東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

第14回:カイワレダイコン収穫!(教:三浦 佳織)

2025年1月 5日 (日)

明けましておめでとうございます。この講義も残り少なくなってきましたが、今後もよろしくお願いします!

写真は、お正月に帰省した時にいちご狩りに行った時のものです。写真のようなきれいないちごがたくさんあって、目移りしてどんどん食べてしまいました。1時間好きなだけいちごを食べられて、満腹になれて幸せでした!

また、いちご狩りの時にビニールハウスに入ったことでその暖かさを実感しました。上着を脱いでも少し暑いくらいで、本物のビニールハウスはここまで効果があるんだなと思いました。

ではこの辺で本題へ~

今回はカイワレダイコンの記録です。

1.カイワレダイコンの緑化過程

前回のカイワレダイコンの記事では緑化の開始までを書いたので、今回は緑化の開始から完了までをお伝えします。

〈緑化開始〉【播種から18日】12/21(土)10:00

室内の窓際に置いています。(室温13.0℃,湿度43%) 

※室温・湿度のデータはこれ以降取り忘れました...すみません。
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〈緑化開始から約6時間後〉12/21(土)16:00

昼間の外からの光で緑化が進むと思っていましたが、ほとんど変化がありませんでした。IMG_0393.jpg

〈緑化開始から約32.5時間後〉【播種から19日】12/22(日)18:33

緑化開始以降の2回の昼間を経て、ようやく薄い黄緑色になってきました。
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〈緑化開始から約51時間後〉【播種から20日】12/23(月)13:11IMG_6632.jpg

〈緑化開始から約104.5時間後〉【播種から22日】12/25(水)18:35IMG_6688.jpg

夜に調理する時間が取れそうだったのでこの日に収穫しました。

カイワレダイコンの色の変化まとめ

金濱さんを参考に、上の5枚の画像を使ってカイワレダイコンの色の変化をまとめました。

時系列は、下から上に進んでいます。

IMG_7066 1.jpg

光の当たり方によって若干の色の違いはあると思いますが、この結果からカイワレダイコンの色の変化は黄色→黄緑色→緑色というように進行していくのではないかと考えました。

2.カイワレダイコンの収穫

最も高い株は約13㎝、ほとんどの株は8~10㎝での収穫になりました。室温が20℃前後あると順調に成長するようですが、(参考:宮野さんの記事)その室温を大幅に下回り13~14℃で栽培を継続してしまったことが、十分に成長させられなかった原因だと考えています。

IMG_6692.jpg

各株が比較的真っすぐに成長したので、播種密度は適切だったのではないかと思います。
IMG_6698.jpg

3.カイワレダイコンの実食!

栽培期間が長くなってしまったので腐敗を心配していたのですが、匂いは大丈夫そうだったので食べることにしました。

作ったのは、貝割れとハムのサラダです。貝割れとハムをマヨネーズで和えるだけの簡単なものです。IMG_6730.jpg

カイワレダイコンは、大根おろしの辛い部分を食べた時の味がしました。辛さがマヨネーズで緩和されておいしく食べられました。

今回の記事は以上です!

コメント

三浦さんこんにちは

 イチゴ狩り、そういえば正月からでしたね! イチゴの聖地栃木のイチゴ園はもちろんのこと、宮城県南部のイチゴ園(いくつかある)も、それから静岡久能山のイチゴ園も正月からです。不思議と言えば不思議です。さて、文系の受講生には詳しく言いますが、イチゴのほとんどの品種は「一季成り」です。一年を通して一回だけ実をつける時期があります。秋の涼しさを感じてつぼみを形成し、その後特に何もしなければ5月くらい、温室などを使えば2月などに収穫です。ではもっと早いイチゴは? これは夏の終わりにわざわざ低温に遭わせて、つぼみを早く作らせた場合です。ではでは、真夏にスーパーでイチゴはありませんが、ショートケーキには載っていますね。これまた面白いことです。実は特殊な品種で「四季成り(年中つぼみをつけられる)」のものを使って、年中収穫しています。ただし美味しくないので一般的にスーパーに出ることはありません。

 イチゴといえば品種はさまざま、そして各県で競って新品種を出してます。栃木ではかつて「女峰」が多かったのですが、今は「とちおとめ」を主力にして、「アイベリー」も出ているでしょうか。甘さ、日持ち、揃い、耐病性などの向上を目指して品種改良されています。まあ、人の味の好みは様々で、各人お気に入りの品種があるのではないでしょうか。

 ちなみにイチオシは「桃薫」という品種、これはイチゴなのに桃の香りがするという摩訶不思議なものです。どうでもいいですが、品種で「あまおう」という福岡県の品種、実は赤い・丸いという言葉からとっているので甘さには特に関係ありません。個人的にイチゴなら栃木に頑張ってほしいですね。山梨・群馬・栃木は冬に日照が強く、イチゴの温室栽培には本当に適した土地柄です。

 さて余談ばかりになりましたが、今回投稿のスプラウトの生育・収穫・食レポは本当につつがなく終わりました。見事です。

 遅くなり過ぎないうちに緑化を始め、しっかり4日で緑化しました。色のガイドスケールを使って表現するのもきれいです。

 そして黒斑が大丈夫なうちに収穫できました。コップから出した写真、もはや市販品のようです。播種密度が良かったせいか、真っすぐ上に伸びましたね。茎もしっかりしています。エネルギー切れで茎がしなびたスプラウトは食感が悪くなりますが、今回のものは全然そんなことありません。

 食レポは簡単料理のようではありますが、それでもただマヨネーズ、ではなくしっかり「あえ物」ですね!

 とにかく成功して良かったと思います。

 ではまた、レギュラー投稿と、最終報告の用意をしましょう!

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 これはうちの娘の高校時代に作った弁当の一つです。

 無駄に労力を使い、朝から準備したものです......

ラボスタッフ・オガタ