初めての野菜栽培! part12(会:宮野 はるな)
2024年12月23日 (月)

こんにちは、宮野はるなです。
先日、仙台市のクリスマスマーケットに行ってきました。美味しいものをたくさん食べれて良かったです。仙台駅の周辺で買い物をしていたのですが、駅が広すぎて何度も迷子になりかけました笑。将来が不安でしかないです...。
では、野菜栽培です。
野菜栽培!
12月18日(水) 播種17日目 7:36 室温(22℃)
2期生市販
以前、しおれかけていたときに光を当てたら少し元気になったので今回も日中は光に当ててみました。しかし、回復している様子がなく、茎が弱くなっているように見えました。
2期生はまだ上に茎が伸びていますが、市販は横に茎が伸びてしまっている状況でした。
【2期生】
茎の長さ:7cm
葉の大きさ:縦13mm 横7mm
【市販】
茎の長さ:計測できず
葉の大きさ:縦9mm 横4mm
2期生もミックスも茎の長さ、葉の大きさ共に変わらなかったので成長が止まっていると考えました。
12月19日(木) 播種18日目 21:33 室温(23℃)
2期生市販
今日も日中は光に当てていました。しかし、市販よりは比較的元気であった2期生ですが、葉が下に向いてしまいました。
この原因として寒さが上げられると考えました。植物を日中出していた場所の気温が約15℃であったので急激な温度変化に耐えられなかったことが原因だと考えました。
【2期生】
茎の長さ:6cm
葉の大きさ:播種17日目と同じ
【市販】
茎の長さ、葉の大きさともに播種17日目と同じ
播種19日目、20日目も観察を続けていたのですが、播種18日目と大きな変化はなく、2期生は茎が弱くなり、斜めになっている状態で市販は茎が横になっている状態でした。
播種19日目〜播種20日目で様態が変わらず、ずっと元気がない状態だったのでこのまま栽培を続けて大丈夫なのか、肥料などを播いたほうがいいのか、疑問に思っています。
前回のコメントより
前回の投稿のラボスタッフさんのコメントを読んで、なるほどと思いました。確かに今までもSSHなどで実験するにあたって最初にテーマを設定してそれに沿って実験をし証明していました。
私は今回、市販と先生からいただいた種に成長率の変化はあるのか、屋内でも屋外と同じように育てることはできないのか、などと漠然とした疑問のもと実験を行っていました。しかし、実験というものはしっかりとしたデータがあってのもので、それに沿って行っていくことが大切だということに気付かされました。ありがとうございます。
実験のテーマを考えてみました。
今回は、屋内と屋外のミックスの育ち方の比較をしていたため、「屋内でも野菜栽培をすることは可能なのか」ということがテーマであると考えました。
しかし、今回私の行った実験は、光の条件や種を蒔く位置、水をあげるタイミングなどが屋内と屋外で一致していなかったため、正確な比較のデータではないと考えます。そのため、強いてテーマをつけるとしたら、上記のようなテーマになると考えました。
しかし、ラボスタッフさんのコメントにあるようにテーマは最初に決めるものであり、それに沿って実験を行うので違うような気もしますが...。
これから実験するときはテーマ設定を行うことを大切にしていきたいです。
コメント
宮野さんこんにちは
仙台までお越し頂いて、う~ん、観光としてはショボくなかったでしょうか......あんまり仙台は見るべきものが少ないんですよね...... 会津のように「ここは外せないポイント!」があれば、良かったのでしょうが......
