6.「クローディアスの日記」(文:小松澤亮晴)
2020年11月18日 (水)

1.挨拶
こんにちは、小松澤です。今回は志賀直哉の「クローディアスの日記」を紹介します。この作品は新潮が出している、写真の短編集の中に入っています。まずクローディアスという人物について、彼はウィリアム・シェイクスピアの有名な「ハムレット」の登場人物、というか敵役、らしいです。というのは、自分は「ハムレット」をまだ見ていなく、調べたとおりのことしかわからないので⋯⋯。ハムレット王子が、父を殺害してその王位を継いだ叔父、クローディアスを討つ、というストーリーのようです。しかし、志賀直哉は、「『ハムレット』では幽霊の言葉以外にはクローディアスの殺害の客観的証拠は一つもない」として、クローディアスが殺害をしなかったものとして、彼の劇中での日記という形をとって物語を書きました。これは揚げ足どりだと思ってはいけませんね。シェイクスピアは明らかに意図して、客観的証拠を出さなかったのです。自分はこういうことを聞くとすぐこんな風に考えてしまうのですが、それもよくないのかもしれませんね。
~目次~
1.挨拶
2.経過観察
3.結び
2.経過観察
さて、今回は主にベビーリーフの収穫に焦点をあてていきたいと思っています。29日目になります。
上の写真の状態から、デカいやつを大量に収穫していきます。
ここまで収穫しました。しかし、間引きのときに自分の好みが少し出すぎてしまったか、赤い葉っぱが非常に多かったです。あと、子葉(だったと思われるもの)も、食べるか迷いましたが、せっかくなので食べることにしました。しかし、写真のとおり、なかなかの量。正直いうと料理して食べ終えるまでに3日かかりました。また、気づいたことは、赤い葉っぱの表面に、なにかざらざらした産毛のようなものがありました。これは食べてもいいのだろうか、とほんの少しだけ思ったりもしました(笑)。まあ大丈夫なんでしょう。
葉っぱの大きさを比較しました。少し左に向かって曲がっているのは、おそらく鉢に当たる太陽がいつも一定方向からでしょう。子葉が大きくなるのは驚きました。すぐなくなるものだと思っていたので⋯⋯。
そしてサラダにして食べました。舌が肥えていないので満足な食レポはできませんが、赤い葉っぱはすこし苦みが強めで、小さい葉っぱは食べやすい味、というところでよろしいでしょうか。食レポのスキルも、この展開ゼミで伸ばしていくべきポイントですね。
3.結び
今回はベビーリーフのみに焦点を絞る形になりました。次回は他の鉢に焦点を当てることになりそうです。書き忘れていましたが、ベビーリーフはまたここからも育てて、新しく収穫できるものを随時収穫していくつもりです。では、第6回の記事でした。
コメント
小松澤さんこんにちは
シェイクスピアほどの文豪になると、文字の一つ一つに至るまでコントロールしていたでしょうから
「客観的証拠がない」ということももちろん意図的な仕掛けと見るべきでしょう。そこをどう見るかは読者によります。新選組のような「悪・即・斬」を好む人は証拠の強さに関わらず悪役征伐を果断と見るかもしれません。逆に冷徹な人はハムレットを性急なお子ちゃまと見る可能性もあります。なかなか深いですね。そういうことを考え出すのはいいと思います。
志賀直哉はそれを題材に短編を書いているのですか。悪役の日記形態で。そういうのも凄いですね。しかし、おやと思ったのは小松澤さんは不条理文学から自然派まで幅広く読まれるのですね。それはいいことだと思います。
さて今回のベビーリーフは見事に収穫しています。大きく育ったものを間引きついでに収穫したということで、残された株がまた大きくなるのを期待できます。定規に当てるとその大きさが分かります。鉢の写真だと小さいかな、と思ったんですが、定規では12㎝もあるんですね。形もいろいろです。
子葉について、案外大きいでしょう。これはアブラナ科植物はイネ科などと違い、無胚乳種子(子葉種子)であることから、子葉自体にエネルギーが蓄えられているのです。それで割と大きな子葉ですね。もちろんこういう無胚乳・有胚乳の違いも植物の戦略の一環です。環境によってどちらにも得失があり得るということですね。
食レポでは他の受講生と同様に種による味の違いを言われています。同じアブラナ科内でも味は様々です。ざらざら感は気にしないで下さい。それは葉の表面にあるトライコームという微細な突起であり、それほど固くないので口を傷つけることはありません。確定したことではありませんが、葉の表面積を増やしたり、虫を妨害する機能があるのかもしれませんね。
しかしまあタコサラダは立派です。食レポは物凄く文学的な表現でなくてもいいんですが、それなりのことを期待してしまいます。
中間報告は期限厳守ですので、それもまたよろしくお願いします。
ラボスタッフ・オガタ