東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【中間発表】この講義の本質は継続かも(教:三浦 佳織)

2024年11月27日 (水)

こんにちは!

仙台駅の東西自由通路でガチャガチャフェスが開かれていました。写真はほんの一部で、何十種類ものガチャガチャがありました。見た瞬間可愛さに惹かれて思わず小銭入れそうになりましたが、12/6まで開かれているそうなのでもう少し考えます。フェス終盤になってガチャガチャ台の中身が減ってからの方が狙っている物が出る確率も上がりそうな気がするし...?そもそも中身が補充されたり狙っている物が無くなったりしたら元も子も無いですが。ちなみに私の狙いはおにぎりです。

では本題の中間発表に行きましょう!

(1)ここまでの栽培において一番驚いたこと

ここまでの栽培において一番驚いたことは、植物の回復力です。

第3回:本葉生えた!でカブもミックスも風によって倒れてしまったことを報告しましたが、その時は茎がヒョロヒョロで、これから太くしっかりと伸びる想像ができずやらかしたかも...と思っていました。

↓10/19(土)21:48 風によって倒れたカブIMG_4296.jpg

しかし翌日には回復が見られ、カブが倒れたことによって見えていた土の面積が減っていました。

↓10/20(日)15:29 回復してきたカブ    IMG_4311.jpg

また、水不足により植物が萎れても、水を与えることによって思ったよりも早く回復するのだということにも驚きました。

↓10/25(金)8:59 水不足によって弱々しくなったミックス

①の〇で囲んだあたりでは、茎がぐにゃりと下がっています。IMG_4429 1.jpg

↓10/25(金)11:51 水やりから約3時間後 回復してきたミックス

(定規を当てている写真しか無く、変化が分かりづらくてすみません。)

上の写真の②の丸で囲んだあたりと下の写真の〇で囲んだあたりを見比べると、下の写真では茎が起き上がって葉が見えるようになっていることが分かります。IMG_4446.jpg

このように、植物は風で倒れたり少し水が不足したりするくらいではあまり大きな影響を受けないことが分かりました。渡辺先生の記事の中にあった「根っこを甘やかさないで、水やりを控えることで根張りがよくなる」ということからも、植物はある程度の厳しさには耐える力を持つのだということを感じました。そうでなければ植物はみな生き残れないと思うので当たり前のことではありますが、自分で植物を育てたことで実感することが出来ました。

(2)参考になった記事/なるほどと思った記事

①田中大翔さんの記事

先輩たちの記事の中で1番読むことが多いのは、昨年度の受講生である田中大翔さんの記事です。私と同じくカブを育てていて投稿回数が歴代トップクラスであることから、密かに目標にしています。ひまじのカブ栽培日誌 第7回~第一回追肥~を読んで、追肥の仕方が合っているかを確認したり、ひまじのカブ栽培日誌 第9回~二回目間引き【2】~を読んで、最終的にどれくらいの株間にすれば良いのかを考えるうえで参考にしたりしました。

また、これを書いている中で気づいたことですが、記事の題名に「第1回間引き」「第1回追肥」などの言葉があると自分が求めている記事を見つけやすいと思いました。私はこれまで、記事に書いてある内容への感想を短い言葉にして題名にすることが多かったのですが、私たちの記事を参考にブログを書く後輩たちがいるかもしれないことを考えると、記事へのアクセスのしやすさも考慮するべきだなと気づきました。

②金濱央子さんの記事

取り組みに関して参考にしたいと感じているのが、金濱央子さんの記事です。その2 間引きの記事で日照状況を絵で表していたり、その3 成長と徒長の記事でスマホアプリを使って光量比較をしていたり、その4 間引き2と添え木の記事で団子の串とパンの袋についてくる針金を使って添え木をしていたりと、栽培上の課題の原因をしっかりと考えたうえで独自の工夫をしているのがすごいなと思っています。私は週1回投稿を守ることにこだわるだけで、野菜を栽培するうえでの挑戦に関しては妥協しがちなので、日々の観察の中で見つかる課題や疑問を解決するような工夫をしていきたいです。

(3)参考になったコメント

①渡辺先生のコメント

第4回:すくすく成長中の中で書いた、竹串を使って土の中の乾き具合を見る方法は、渡辺先生の記事「この週末から来週は天気がよいので、・・・」の中にあった「土の感想具合を割り箸などで観察」という記述を参考にしました。野菜栽培を始めた頃はどのように水やりのタイミングを見極めれば良いか分からなかったのですが、土の表面を見るだけでなく竹串を使って土の中の乾き具合を見ることで、土が過度に乾いてから水やりをすることを防げているのかなと思います。

また、第6回:まだ苦かったで行った、葉を楕円に見立てて面積を計算する取り組みは、渡辺先生の記事来週の最低気温は一桁でも、最高気温は高めに推移。さらなるチャレンジを期待」の中のコメントを参考にしました。それまで私は葉の長さの測定はしていましたが、葉の面積を求める・葉を楕円に見立てるという発想は無かったので、このような取り組みもあるのかと驚いたし、自分でもこういう取り組みを考えていきたいと思いました。でも今のところ出来ていないのは反省です...

