せや!大根育てよ 冬の防寒対策編(農:武田 壮司)
2025年1月 2日 (木)

こんにちは
明けましておめでとうございます。早いものでもう2024年が終ってしまい、2025年が始まりました。冬休み期間中は一気に気が抜けてしまい、家で餅を食べながらダラダラと年末年始の供給過多のコンテンツを消化していく日々でしたが、そろそろ気を位入れ直して勉学に励んでいこうと思います。
さて、今回は12月ごろから行っていた大根、ハクサイの防寒施策についての記事を書いていきます。
目次
- 大根の植え替え
- 大根の防寒対策
- ハクサイの防寒対策
大根の植え替え
12月の初め、大根2株は一つの鉢に植えており、大きくなったことで互いに押し合うようになっていたので小さい方の株を間引き兼収穫することにしました。
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また、それに際して、底の深い容器に大根の移し替えも行いました。植え替え方法は、以前大根を育てていると祖母に伝えた際に紹介された、土袋にそのまま植える方法にチャレンジしてみました。
無事植え替えは完了したのですが、袋の縁が土より高くなったためか、数日すると葉が上の方に曲がって伸びてしまっていたので土と高さが合うように調整しておきました。
大根の防寒施策
続いて大根の防寒施策についてですが、無難に熱を逃がさないように透明なシートで囲うことにしました。家にある支柱を針金で固定して枠組みを作り、その上からシートを巻いて簡易温室を作りました。
水やりを行う際取り外しができるように、下部に口の閉じるネットを敷き、温室を固定しつつ取り外せるようにしました。
これでなるべく熱を逃さない設備は完成したのですが、温室内部に熱湯を入れた容器やカイロといった熱源をおくことで内部の温度上昇を目指しました。熱湯を入れる容器についてですが、温室内の湿度上昇が気になったため、蓋つきの密閉容器を使用しました他には与える水の温度を少し暖かくすることで温度下降をおさえてみました。
ハクサイの防寒施策
ハクサイについても基本的には大根と行った施策は同じなのですが、日当たりの関係で地上外から2回ベランダへ移動しました。日当たりが悪くなった原因は、日が低くなったことで向かいにある家に日が隠れてしまい日向が大根一つ分しか無くなってしまったことです。少し水やりが大変になりましたが、前回のコメントで心配されていたハクサイの葉は元気を取り戻してくれました。写真では見やすいように段ボールから出していますが、普段はこの中に熱源と一緒に入れています。
防寒の効果ですが、外の気温が10℃の日に測定したところ、温室内は15℃となっていました。
このまま何もなく元気に育っていってくれれば次週はスプラウトの経過報告もしくは収穫報告になると思います。タイミングがいいことに年末年始は家にいることが多かったので、室温の方は適温を保てたかなと思います。
現在のスプラウトの様子
コメント
武田さんこんにちは
先ずはスプラウトが良い感じですね! 多少のバラツキはあれど、シャッキリ上に伸びていますし、元気そうです。ぼちぼち緑化と収穫になるでしょうか。
その他は、ハクサイの葉が回復したのはいいことです。まあ、どのように工夫したのか、写真で見るとよくわからないのですが...... ビニールはともかく、ダンボールは何でしょうか。この中に入れる? もちろん昼間は入れないこととして、夜間? もしそうだとすると手数がかなりかかるでしょうし、別の問題が生じます。本講義で繰り返しこちらが言う通り、夜間の高温こそ大敵ですから。
ダイコンの簡易温室は面白いですね。高さがあるので空気の容積は充分そうです。敢えていえば風でパサパサする可能性がありますが、これは置き場次第でしょう。ちなみに畑のビニールトンネルなんかをよく見れば、たいていの場合ビニールの内側の支柱とビニール外側のバンドを交互に並べることでパサパサを防ぐ構造になっているものです。
そして分からないのは熱源?ですね。
熱湯・カイロ...... こういった試みは、入念な予備実験の末に(温度変化をしっかり確認した上で)実施するものなんですが...... 例えて言えば、「風呂は温まるためのものだから熱湯を入れよう」というのと同じです。基本、ダイコンなどは温帯植物なので冬には強いものです。そこを敢えて生育ブーストのために温室を設定するわけで、本来イレギュラーなものです。その上、妙な温度変化はストレスになります。サーモスタットならばともかく、いきなりの熱源は、「とにかく面白い結果を出す」ことはできても、うまくいくかは分かりません。
そして熱を加えるのは昼間でしょうか? これも何度も何度も言う通り、「昼間の適度な温度管理(理想は20度、成長促進を見るだけなら10度でも。逆に25度を越えれば注意)は益になり、しかし夜間の温度管理は大敵」です。決して自分あるいは動物に置き換えないで下さい。
最後に植え替え?のことです。大きい袋へ移すのは、今からでも充分有効でしょう。根域の拡大はそのまま地上部の成長に直結しますし、また土が多いと凍結もしにくいかもしれません。よく資材をきっちり用意ししました。また葉が折れないように注意深く植え替えたと思います。
ただ、もはや「小さい鉢で盆栽的に野菜栽培にトライしよう!」という講義の趣旨から離れていく気がしますが...... これもまた一つの面白い結果につながり、次年度以降に活かせる知見となりますので、アリといえばアリだと思います。もう一つ、そういえば間引きの株は観察・食用になったのでしょうか。
さあこうしたレギュラー投稿も、各人でなかなか方向性が分かれてきていて、こちらも面白いものです。講義期間はあともうわずか、しっかり管理しましょう!
なんだか、インパクトのみでいいのか......
ラボスタッフ・オガタ