東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

のほほほんとした野菜日記-6 (医:酒井 桜奈)

2024年11月23日 (土)

こんにちは!

 写真は今週、無性に味噌ラーメンが食べたくなり、家で袋麺を開けた時の写真です。ラーメンをあまり食べに行かない私にとっては実はとても珍しいことで、、、とても美味しかったです。

 一人暮らしを始めて、今まで欲さなかった味を急に欲するようになることがあります。特にこってり系です。原因は未だ不明ですが、ただの自分の成長なのでしょうか。

 さて野菜たちの成長をお届けしたいと思います。

 まず生育環境を変えました。しかし怠けてしまい、移動するのが遅くなったため、外の鉢と室内鉢を比較して書くのは次回からにしたいと思います。すみません。

 前回植え替えを行い、プランターと大きい鉢はワゴンに乗らなかったため地面に置いていました。1週間ほど地面に置いていたのですが、室内であればダンボールでも大丈夫かなと考え地面に置いていたものを室内で育てていきたいと思います。ちなみに室内は窓のそばに置いています。ただ耐久力に不安は残るので、ダンボールが弱っていないかはしっかり見ていきたいと思います。

 

   極意〜ハクサイ〜

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 最近、葉が生えてくる角度が明らかに変わってきました。今までは横に広がっていたのですが、上に伸びるようになってきました。結球の準備ということでしょうか。結球といえば、11月23日時点の葉の数を書いておきたいと思います。プランターと白鉢のハクサイは11枚で、茶鉢の葉の数は9枚です。目標は20枚前後なので半分に到達したということになります!!

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 葉の大きさを測ってみたところ大きいもので9〜10cmになっていました。ずいぶん大きくなりましたね。記録も溜まってきたということで推移を見てみました。下の表は葉の大きさの伸び率を表したものです。

 ハクサイの伸び率

10/26~10/30(4日間) 2.5cm→4cm 0.375cm/
10/3011/7(8日間) 4cm→5cm 0.125cm/
11/7~11/14(7日間) cm→7cm 0.285cm/
11/14~11/23(9日間) cm→9cm 0.222cm/

 最も伸び率が高いのは本葉が生え始めた最初の頃です。今週の9日間で前週より伸び率が大きく落ちることはありませんでした。非常に嬉しいです。

 全体を通してみると約1ヶ月で6.5cm成長したということになります。なんだか感慨深いです、、

 

   よかった菜G〜小松菜〜

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 小松菜の葉の大きさも測ってみたところ大きいもので8.5cmとなっていました。ハクサイと同様に伸び率を表にしてみました。

小松菜の伸び率

10/26~10/30(4日間) 2.3cm3.2cm 0.225cm/
10/3011/7(8日間) 3.2cm4.1cm 0.113cm/
11/7~11/14(7日間) 4.1cm5.5cm 0.200cm/
11/14~11/23(9日間) 5.5cm8.5cm 0.333cm/日

   

 今週はハクサイに負けない成長率です。今までで一番高い成長率で、10/3011/7の期間と比較すると3倍に近い値です。

 小松菜についても全体を通してみてみます。約1ヶ月で6.2cm大きくなったということになります。ここで驚くのはハクサイと小松菜の1ヶ月間における成長速度があまり変わらないということです。(ハクサイは1ヶ月で6.5cm伸びました)

 今度市販のものと葉の大きさを比較してみたいなと感じました。

 ハクサイと小松菜の共通点として10/30~11/7の期間の伸び率が低いことが挙げられます。原因を探ろうと天気予報を見てみましたが適度な日照もあり気温が急激に変化することはありませんでした。関係しているとは考えにくいです。この期間にあったイベントとしては帰省です。しかし水を鉢から溢れるくらいたっぷりやっていき、帰ってきた時もピンと立っていたため問題とは考えづらいです。

 ここで考えられるのは、この期間の前に行った間引きです。かなり密であったので引き抜く時に根を傷つけてしまった可能性があります。根に負荷をかけることはなるべく減らしたいです。

   肥料やり (11月23日)

 ようやく肥料を与えました。肥料やけが怖かったので5粒ほどをまとめて4箇所に埋めました。埋めるといっても5mm程度の深さです。写真では見えづらいのですが白い丸で囲ったところにあります。IMG_9527.jpg

 次は10日後を目安に肥料を与えたいと思います。肥料を与えたことでどのように伸び率に影響するかも必見ですね。

 

 今後は、環境が変わったのでその影響も踏まえて観察を行なっていきたいと思います。そして中と外の比較を目的とした記録の取り方をしていきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

酒井さんこんにちは

 いい感じの味噌ラーメンですね! 具材もどどーんと立派です。しかも、鍋から食べている(?)感がまた素晴らしいと思います。

 当方はインスタントラーメンのマニアな面があるので、たいがいのものを食べています。特にカップのものは制覇しつつあります。まあとにかく新製品の量が半端ないので追い付くのが大変ということもあるのですが......