そして仙台駅の作りは正直悪いです。これは、後から拡張した部分が多く、特に地下鉄関係は本当に難しくなっています。仙台に最初から住んでいる人も素直な乗り換えなんかできませんから、迷う方が普通のことです。
さてさて、話を本題の方へ移しますと、確かにどちらの鉢のものも元気がありませんね。徒長する元気さえ無さそうです。
そこでちょっと確認なのですが、投稿記事の中に「室温」と書いてあり、これは夜に鉢を室内に入れているという意味でしょうか。
もしも「鉢を移動している」ならば、栽培的に非常に難しくなります。
理由は幾つかあります。本来植物は移動を好まないものです。例えば、洋ランやシャコバサボテンなどは屋内で部屋を移動しただけで、せっかく着けたつぼみをあっさり枯死させてしまいます。それほど植物にとって場所移動はイレギュラーのことです。人間に例えれば一ヵ月ごとに転校するようなものでしょうか。
そして最大のポイントは「昼間の高温は大いに歓迎、夜間の高温はダメージ」になることです。昼間は日照で光合成をしますので、その化学反応のために温度が必要です。しかし逆に夜間は......植物は呼吸によって栄養分の消費だけ行います。そこで温度が高いと、せっせと呼吸して、ダメージを重ねます。このことはレタスなどに限らず植物に普遍的なことですから、夜間に低温の地域がたいてい農産地に適しています。
さて、温度変化によるダメージのことですが、いきなり数秒単位での気温変化はダメージになります。しかし、昼間と夜間の温度差程度なら少なくとも温帯植物にとって「普通」のことで、ダメージになりません。
そのため、この季節、「もし室内で充分な日照があれば室内栽培がベスト」ですが、この徒長程度を見ると難しいでしょう。次善の策は「一日中屋外栽培」になります。
ただし、これが仙台ならば今からでも一日中屋外へ、と気軽に言うのですが...... はっきり断言もできず......なぜかというと会津の夜間気温について、あまり知見がないからです。
心配なのは「限度を超えた温度変化」もそうですが、加えて「鉢の凍結による根の傷み」があり得ます。そこで「第二回播種と、市販ミックス播種の比較」という実験意図を守らなくてよいならば、どちらかだけを一日中屋外に切り換えるとか...... あるいは、本当に伸びがなく、萎れるだけなら「スプラウト的に早め収穫」してしまうのも手段の一つかな、と思います。
施肥はまだこの段階では必要ありません。市販の土におそらく肥料分が残っていますし、植物がうまく肥料を利用できるほど元気でもありません。肥料分を吸い上げ、タンパク質を合成するにもある程度のリソースが必要です。
しかし、施肥に思い至ったこと自体は素晴らしい発想ですね! 別の手別の手を次々に発想していくのは何についても有用なスキルであり、必須でもあります。
さあ最後にこちらのコメントへの返信ですが、よく考えたら「実験を楽しく行う」というだけでも良いのかもしれません。それは高校生だからそれでいいという意味ではなく、何についても「段階」というものがあり、ステップを踏んで行けばいいからです。大学の「卒業論文」あたりで「テーマを言うための実験系を考案し、組み合わせて編んでいく」ことができれば充分ですね。大学院生になれば、「漏れが無いよう、また期間的に間に合うよう」という配慮が必要ですし、社会人になれば何と言っても「実験に使うコスト」を考えることが必要になります。気軽に「こんなデータが出れば面白い」という実験ができません。
しかし逆に言ってしまうと、卒業論文あたりより前は、「広く興味を持ち」、「実際にやってみるという経験を積む」ステップがあってもいいですね。そのため、こちらの前回のコメントはついつい厳しめに言ったもので、あまり気にしないで下さい。
ついでに大したことではない示唆です。実験は「一つだけ条件を変えて、他は全て同条件にする」という対照実験が基本になります。しかしそうもいかない場合があり、いくつかの条件を同時に変える実験しかできない時...... そんな場合は「多変量解析」でものを言うので、必ずしも対照実験でなくても構いません。
さあ結果がどうなるか、こちらも楽しみにお待ちしています。
いつもネコ写真でしたが、よく考えたら高校生で勉強が大事なわけで...... 今回の写真は私がかつて娘に作った弁当の中の一つです。
少しでも娘の勉強の役に立つならと...... 海苔で絵柄を作る「勉強弁当」です。
今回のは免疫系のB細胞なんかを表した、「抗原抗体弁当」です。関係ないですが現在公開中の「働く細胞」実写版は案外面白く見えました。無駄に?豪華な配役でしたし。
ラボスタッフ・オガタ