その13 収穫(ハツカダイコン)(医:金濱 央子)
2025年1月27日 (月)

こんにちは!先日マックを食べてきました。なんと記憶の限りでは小学生ぶりです...!高校生が放課後に食べてるイメージがあるのですが、私は家から高校までが近くて歩いて10分もかからなかったので通学路にマックどころかコンビニすらありませんでした。家族でハンバーガーを食べるとなったらモスだったのもあり、久しぶりのマックです。ポテトがおいしかったです。
さて、今回はついにハツカダイコンの収穫をしました。数か月愛でていたハツカダイコンを食べるのは背徳感がありました。
目次
1.成長まとめ
2.収穫
3.実食
1.成長まとめ
発芽から収穫までの様子をまとめてみました。直径3㎜の種からここまで成長する植物の力は改めてすごいなと実感しました。並べて振り返ってみると徒長の基準に気づくことが出来ました。今まではなんとなくひょろ長くなってきているから徒長していると判断していたのですが、よく見ると子葉の生え際から下の胚軸が赤く色づいて肥大化してハツカダイコンの食用部分となるため、子葉より下の部分が長くなりすぎないことが徒長の基準の一つなのではないかと思いました。1月に入ってから大きさがかわっていないように見えますが、実際測定値を見てもあまり変化がなかったことが分かりました。
日付 |
12/27 |
12/31 |
1/16 |
1/26 |
高さ(cm) | ー | 3.5 | 3.5 | 4.0 |
直径(cm) | 1.5 | 1.8 | ー | 2.0 |
12/27から12/31は4日間で直径が0.3㎝大きくなっていますが、その後は約1か月で0.2㎜でした。成長率が格段に減少していることが分かります。この間、12/31と1/21に追肥をしているので、高さが最後0.5㎝伸びたのは追肥の影響だと推測できます。
2.収穫
ほとんど成長が見られなくなってきていたので収穫をしました。1つはまだ小さいので2つだけ収穫しました。左の方は根をほとんど切らずに収穫できたので、中学校の理科で習った主根と側根の構造がはっきりと分かりました。収穫した2つの測定を行い、次の表にまとめました。
番号 | 高さ(cm) | 直径(cm) | 本葉の枚数(枚) |
1 | 4.5 | 2.1 | 10 |
2 | 4.5 | 1.8 | 9 |
成長の差は高さよりは直径に影響するのだと分かりました。オリエンテーションの時にもらった種のカタログをみると、本来イザベルという品種は円柱状ではなく球体状に成長するみたいなので直径に影響するのも理にかなっています。私の場合は徒長が原因で胚軸部分が長くなってしまったので円柱状になったのだと考えます。
写真でも見て取れるように、土に隠れていた部分の方が色の彩度が高かったです。
朝に収穫してそのまま部屋に置いていたのですが、夜に帰ってくると見るからにしぼんでいて、それぞれ2~3㎜ずつ直径が小さくなっていました。見えないところで根から水分や栄養分をちゃんと摂っていたのだと改めて実感しました。
10月上旬の種まきだと12月上旬の収穫が目安となっています。1か月以上遅れましたが、生育適温の15℃~20℃からかけ離れた環境下でも収穫出来て良かったです。
3.実食
どうやって食べようか悩みましたが、シンプルに漬物にしました。市販のダイコンも一緒に漬けて味の比較をしてみました。漬ける時間は同じだったのですが、ダイコンの方がよく味が染みていてハツカダイコンはまだダイコン特有の辛みが残っていました。茎の部分は苦味がありました。何かに味が似ていると思ったら、小学校の時のタイムスリップ給食で出た塩おむすびの付け合わせの青菜の漬物です。ダイコン系の葉や茎を漬物にしていたんだなと気づくことが出来ました。ハツカダイコンは漬けるとより色が鮮やかになって綺麗だったので付け合わせにはぴったりだなと思いました。葉の部分はあとで味噌汁にしてみようと思っています。
現在のハツカダイコンの様子です。急に鉢がさみしくなりました。今回の収穫で根に影響があったのか、少しグラグラしています。少し成長が遅い個体なので心配していますが、もう少し大きくなってから収穫出来ればと思います。
今回、メインで育てている植物を実食できて達成感がありました。自分で育てたものだと手間暇かけた分、いつもより美味しく感じますね。最近は野菜の値段高騰が話題になっていますが、野菜栽培にここまで手間暇と苦労があると知った今では、むしろ今までの値段が安かったんだなと思うようになりました。そして、今回で15回の記事投稿を達成することが出来ました!最初は15回投稿を続けられるか不安だったのでここまで継続すると同時に、2セメの講義期間内に達成できて良かったです。とりあえず15回の目標は達成しましたが、カブの収穫がまだなのでいつになるか分かりませんが収穫の様子をお届けできたらと思っています!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
(1885字)
コメント
金濱さんこんにちは
食べるとなったらモス......食べるとなったらモス......貴族じゃないですか! 庶民はマックのハピーセット一択です。大人でも買えます。しかも安っちいオモチャ付きがいいんです......
さてさて、ハツカダイコンの収穫ということで、よくまとめられています。最終報告等でもあったように細かい写真で綴られているのが面白いですね。
時期的に成長はとてもゆっくりとなり、収穫にはいいタイミングかもしれません。もちろん暖かくなれば成長を再開しますが、花をつける方向へいってしまうと、その時点で根よりも花に栄養を集中させてしまいます。また、それまでの間に過度の塩類集積が起きるとハツカダイコンの食味が悪くなります。ま、要するに今が収穫適期でした。
逆に、一株残したのであれば、それがどうなるのか見どころですね。素直に大きくなるのか、やはり既に収穫した株の大きさで止まる(ハツカダイコンとしてのマックスで)のか......
そして表で見ますと長さと直径の対比がよく分かります。ハツカダイコンとしてそんなに変ではない(細長いハツカダイコンも多種ある)のですが、この品種的には丸くなるべきだったようで、ちょっと面白いですね。形を見るとヒョウタン型?地上に出ている部分が比較的細いようです。生育の最初期が徒長気味だったのか、胚軸になにか不都合があったのかは分かりませんが、とにかく興味ある知見です。次年度以降のハツカダイコン栽培者にとても参考になります。
食レポは、なんとも雅な感触です。器が既にいいですね! 葉柄の残し方、置く角度、センスがあります。
味は「青菜の漬け物」、それはそうかな、と思います。アブラナ科特有の辛み成分がありますし。それより「給食に出た」というのが驚きで、最近の給食は凄い......
そしてハツカダイコンの根よりも葉の方が元気よく、美味しそうに見えます。それまた食べて美味しければいいですね。
ともあれ、植物というか野菜栽培を達成できて見事です! これで「いざとなれば野菜を自前で栽培」というスキルをゲットしました。水泳でもスキーでも「一回やったことがある」のは全くやったことが無いのと大違いです。更に言えば、適期でない時期の栽培に比べたら適期での栽培は格段に順調です。適期にジャガイモでもトマトでも育てるのは、今回のハツカダイコンよりも楽勝だと思います。
また、栽培そのものより「投稿」を、「定期的に継続」できたのは大したものです! 投稿回数的に過去の受講生の中でも上位に来るでしょう。そしてそして最終報告後の投稿まで! とにかくお疲れ様です!
仙台市天文台のプラネタリウム......斬新な企画だ......
ラボスタッフ・オガタ