 ラーメンは人によって大変好みが分かれるものなので、安易におすすめできるものではないのですが、少しだけ真理が分かってきました。それは「高いものはあまり外れがない、というか激安品はそれなりのものが多い」ということと、「しかし値段が高くとも『店の名前を押し出しているものは』良くない」ということです。インスタントラーメンで店の名前があるものは、誤解されやすいのですが、決して店がメーカーに協力して美味くしているのではありません。店は単に「名前を貸してロイヤリティを得ること」しかしていません。メーカーの技術陣がその店の味をマネするために四苦八苦しているのであり、そこに力点が置かれれば、必然的に他のことはおざなりになります。

 さて本題の植物のことですが、まあ室内ならばダンボールでも不可ではありません。日光重視でいきましょう。当たり前ですがしっかり鉢受けがある前提の話です。

 それぞれの植物は順調そうですね。気温が低くなると葉の角度が寝てくるのが一般的なのですが、逆にハクサイは葉が立ってきているようです。これは御指摘の通り、結球準備なのかもしれません。普通ハクサイは葉が20~25枚はなければ結球しないのですが、この極意という品種は超極早生の品種で、小さくとも結球に向かう性質を持っています。こちらも確信はないのですが完成に向かっているのではないでしょうか。

 ハクサイの葉の伸び率を表にまとめたのは素晴らしい!! これぞまさに大学生らしい研究です。「客観性」と「他者への提示」という面で。

 挙げられた数字を見ると、「絶対的な長さ」と「成長分の長さ」が分かります。そして更に頭の中で微分していけば、成長率が加速しているのか、変わらないのか、減速しているのかまで推測できます。もちろん葉は三次元的であり、長さがイコール成長ではないのですが、逆に面積と光合成量の関係まで考慮すれば、長さを指標とするのも悪くはないと分かります。

 ついでに葉の形も観察すればいいですね。一般的に葉菜類は成長につれて葉が細長くなります。しかし結球性のハクサイやレタスなどでは、結球の準備を始めると逆に葉の幅が太くなるものです。

 さて、コマツナの方もきれいな表にして成長が分かるようにしてあります。

 確かにハクサイもコマツナも一時期成長を落としているらしいことが分かります。日照や気温などの環境条件がその時期悪かったのかな、とも思えますが、案外7日で平均化するとそんな影響は大半打ち消されるものです。とすれば、御指摘にある通り間引き時の障害でしょうか。まあ結論は出ませんが。

 追肥の効果があるのかは、今後注意しましょう。ただし、肥料分が株に行き渡り、タンパク質や特に葉緑素を盛んに合成し、結果としてより有効に光合成を行えるようになるためには、若干のタイムラグがあります。その間、本格的な低温の季節がやってきます。その低温のためにこれまでの成長路線が抑えられていきますので、本当の追肥の効果は見られないかもしれません。敢えて追肥をしない株を設定するいわゆる対照実験でもしていない限り......(まあ成長優先でいけばそういう妙なことはしなくていいんですが)

 ともあれ中間発表の季節の中、充実した記事投稿凄いですね。またお待ちします。

3仙台エスカ1 - frame at 0m4s.jpg

 これは何だか分かるでしょうか。実は地下鉄仙台駅のエスカレーターの模様です。

2大阪エスカ1 - frame at 0m18s.jpg で、これは何か...... 大阪地下鉄梅田駅のエスカレーターなんです!

 さてここで気付くのは...... どちらもエスカレーターは右並びです!!

 実は、エスカレーターの並びについて「世界基準は右並び」なんです。それなのに日本はほぼ全国的に「左並び」になっています。むろん東京などは左並びです。しかーし、なぜか大阪と仙台だけは右並びなんですねえ。世界標準だ!

ラボスタッフ・オガタ