10.寒さと野菜(農:菅野 泰樹)
2024年12月21日 (土)
はじめに
一人暮らしの自炊あるあるだと思うのですが、品数が作れない上、一食分だけの量を作るのが難しいです。4月の一人暮らしを始めたての頃、千切りキャベツはすでにカットされているものより、キャベツ半玉を自分で切った方が安いのではないかと考えて、そうしていたのですが、いくら食べても減らなかったことを思い出しました。これも自炊あるあるだと思うのですが、寒くなってきてからは鍋を重宝しています。もはや最近のまともな自炊といえば鍋くらいな気がします。
寒さ対策と年末の栽培について
先日の記事で、野菜の防寒として鉢ごと覆うカバーを作成したのですが、夜間の効果はあまり望めないとコメント頂きました。言われてみれば保つべき熱がそもそもなかったです。同じくコメントで助言もいただいたので、昼間もカバーをして、昼間の温度を上げる目的で使用したいと思います。
年末の休みですが、私は福島の実家に帰省を予定しているので、その間の栽培をどうしようか少し考えました。頑張れば持ち帰れるのではないかという結論に至りました。水やりに関しては、ここ最近の状況を鑑みると1週間程度ならもつかなと考えています。しかし、それ以外に何かあっては困るというのと、実家であれば場所がとれるので、十分に光が確保できるのではとも考え、持ち帰ってみようと思いました。それこそ1週間程度でどれほど成長に効果があるのかは分かりませんが、せっかくなのでそれを観察するのもおもしろいかなと思います。
カイワレ大根について
前回の記事で12月15日に種まきをしたと書きましたが、23時30分ごろのことだったので栽培期間としては16日からということにするのが妥当かと考えたので、16日から栽培スタートとして栽培日数をカウントすることとします。
21日現在、栽培開始から6日目ですが、10月のすぐり菜大根の栽培時と比べて成長が遅い印象を受けます。現在の生育状況は前回の栽培の2日目相当といった程度でしょうか。記録を残さなかったことが悔やまれます。少し調べたところ、カイワレ大根の栽培の適温は20~25度ほどとのことでした。おそらく低温が生育が遅い原因だと考察しています。室温(20度の暖房をつけた状態)を計測したところ、14度でした。暖房は常につけているわけではないため、更に低温環境になっていることと思います。今回の栽培は、緑化を観察し、収穫して食べるということを第一の目標としたいので緑化のタイミングは早めに見切りをつけたいと思います。具体的にどのくらいの伸び具合で切り上げるかはこれからの成長のしかたと過去の栽培の事例から考えたいと思います。
前回の記事で、湿度の点からカイワレ大根を栽培しているプラコップをアルミホイルで覆うのではなく箱で覆うことにすると書きましたが、思いのほか種子の乾燥が早かったため、アルミホイルで覆う栽培に戻しました。空気が乾燥していることもあるためおそらく今の栽培では湿度は問題にならないと思います。
おわりに
ハクサイ、ホウレンソウを持って帰って十分日光を当てることで大きく成長しないかと期待しているので、そのタイミングで成長を数値化できないかと考えています。いまから計測する対象、方法を考えておきます。
読んで下さりありがとうございます。次回の投稿はハクサイ、ホウレンソウにまつわる内容にしたいと考えています。
コメント
菅野さんこんにちは
自炊については全く仰る通りですね! スーパーの食材はそういう仕様になっていません。豆腐でも肉でも、1人分なわけない量でしか売っていません。
特に牛乳や卵の少量買いは明らかに損ですね。容器的、あるいは手数的な問題があるにしても、1L200円の牛乳が、200mLで90円て......
さてさて、先回のこと(鉢カバーあるいは温室)で、さっそくのレスポンスありがとうございます。その通り、植物は熱を発しません。こちらとしてはどうして毎年一定数の受講生が夜間の保温を考えるのか、実は理由が分からず、深刻な謎に思っています。
イメージなんでしょうか。そういえば、世の中でよく「砂漠では気温が人の体温より暑いので、むしろベールですっぽり覆った方がいい」といったことが言われています。どうしてこういう大間違いが語られているのか分かりません。少し考えただけでも、人が熱を発すれば、覆うほど温度が上がるに決まっています。まあ話がややこしいのは「結果だけ見れば間違っていない」んですね。それは人間の汗の蒸散により、難しい言葉で言うと「断熱的湿球温度」まで体表面気温が低下するからです。その断熱的湿球温度で言えば、実は温度40℃湿度40%の方が、温度30℃湿度90%よりも低い温度に変わります。面白いですね。
話を投稿に戻します。
年末年始の話、鉢を持ち帰るのも一つの方法です。福島なら電車で一時間半もかからないでしょう。ただし、運搬労力がかかるのと、鉢を割るリスクもあります。まあ、今年の気温なら置いていっても対処しやすいのかな(突発的に暖かい日があると腰水で対応しきれず乾いてしまうが、今年は安定していそう)と思うのですが、実家で家族に説明しながら愛でるのも一興、どちらでもいいかと思います。
カイワレダイコンの方は発芽まで順調ですね。写真で見る限り、水管理も適正だと思います。低温だと水カビの恐れがあり、種子が水没すると出やすいので。まあ逆に乾き過ぎについて、早めに気付いてアルミホイルへ方針変更したのは高く評価できます。
それも含め、植物栽培の勘所が分かってきているのが何よりです。成長スピードと室温をすぐに結び付け、判断に結び付けるのが素晴らしいと思います。室温を上げるのがベストでしょうが、現実的に無理なことなので、「緑化、つまりは収穫時期」で調整するのが仰る通り最適な解になるでしょう。低温下では伸びが遅く、12~15㎝までという目安に捉われるとついつい長く待ってしまいがちです。結果的に3週間を超えて腐敗してしまう、あるいは種子がエネルギー切れを起こしてしまって枯死したり、失敗してしまいます。完全に失敗しなくともエネルギー切れ寸前だと食味が概して悪いですね。
さて次はハクサイ等も含めてどうなるか、投稿お待ちします。
何だこれはあああああ! 卵かけご飯のために仰々し過ぎる装置...... これは「どうせボッチ飯なんだから無駄に美味しくしたれ」という意図なのか!?
ラボスタッフ・オガタ