その5 種まき、発芽(ミックス)(医:金濱 央子)
2024年11月 8日 (金)

先週末は母と祖母が仙台に来たので仙台らしさを求めてせり鍋を食べに行きました。せりの根っこを食べたのは初めてでしたが、シャキシャキしていて美味しかったです。デザートに食べたずんだティラミスも美味しかったです!次の日の朝ごはんには岩手から買ってきてくれた福田パンを食べました。実家の近くにあってよく食べていたので懐かしい朝食でした。あんバターが有名ですが、私が好きな味はオリジナル野菜サンド(照り焼きチキン)、桃ジャムホイップ、黒豆きなこです。自分オリジナルの組み合わせを試したり、目の前で作ってくれたりと楽しいので岩手に来た際にはぜひ行ってみてほしいです!
それでは本題に。今回はミックスについてまとめました。
目次
1.種まき~発芽
2.観察&考察
1.種まき~発芽
まず土が足りなくなったのでホームセンターに買いに行きました。小さいホームセンターで置いてあるのは1種類だったのでそれを購入しました。
10/24 15:01
ミックスにはユニコーン(キャベツ)、ゆきわらし(かぶ)、極意(ハクサイ)、味短歌(ダイコン)、グリーンスパン(リーフレタス)の5種が入っています。種は12箇所×3個ずつ播きました。全ての場所に大きい種1個、小さい種2個になるようにしました。小さい種は大きさ・形がほぼ見分けがつかなかったので5種類をまんべんなく播けたかどうかはわかりません。前回は小皿で発芽させてから発芽したものを播きましたが、今回は直接まいてみて比較してみようと思います。
10/28 9:20 17℃ 70%
5箇所発芽しました。今回、同時にかぶも追加で種まきをしたのですが(カブ2号)、発芽のタイミングが一緒だったのでこの芽はカブだと推測できます。
11/1 7:55 12℃ 68%
3日経つとほぼ全ての個体が発芽しました。最終的に1つだけ発芽しなかったので発芽率は驚異の97.2%でした。
11/5 7:06 14℃ 66%
さらに3日経ちました。5種類のミックスなのでそれぞれの成長スピードの違いがはっきり分かるようになってきました。ただ、胚軸が細い気がするので成長が早いのではなく徒長気味なのではないかと不安です。しかし室内に入れて日光をあてるのはハツカダイコンの二の舞になると思いこのままベランダで様子を見ます。この日からアルミホイル作戦を開始しているので改善することを期待します。
11/08 7:47 9℃ 68%
この日は上から写真を撮りました。本葉が出てきた個体もあります。割と密になってきましたが上から見た時にあまり葉が重なっていないので、葉が重なり始めたら間引きをしようと思います。
2.観察&考察
今回の播き方だと種まきから発芽まで約3日ほどかかりましたが、前回の方法だと約4日ほどかかっているので鉢に直接まいた方が早く発芽することがわかります。しかし前回は発芽したものだけを選んで鉢にまいたのでもちろん発芽率は100%でしたが今回は97.2%です。よって発芽率を重視したいときは前回の方法、発芽までの日数を短くしたいなら今回の方法というように目的に応じて種の播き方を選べばいいことが分かりました。
次に子葉の形から5種類を見分けていきたいと思います。リーフレタス以外は他の受講生が育てているものも参考にできるので理論上は5種類全て特定できるはず...!ということで見比べてみましたが、やはりすべての特定は難しかったです。
カブは自分のカブと比べて、ダイコン・リーフレタスは特徴的だったので見分けがついたのですが残り2つの見分けが難しかったです。④は明らかに他の個体より成長が遅いのが特徴的だったのでそれを手掛かりにしましたが、他の受講生の発芽から10日後のハクサイとキャベツの写真を見てみるとどちらも成長が同じくらい遅めだということが分かったので、別な種類だと思った⑤はカブではないかという結論に至りました。さらに成長してからハクサイとキャベツの判別をしていきたいです。
ダイコンの葉はこの中で唯一お椀のように内向きに子葉がカーブを描いていました。すべての場所から芽が出ているので、最も大きい種であったことが分かります。一番成長が速いので、もしかしたら種の大きさと成長速度にも関係性があるのかなと気になりました。リーフレタスは楕円形の子葉が特徴的です。カブはハート形です。キャベツ・ハクサイの疑いがあるものは、カブと似ているけど葉が厚め葉脈がはっきりしていることが分かりました。
今回は以上です。この後は最終的に何を育てたいかを考えながら間引きを行っていきたいです。
コメント
金濱さんこんにちは
「福田パン」ですか...... きっとその地のソウルフード的なものなのでしょう。当研究室には盛岡市に縁のある人間が幾人もいますが、福田パンの話が出たことはありません。その地で生まれ育った人の持つ情報なんだと思います。
逆にセリ鍋とは...... 仙台の名物といえば名物で、確かに正月にはセリが多く売られています。しかし、写真のようにセリをどどーんとメインにして食すことはあんまり無いんじゃないかと思います。根まで食べるのはデフォではありますが、仙台人が根の方を好んで食べるかというとそうでもなく、一種の観光料理かもしれません。まあとにかく親友人が来た時くらい、珍しいものを一緒に食べるのがいいですね!
さてさて、今回の報告はミックスについてです。これは前回の予告にありましたし、ついでにいうと前回の写真にチラリと映っていました。
先ずは鉢と土の用意です。どちらもしっかりしたものです。例年、100均で買ってくる人がいるのですが、100均のプラ鉢は薄くて、「光を通す」ことが多いので勧められません。光が鉢内に入れば根の伸びが悪くなるのは当たり前です。そして土も100均のものは外国産の繊維の荒い未熟堆肥が入っているもので、なぜか根が嫌って入りたがらないことがあります。その点、今回のようなホームセンターのものがベターです。おまけに言うとこの土は「元肥入り」のようで、お渡しした土同様にしばらく施肥が要らないタイプです。
栽培記録は14日経った時点でわずか本葉が見えるくらいですね。順調です。今後徒長はある程度避けられないものですが、アルミホイルの効果を期待しましょう。子葉の観察をすること自体は素晴らしいのですが、まだ完全な判別は付きませんので、それも今後に期待です。
発芽率と成長速さという側面について、直播きと芽出し播きを比較してみたのでしょうか。面白いですね。結果的にはその通り、と言いたいことろです。繰り返し実験をしていないのに決定付けることはないでしょうが、結果自体は説得力がありますね。芽出しは「確実に吸水させ、しっかり発芽させる」のに有効ですが、しかし鉢への移動という環境変化によりストレスもかかると予想されます。ちなみに、研究室で植物栽培をする場合にはたいがい芽出しをしているのですが、それは狙った個体を絶対に外と混ざることがないよう管理するという目的のためですね。
さあミックスはだいたい本葉3~4枚のころに収穫するものです。一気にそこまでもっていきましょう。
ではまた記事お待ちします。
山形で見たんですが...... う~ん、米ぬか......健康に良さそうだが、う~~ん
ラボスタッフ・オガタ