東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

せや!ダイコン育てよ 収穫編(農:武田 壮司)

2024年11月24日 (日)

こんにちは

最近バイトを辞めることを決断し(12月入るまでは継続)今後収入がなくなることからお金を節約することに意識が向くようになりました。これまで課題は何かお菓子を食べながらやっていたのですが、お菓子代を考えると...

そこで何かコスパのいいお菓子はないかと探した結果導き出されたのが「飴」です。一粒で長時間持ちしかも手も汚れない。これからの大学生活の相棒は当分飴になりそうです。

さて、今回は前回予告した通りミックスの収穫の記事になります。

今回の収穫には間引きの意味合いもあり、カブとハクサイを1株ずつのこしてその他を収穫しました。

収穫の記録

収穫前のミックスの様子は下の写真の通りです

収穫前のミックスの様子(播種から46日)IMG_5869.jpg

かなり混み合っており、ここ数日間成長があまり見られなかったことから収穫を決断しました。


間引いた個体は以下の通りです

IMG_5871.JPG

①ダイコン(味短歌)

②カブ(ユキワラシ)

③リーフレタス(グリーンスパン)

この三種類を収穫した理由

まず、ダイコンは大きい方の鉢で同時進行で育てており、現在かなりの大きさとなっています。それを加味して成長前と後で味や見た目がどう違うのかを比べる比較対象として今回は収穫しました。また、あまり把握できていない地中の根の大きさについて知る材料としての意味合いもあっての収穫となります。

次にカブについてですが、カブは元から生で食べる用と味噌汁に入れて食べる用に2個体残しておいていて、今回はそのうち生で食べる用として収穫した形になります。

最後にリーフレタスは、第4回記事のコメントで葉の硬さについて警告を受けたことから葉の柔らかさが失われる前に食べてしまいたいと思っていたので、今回で全て収穫することにしました。

残ったカブとハクサイについて

間引き後のミックスの様子( 左:カブ 右:ハクサイ)IMG_5870.JPG

カブについては先に述べた通り、味噌汁の具として使いたいので、大きくなるまで育てていこうと思います。カブは根の上部が剥き出しになっているので、そこの大きさから収穫時期を判断していきます。

ハクサイについても同様で、このまま大きくなるまで育てていき、最終的にはハクサイ料理を作れたらいいなと思っています。

始めにも述べましたが今回の収穫は間引きの意味も含んでいるので、これからがミックスの本番だ、くらいの気持ちでこの2個体を大切に育てていこうと思います。

収穫した個体の観察

IMG_5851 2.jpeg

収穫したカブの胚軸は直径2cmの球形で葉は15cmになっていました。胚軸の下には根が6cm伸びていた。

IMG_5855 2.jpeg

ダイコンの根は1cm強の細身であり、12cmの葉と比べるとかなり小さいと感じた。

IMG_5858.jpeg

レタスの葉は7~8cmであり、柔らかくて輪郭が滑らかに波打っているのが特徴だと思います。根は意外にもこの三種類の中で一番側根が立派でした。


植えている時は葉にあまりベタベタとさわれなかったのですが、収穫して遠慮なく触ってみると、レタスは勿論のことカブとダイコンでかなり肌触りが違いました。はの表面を拡大してみるとダイコンのはの外周付近に無数の棘がついていました。これは子葉の時には柔らかかったトライコームでしょうか。本葉ではかなり硬くなってます

カブの葉IMG_5867.JPG

ダイコンの葉IMG_5868.JPG

食べて見た感想

収穫したものは生でドレッシングもかけながら食べました。リーフレタスは思っていたよりも苦味は小さくかなりいけました。面白かったのはカブとダイコンの葉で、何もかけない状態でも強い塩味がありました。母と妹と三人で食べたのですが全員しょっぱいと言っていたので、私の味覚の問題ではないと思います。土に塩類が多く含まれていたのでしょうか。最後に食べたダイコンの根は辛味が強くて食感もシャキシャキというよりはぎゅむぎゅむといった感じで、別鉢のダイコンが理想の状態まで育つにはまだかかりそうだと思いました。

終わりに

今回は待ちに待った収穫回ということで、自分で育てたものを食べることができて非常に楽しかったです。この楽しみをまた味わえるようにまだ収穫していないものもより一層大切に育てていこうという気持ちが湧いてきました。

 余談ですが、前回から始めたスプラウトは目が出てきていい感じに育っています。中間報告後あたりでまた記事が書けるかなーと思います。

コメント

武田さんこんにちは

 バイトを辞める決断...... まあバイト自体はしないならそれに越したことはないと思いますが......

 そういえば私自身も、自分の娘にはバイトを絶対するなとは言いませんでしたが、しないでいいといつも言っていました。というのは若い時の時間は有限で、ただダラダラするだけでも意味があり、バイトの時間がもったいないですね。それに働く苦労はどのみちやってくるもので、先取りする必要ありません。そして「社会経験」という意味でバイトは何の役にも立ちません。ここが誤解されやすいところです。バイトはしょせんバイト、社会とは全く違うもので、いわゆる就活の「学生時代に力を入れたもの」には当てはまらず、もしそう言ったなら面接官は「コイツ使えない」と判断してしまいます。

 そして作業中のお菓子?は、若い時ならストレス緩和でいいのかもしれませんが......常に炭水化物補給をしていれば、いずれ血糖値コントロールに問題が来そうです。

 本題の植物について、特に問題はなく(作業についても生育についても)、コメントすべきことは無さそうです。いいことです。収穫する株もきちんと考えた上で選んでいますし、残す株についても同様です。一株ずつのカブとハクサイ、さてどこまで行けるでしょうか。寒くなることもありますし、鉢が小さいので根域に制限がかかりますから......(もう少しすれば、鉢一杯に根が回って、水が浸み込みにくいなどの変化が現れるでしょうか)

 収穫物の提示写真、いずれもキレイですね。そして計測ではカブが2㎝とのこと、実は他受講生でも同様の大きさの例があり、環境の違いが相当あるにしては揃っていて、驚いてしまいます。

 手触りのトライコーム、確かに違いますね。ダイコンはこの季節、「葉大根」が売られているものです。それは葉を食べる目的ですからトライコームのザラザラ感が少ない品種で作るものです。今回のダイコンは普通の品種ですからトライコームもそれなりの量になっていますね。

 そして実食! レタスは予想通りとしてカブとダイコンがしょっぱいとは! 今まであまりそういう例はありませんでした。苦みであれば、肥料過多による硝酸塩類集積や、生育不順によるシュウ酸カルシウム集積などが考えられるのですが、塩味とは...... もちろん植物の中には土壌中の塩類を吸い上げて、自分の葉の細胞内にある液胞に「捨てる」ことで、塩類土壌に耐え、結果的に葉が塩味になるものがありますが...... アブラナ科植物は土壌塩類耐性について、どちらかというと強い方ですがそういう特別な機構はなかったような...... 原因はよく分かりません。

 とりあえず収穫できておめでとうございます。ある程度のハードルをクリアしました。

 そして願わくば、植物栽培の楽しみというものを覚えておいて欲しいものです。

 さて講義は中間報告、期日を守っていきましょう。またスプラウトについてのレギュラー投稿もお待ちします。今回のように「テーマ」を絞り込んだ投稿が分かりやすいですね。

無題あべ.jpg

  アベノミクス丼、そのまんまだあ!

ラボスタッフ・オガタ