだけでも大変なのに、平らにして、出てきた石を使って囲いを作り、キレイにそのための場所を作り出したとは。こんな本格的な庭仕事をよくやり切りました。スコップも大変だったでしょう。繰り返しですが、これほどの作業量をした受講生はたぶん過去いません。素晴らしいことです。
さて鉢への移動はその通りですね。これから期待しましょう。
ミックス種子のベビーリーフは北側に置かれたのですね。今のところ順調です。ミックスなので種子の大きさもまちまちの品種が混ざり、品種ごとに子葉の大きさも違います。その差がはっきりしてますね。今後の推移も楽しみです。この写真列挙というプレゼンの仕方もとても見やすくて褒められます。
では、他の二つの鉢の報告もお待ちします。
ラボスタッフ・オガタ