東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

来週の最低気温は一桁でも、最高気温は高めに推移。さらなるチャレンジを期待(11/4)(渡辺 正夫)

2024年11月 4日 (月)

 投稿数が2-5までのばらつきが出てきました。最初の講義というか、オリエンテーションの時に話をした「自制心」というか、決まった日付・時間を決めて投稿するなど、受講生が工夫して下さい。向こう2週間の天気予報を見ると、日中の最高気温は15-20oCくらいで、これまで通りの暖かさのようですが、最低気温は一桁になりそうです。ラボスタッフのオガタ君が書いてくれているように、日中の日照をどのように工夫して当たるようにするか、どのようにすればよいか、各自が工夫して下さい。もちろん、先達の工夫も参考にしながら。

 記事のタイトルに「マンネリをどうやって避けるのか」と言うのを見つけました。今年は気温が高い分、例年よりも生長がよいとは言え、前回の記事と今回の記事で何を際立たせるのか、工夫が必要ですね。まさに、脱マンネリ化です。そのために、葉っぱの形から、どの品種なのかを考えているのはよくできています。ここでもうすこし突っ込んで、カブの葉っぱの味はわかりにくいかもしれないけど、レタス、ダイコン、キャベツであれば、葉っぱを食することで違いがわかるのではないでしょうか。もう一工夫ですね。さらなるチャレンジを期待します。集光板というか、アルミホイルなどで光を反射させるのは、渡辺も低温室での植物栽培で使っています。果実の着色でも反射板が使われています。着眼点はよいのだと思います。是非、トライして下さい。徒長気味というのは、水をやりすぎという可能性があります。土をしっかり乾かすこと、これは前回も書いたような気がします。あと、室内栽培は徒長を加速させますので、ベランダの光、乾燥条件を活かしての栽培を期待します。もちろん、夜の栽培もベランダで大丈夫です。

 温暖な最高気温のおかげで食害が出ています。食害している虫を見つけたようですね。厳密ではないですが、「コナガ」の可能性がありますね。栽培を継続する植木ばちには「オルトラン」を施用してみて下さい。また、収穫をして、改めて栽培するときは、あらかじめ土の中に、オルトランを種子と一緒に播いて、土をかけることがよいと思います。

 それから「計測」することにチャレンジして下さい。葉っぱの形の違いをどのように数字化するか、葉っぱを楕円と考えると、縦横の楕円の直径の比率を出してみる、食害を受けた葉っぱも楕円状に食されていれば、その面積を出してみる。さらには、葉っぱ全体のどれくらいが食害を受けたのか、計測から推測してみる。収穫した植物も大きい順に並べて写真を撮る、地上部と地下部の長さを測ってみる。そんな風に、植物を観察することを少しステップアップして、「計測した数値」を使ってグラフ化するなど、トライしてみて下さい。今年くらい生育がよい年はありません。

 先達もたくさんのチャレンジをして、うまくいったり、そうでなかったり。誰もやってないことをやってみるから、新しい発見があり、講義への入り込みが深くなります。是非、そんなチャレンジをしてみて下さい。11月もチャレンジです。
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 わたなべしるす
 
 PS. iPhoneを使って写真撮影の方、写真を横で撮影したら、横でuploadして下さい。縦で撮影したら、縦で。iPhoneでのからくりがあるようです。つぶれたような写真がuploadされるようです。詳細は別途、ラボスタッフのスズキさんにお願いしておきます。