せや!ダイコン育てよ 発芽編(農:武田 壮司)
2024年10月18日 (金)

こんにちは、武田です。
最近、授業で課題が出るようになってきて休む暇のない日々が戻ってきました。朝起きてベットを出る力が出なかったり、ドアが異様に重く感じたりと、行動する気力が沸かない日々の中、唯一の学校での楽しみは金曜日の留学生とのフットサルの授業です。6〜8人で1チームになって試合を回していくのですが、運動不足とストレスの解消にすごくなってます。
私は英語が苦手なのですが、使える単語で一生懸命話すと案外通じたり、日本語で話してくれたりと意外とコミュニケーションを取ることができて、楽しく活動できています。
ダイコンの成長
それでは、ダイコンの成長について報告していきます
10月10日〜10月13日(植えてから5日目まで)
10日から13日までの4日間に発芽は見られませんでした。
平日は曇りの日が続き、手元の温度計はそれぞれ約17℃でした。発芽には土中の水の蒸発量を考慮した水やりが必要とのことだったので、気持ち少なめにあげました。週末は晴れたのですが、太陽の移動で午後の日当たりが悪かったせいかまだ芽は出ませんでした。日当たりに関しては日曜の夕方に気がつき、場所を少し移動して、鉢の南側に広く壁ができないようにしたので解消されたと思います。
10月14日(植えてから6日目)
味短歌の方だけではありますが、2つほど芽が出ていました。5日発芽せず、種まきに不備があったのではないかと心配になりましたがよかったです。中心の方が遅れて発芽した為か右下の芽と比べ、二対の葉の色が白みがかっているように見えます。手元の温度計は16℃で天気は曇りでした。
10月15日(植えてから7日目)
先日と比べ更に2つほど芽が出てきました。観察時手元の温度計は19℃で天気は晴れでした。
10月16日(植えてから8日目)
先日から新たに4つの芽が出てきました。先に発芽していた芽は前日の晴れのおかげか子葉と認識できる大きさまで成長しました。子葉は縁の部分が白くなっていて、始めが白かったことを考えると内側からじわじわ緑の部分が増えていっているのかもしれません。近くで見てみると、葉脈もしっかりと観察できました。この日の気温は19℃で天気は曇りでした。
10月17日(植えてから9日目)
16日からそれぞれ一回りずつ大きくなりました。この日の気温は18℃で天気は晴れでした。
9粒のうち8粒が発芽してくれて、母数が少ないですが計算としては発芽率は0.89%となります。
今週の反省
栽培面の反省としては、晴れの日に鉢を確認すると土が乾いている状態が多く見受けられたので晴れの日はできるだけこまめに鉢を確認するようにしようと思います。今はまだ小さいですが、葉が重なり始めたタイミングで間引きをしていこうと思います。写真を見て気づいたのですが、鉢の中で土の高さに差が出ていたので下の砂利を水平にならしておきました。一粒芽が出なかったのはその種側の土が高くなってしまったからかもしれないと思い土の被せ方と発芽の関係を調べたところ、大根の種は逆に光をあまり好まない部類らしく、発芽率85%以上の15%以下側だったのだと思います。しかし、ここで新たに出てきたのが種の嫌、好光性はどうして生まれるのかという疑問です。個人的に調べ他のですが結論が出せなかったので、メカニズムを知っている方がいらっしゃいましたらコメントしていただきたいです。
観察、記事作成面での反省としては、観察時間をあまり取らずにいたため、定規を当てるという重要な部分を欠かし、写真を撮り観察し水やりをするだけにしてしまっていたので、明日からかざしていこうと思います。また、記事の見栄えとして、撮影の画角をあまり変えないようにした方が見やすそうなので、撮影場所の目印をつけたり、近距離の写真がなかったのでそこも撮影時に心がけたいと思います。ミックスの記事は来週から書いていこうと思います。
