ほうれん草を作ろう その15(積雪)(工:柳澤暢孝)
2024年1月19日 (金)

こんにちは、柳澤です。
1/15(月)の夜から1/16(火)の日中にかけて、仙台で雪が降りました。僕は雪がほとんど降らない静岡や東京で育ったので、雪がたくさん積もる環境は新鮮です。寒さや路面凍結が大変ですが、雪が降ると、まだ少し気分が上がるような気がします。
ほうれん草の様子を見てみます。
【栽培108日目:1/13(土)】
[最高5.8℃/最低0.1℃]
気温は日本気象協会のホームページから
鉢植えと牛乳パックの両方に追肥をしました。量は前回と同じくらいで、30粒ほどをフチの周りに埋め込みました。
【栽培109日目:1/14(日)】
[最高8.4℃/最低0.1℃]
【栽培110日目:1/15(月)】
[最高5.6℃/最低2.1℃]
【栽培111日目:1/16(火)】
[最高0.6℃/最低-3.2℃]
鉢植えに水やりをしました。
【栽培112日目:1/17(水)】
[最高10.5℃/最低0.6℃]
【栽培113日目:1/18(木)】
[最高12.7℃/最低0.4℃]
【栽培114日目:1/19(金)】
[最高8.0℃/最低0.6℃]
まず土曜日の追肥ですが、前回の追肥から1~2か月ほど間が空いてしまいました。おがた先生もコメントでおっしゃっていたようにもう少し頻繁に少しずつ与えるのがいいのだと思います。次は、この半分の量を3週間後あたりに埋めるのが良さそうです。
先述した通り、ちょうど月曜日~火曜日にかけて雪が降っていました。火曜日の朝に起きた時、ほうれん草がとてもしなびていて(?)びっくりしました。火曜日は特に寒くて、気温がほぼずっと氷点下だったので、そこで植物が「これは寒いぞ」と思ったのでしょうか。
でも、水曜日以降は気温が以前と同じくらいに戻ったからか、前と同じように戻っていました。調子が悪いのではなくてよかったです。また、ここまで1日単位で変わることが最近あまりなかったので、面白かったです。
また、今日の朝に、もう一度葉の大きさを測ってみました。先月も同じ苗の葉を測っているので、これで比較ができます。
結果は下図のようになりました。
全体を見ると、1.3倍くらい大きくなっていることがわかります。一方で、写真同士で比べるとこのようになります。上が12/16(79日目)、下が今日(114日目)です。
写真ではわかりづらくても、数字で見ると違いが判って面白いです。
今回は以上です。
コメント
柳澤さんこんにちは
いつもの定例写真ですが、気温と比べると面白いですね!
萎れているように見えたホウレンソウ、確かにこの日は急に寒くなりました。こういった急激な姿勢の変化は越冬態勢というよりはバランスの変調でしょうか。つまり、葉の光合成だけではなく「根の吸水」も温度に非常に左右されます。
対策としてしっかり水やりをされたのは素晴らしいことです。本当の厳冬期には、大量の水分は鉢土の凍結を招き、かえって根を切ったりするのですが......今の時期ならしっかり水分を与えるべきです。温度は低くても空中湿度もまた低く、うっかりすると乾かしてしまいます。
さてその寒いのもたった一日、ホウレンソウもまた回復しました。これが数日続けばダメージになったかもしれませんね。株自体が枯れることはなくても、下葉から枯れさせるようなことはよくあります。ゆっくりとした気温低下に、植物は対応可能ですが、さすがにこのところの気温変動は厳しいものがあります。
はてさて、葉の計測報告を添付してくださり、ありがとうございます。
こうして数字で見ると色々なことが客観的に分かってきます。先ずは、あまり変わらないように見えるホウレンソウでもしっかり成長しています。数字で歴然です。
次にもっと考察すれば、たった二回の計測で言うのもなんですが、「下葉はあまり変わらないが上葉は変わる」ということでしょうか。つまり、下葉は下葉なりの位置に応じたマックス大きさがあるのでしょうか。そこに達するとプラトーになるのでしょうか。そしてマックス大きさは上葉ほど天井が高いのでしょうか。どうなんでしょうね。先が分からないのが残念です。最終報告や実食がありますので。
ちなみに、畑でホウレンソウを育てる場合、普通は葉が25㎝くらいで収穫します。味と市場性の関係でそうなります。しかし、そこで終わらせずに成育させ続けると、お化けのような巨大ホウレンソウになります。葉の長さが軽く70㎝オーバーになるような......
話は戻りますが、結局のところ鉢と牛乳パックとを比較したらどうなるのでしょう。反射板の効果も含め興味あるところです。
ラボスタッフ・オガタ