東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

4. ヒーローZとユニコーン外伝~スプラウト君の一生~(前編)(文:佐藤 壱英)

2024年11月27日 (水)

こんにちは!

 11月の週末の内、外出していない唯一の日にこれを書いています。佐藤壱英です。先週は銀山温泉、その前は福島に出稼ぎ、今週末も福島に出稼ぎです。大学生活での私の目標は、初回に言った通り「自転車で日本一周」です。そのためのお金を今、全力で貯めようとしています。闇バイト問題が時の話題となりましたが、それを逆手に取った「光バイト偽装闇バイト」が出てきているかもしれません。私は、親に顔向けできる活動のみやっていく所存です。

 写真は、最近買ってよかったものランキング第一位の「電子メモパッド」になります。私はこれをToDoリスト用に使い始めました。また、料理のレシピをメモしてキッチンに持っていくなど、雑に何か書きたい時に重宝しています。100均で買うことができるのもいいところです。あると便利なメモパッド、おすすめです。

では、今回の本題に入っていきましょう。駆け足ですが、よろしくお願いします。

 

目次

1.使用する道具と何を観察するか

2.実際に観察していく

3.これからの展望

 

1. 使用する道具と何を観察するか                     

 前回の記事で言っていたように今回はブロッコリースプラウトについて記します。ヒーローZとユニコーンの生育を主軸と私は捉えているので、今回は別枠、外伝っていうやつです。まずは、今回使用する道具と生育環境について記します。

 今回使う道具は以下の通りです。S__40509442.jpg

 ・アルミホイル

・プラコップ

・保湿力が自慢のティッシュ

・除菌用アルコール

・プラ皿

・温度計

・種子

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 種子の大きさは一つ直径2㎜で、玉ねぎの種と同じくらいの大きさです。球状で、口に含んで噛んでみるとプチっとした食感とカイワレ大根のような辛みと青臭みを感じます。

 

 ヒーローZ(玉ねぎ)やユニコーン(キャベツ)と違い、スプラウト系は先例がたくさんあるので、基本的にはそれを参考に育てていきます。同期の武田くん、先輩のひまじ(田中)さん柳澤さんの記事を参考にしたいと思います。先駆者の方々、知恵を借りさせていただきます。

 また、ブロッコリースプラウトとして育てたもの(プラコップ)と、遮光せず普通に育てようとしたもの(平皿)との比較も行いたいと思います。味の違いが気になったからです。

 

2.実際に観察していく                                    

栽培一日目

 先駆者の方々の記事を参考に、下準備を行います。雑菌が発生しやすいらしいので、事前にアルコールでプラコップと平皿を除菌しておきます。

 次に、準備したティッシュを二枚重ねてある程度の厚みを出し、その上に種をなるべく重ならないように、密度高めを意識して播いていきます。ティッシュやガーゼを下に敷くことで毛細管現象により、自然に水を吸い上げることが出来るそうです。

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あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

赤皿は光に当てて、プラコップは遮光して成長を見守ります。

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ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 今日の室内は室温18℃でした。発芽するには少し低いかもしれませんが、5日待って発芽しなかったら何とかして室温を高め、発芽を促進させようと思います。

 

栽培二日目

 発芽状況に変化はありません。まだどれも種子の状態のままです。水やりの際に気が付いたことですが、平皿で育てているものの方が乾燥するのが早いようです。部屋の湿度の問題かと思いますが、アルミホイル一枚で覆っただけなのに意外な差が生じました。以降、平皿への供給水量を増やしました。

栽培四日目

 三日目も、二日目と同じく発芽の兆しがなかったため飛ばします。四日目の夜に観察すると、プラコップの方が発芽を始めていました。

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ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ    

 遮光していたためか、子葉の色はこれまで育てたユニコーン(キャベツ)やヒーローZ(玉ねぎ)と異なり黄色です。

 平皿で育てているほうは、未だに変化なしです。遮光することが大事とは聞いていましたが、もしかして遮光しないと発芽もしないのでは...?

 

3.これからの展望                                      

 本命のプラコップの方は無事に発芽を迎えました。今後は腐らせないことに注意しつつ水やりを行っていきます。平皿の方はまだ発芽していません。6日目までに発芽しなければ、プラコップと同様に覆いを付けて、発芽させようかと思います。

 スプラウト栽培に関しての記事は前後編で作る予定でしたが、三部作になりそうです。

次回投稿は主軸の戻り、ユニコーン(キャベツ)とヒーローZ(玉ねぎ)の成長と、新たな取り組みについての記事になると思います。

コメント

佐藤さんこんにちは

 先ずは電子パッドが面白いですね。これは保存ができるメモ帳なんでしょうか。自分用にぱぱっとメモ書きするには手書きが一番だし、普通のメモボードは保存ができないし...... そう思うと電子パッドはなかなか良い製品の気がしてきました。まあ、字がきれいなのが前提ですが......(自分が後で読めないというのは困る)

 そして書かれた内容は難しそうで、さすがは文学部という気がします。

 さてさて今回投稿の内容は「スプラウトのスタートアップ」ですね。このようにテーマを思いっきり絞り込み、フォーカシングした方が良い投稿になります。情報が多過ぎてしまうと目が滑りますし。

 提示方法、書式・レイアウトはいつも通りキレイで、また準備物も整っています。実験的な課題として「遮光有りと無し」を選んだのもいい着眼点です。遮光が充分でないために失敗する受講生が例年一定数いますが、さりとて実験として全く遮光無しで行った例もなく、おそらく有用な知見が得られるのではないでしょうか。

 スプラウトの栽培のポイントは温度・水加減・播種密度の三つになります。先ずは温度の問題、室温18℃という提示があるのはコメントする側にとってありがたいものです。そして18℃は最適温度より低めですが、重大な支障となるほど低くはありません。投稿中に「この先、状態に応じて温度を考える」という先々の予想と対処についての発言、ポイント高いですね。

 そうそう、アルコール除菌も素晴らしいと思います。完全な滅菌は、普通栽培では不可能なのですが、それでも少しでも腐敗の可能性を減らすのは重要です。ここまで行う受講生は滅多にいません。

 水加減が写真で見えにくいのですが、種子が水没せず、さりとて不足でもない状態でしょうか。

 播種密度はなかなかいい感じだと思います。

 そして結果......四日目でコップの方に動きがあるようですね。普通よりは少し遅いのですが、発芽がスタートしました。平皿の方では変化なし、これは嫌光性種子であることも理由の一つかもしれませんが、全く暗いところでないと発芽しないほど嫌光性とも考えられず、まあ六日目まで様子を見るのもいい判断でしょう。

 では、またレギュラー投稿&中間報告をお待ちします。

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 試験などの前にはやはりこのアイテムですね。人に贈ればマジキレの可能性もありますが......

ラボスタッフ・オガタ