コメント
武田さんこんにちは
冒頭の近況報告をいつも楽しみにしていますが、今回はただのヲタではない!スポーツ系かつ国際系のアクティブな様子が伺えました。先回の海外旅行の話と併せ、なんだか凄そうです。ただし精神的な疲れというものはなかなか厄介なものです。なかなか自覚できないもので、自分ではリフレッシュしたつもりでも、疲れが蓄積してしまったりします。たまには本当にグダグダもいいでしょう。
さて、投稿記事は相変わらず書式が見やすく整えられています。その上、こちらが示唆した通りに播種からの日数を書いていたり、考察をしていたり(例えば土の乾きなど)、進歩が伺えます。
敢えてコメントするとすれば、やはり置き場の日照時間を具体的に示すことでしょうか。そして、温度についてもだいたい同じような時間に測定していると思うのですが、何時くらいの温度でしょうか。これまた分からないと読者の参考になりにくいですね。
生育自体は順調そうです。他の受講生に比べてやや遅いかな、と思うのですが、たぶん置き場の温度の微妙な違いでしょうか。まあ、今年は特に秋の温度が高いので他受講生のものがやけに早いのですが、この武田さんのものも例年に比べれば全然おかしくありません。
さてさて、普通には全部発芽するものですが、発芽しなかったものがあるとのこと、それ自体は特に問題ありません。見越してこの数を播いているのですから。それより、ここで嫌光性種子について考えているのがいいですね。
そのメカニズム自体は単純です。好光性種子は、光を検知するフィトクロム色素を持っています。それが種子周囲の光状況を「明るい所にある」と検知し、発芽のスイッチを入れます。具体的には発芽を促進する植物ホルモンジベレリンを活性型に変え、逆に発芽を抑制するホルモンアブシジン酸を抑えます。こういったことはたぶん高校生物で習う範囲でしょう(ついでに言えばよく試験に出されると思います)。面白いことに、フィトクロムは光を検知しますが、逆に遠赤外光を当てられると元に戻ってしまいます。
さてこういうメカニズムはさておき、植物にとってどんな「意味」があるのでしょう。それは他の植物に覆われていれば発芽しても光合成ができず、枯れてしまうでしょう。そのため、わざわざ光で周囲環境を調べているものと思われます。先ほどの「遠赤外光」でフィトクロムが戻るというのも、おそらく「単なる日陰」なのか「他の植物による日蔭(遠赤外光は透過しているはず)」なのか、そこまで見分ける巧妙なテクニックだと驚くばかりです。
逆に暗光性種子はどうでしょう。一つにはフィトクロムが最初から光を検知している状態になっているということ(つまり光の検知が必要ないこと)、もう一つは種子自体が比較的大きく、栄養を蓄えているので、発芽後直ぐに光合成が必要ないことが挙げられます。これはいわばパッシブですね。それに加えて、中には「周囲環境の二酸化炭素濃度」言い換えれば「しっかり周囲環境が密閉されて、還元状況にある」ことを見分けるものもあります。
これの意味は、おそらく種子がしっかり地面に入っていて、水分が安定して得られるかどうか見ているものと思われます。土の上(あるいは石の上)に出ていれば、いきなり乾燥してしまうと発芽しても枯れてしまいますから。
自然界の植物においては好光性種子の方が圧倒的に多いですね。よく雑草を取っても取っても生えてくるように見えるのは、雑草を取ると光が下まで当たり、また新たな種子が発芽してくるためです。
さて記事の話に戻りますが、ミックスについての記事を後に回したのもいいですね。今は生育初期のため、植物も変化が激しく、ついつい情報量が多くなりがちです。結果として
単なる写真の羅列の観察日記になってしまいます。適宜記事内容を絞り、投稿回数をコンスタントにする方がいいでしょう。
ではまた、次記事もお待ちしています。
いやハブ無いのに最初からその名......
ラボスタッフ・オガタ