②オガタさんのコメント

第1回:分からないことだらけに対するコメントにあった「文章とリンク」を、この記事以降意識しています。第1回の記事を書いた時は自分の取り組みや考えを伝える事ばかり意識していたのですが、このコメントを読んで「自分の記事を他者が読む時にどのようにすれば読みやすいか」という視点も大事だと気づきました。それからは、例えば第3回:本葉生えた!で写真に白丸を書き添えるというように、自分が伝えたいことが他者にも伝わるような工夫を考えながら記事を書いています。

(4)双方向講義の良かった点・良くなかった点

〈双方向講義の良かった点〉

①記事に対して詳細なコメントをくださること

双方向講義の良かった点は、やはり記事に対して詳細なコメントをくださることです。

例えば第1回:分からないことだらけ の記事に対するコメントでは、つぼまきの場合は早めの間引きが必要だと教えていただきました。このように、自分の野菜栽培の方法が適切であるかだけでなく、栽培方法に応じて今後どのような対応をすれば良いのかまで知ることが出来るので、慣れない野菜栽培でも見通しを持ちやすくなったと感じています。

また、第6回:まだ苦かったの記事に対するコメントでは、「既にカブの匂い」や「チンゲンサイに似ている」という記述を褒めていただきました。このように、自分では何気なく行ったつもりの観察でも評価していただけるのは嬉しく、今後も自分なりの視点で観察をしていこうというモチベーションを持つことにつながっていると思います。

これまで毎週記事を書いてきたのは、もちろんこのブログ作成が講義であるためサボってはいけないんだという気持ちからでもありましたが、コメントを通して先生方から植物の知識を得たり、雑談を聞いたりすることが楽しみだったからという理由も大きいです。

②他の受講生の記事を読めること

これは双方向講義というよりもこの講義の形式自体の利点になりますが、他の受講生の取り組みや頑張りをブログを通して知ることができるのも良い点だと感じています。一般的な講義では、他の学生のレポートを読む機会はありません。私は毎週日曜日に記事を公開するようにしているのですが、私よりも忙しいであろう高校生の宮野さんが毎週日曜日にきちんと記事を公開しているのを見て刺激をもらい、なんとか週1回投稿を守れています。また、新しく植木鉢を買ってきて植え替えにチャレンジしたり、好光性種子・嫌光性種子の違いが生じるメカニズムに思い当って調べてみたりするという他の受講生の取り組みを見て、私もいろいろ挑戦していかなければという刺激も受けています。

〈双方向講義の良くなかった点〉

結論から言うと、この講義には大変な点はあるけれど、良くなかった点は感じていないです。この講義は、野菜の管理や観察を怠ると記事に書くことが無くなってしまう、記事を公開する明確な締め切りが無い、何をするかは自由で受講生に委ねられている という点から、他の講義よりも主体性や自制心を求められていると思います。それを大変に感じることがあるのは事実ですが、ブログを書き、先生方から手厚いコメントをいただきながら受けられるというなかなかない講義なので、面白さも感じています。

(5)今後の目標

今後の目標は、過去の記事に目を通すことを増やし、先生方のコメントや他の受講生・先輩たちの記事から良い点を取り入れていくことです。中間発表を書くにあたって、渡辺先生のコメントや他の受講生の記事・それに対するオガタさんのコメントを読み直したことで、自然科学的な観察や報告をするためのヒントがたくさんあることに気づきました。私は独自の取り組みを考えるのがあまり得意ではないので、まずはこのブログにたくさん転がっているヒントを使って、「野菜の成長を数値化する・客観的に伝える」ということを意識した取り組みをしたいです。

そして、そのような取り組みをするためには日々の観察・計測が必須なので、面倒だと思う気持ちと戦って、多くの写真や記録を残していこうと思っています。

野菜の観察・記録を継続すること、記事の定期的な公開を継続することなど、この講義には継続力が大きく関わっているという気づきから、この記事の題名を付けました。この気づきを、きちんと今後の行動につなげていきます。

これで中間発表を終わります!読んでいただきありがとうございました。(3823字)

コメント

教育学部 三浦さん
 
 植物の回復力というか、適応力については医学部の酒井さんのところに書いたコメントの通りです。これからの半分の学びで植物の回復力をさらに学んでほしいですが、余り萎れるようなことは避けてください。ただ、経験は大事なことです、失敗から学ぶことは多いですので、チャレンジを大事にして下さい。
 
 他の記事を参考にすることはしっかりできています。さらに自分の記事を次の世代に活かすためにどうすればよいのか。そんなことも考えているのはよいですね。きっとその思いは通じると思います。また、文字に色、linkがあるので、後輩たちに参考になりますね。土の湿り具合、葉っぱの面積を概略で理解するなど、これまでの小中高でのどこかでの学習から考えると、思いつくことかと思います。難しいかもしれないですが。そんなちょっとした着眼点を変えてみることが大事です。後半戦でやってみてください。
 
 双方向性を高く評価してもらい、開講した側としてはうれしい悲鳴ですね。よくなかった点がないと書いていますが、書かれているところが大事なところ、主体性・自制心などがないと、できないのが事実です。これから先の活動で主体性、自制心などはとても大事になります。是非、この講義で身につけて下さい。
 
 栽培野菜の数値化はラボスタッフのオガタ君がよく記していると思います。是非、この点を目標にグラフ化、モデル図など文系には余り出てこないことをここで実感してください。後半戦もおもしろい記事を楽しみにしています。
 
 
 わたなべしるす