東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

野菜を育てよう その1 ~種まき~(農:大須賀文音)

2025年10月 7日 (火)

目次

1.自己紹介
2.資材紹介
3.ミニ大根の種まき
4.小松菜の種まき
5.反省と今後について
6.おわりに

1.自己紹介

 初めまして、農学部1年の大須賀文音と申します。まずは自己紹介をさせていただきます。

 出身は福島県福島市で、夏は暑く冬は寒いところです。

 中学は陸上部、高校は書道部でしたが、現在大学ではゴスペルサークルに所属しています。夏休みは練習に合宿にオーディションと、サークル漬けの日々を過ごしました。

 最近はアサイーボウルにはまっていて、今年の夏は地元や仙台のお店をたくさん巡りました。冒頭の写真はグラノーラも含めて手作りしたアサイーボウルです。手間はかかりますが、今のところ自分で作ったものが一番おいしいです。いつか自作のものよりおいしいアサイーボウルを見つけられたらいいなと思っています。
 

 野菜栽培の経験について書くと、小学校でピーマンを育てたことと、現在スマホのアプリでミニトマトや玉ねぎを育てていることくらいでしょうか。アプリ内で収穫した作物を実際に自宅に届けてもらえるというもので、今年の3月くらいから始めて今までに5回ほど収穫しました。リアルでの野菜栽培はアプリのようにうまくいかないことも多いと思いますが、根気よく頑張りたいです。

 週1回のブログの投稿は初めての経験で分からないことだらけですが、最後まで続けることを目標に、楽しみたいと思います。

これからどうぞよろしくお願いします!

2.資材紹介

 学問論演習の初回の授業日、片平キャンパスで栽培についての説明を受け、栽培に使用する資材を持ち帰りました。資材は以下の通りです。

IMG_3566[1].jpg

⦁    大小2つの鉢
⦁    プラスチックのコップ
⦁    土
⦁    野菜の種
⦁    プラスチックの網
⦁    名札
⦁    肥料

鉢に植える種はミニ大根、小松菜、ほうれん草の3種類を選び、スプラウト用の種はきくまろ、ブロッコリースプラウト、ガーデンレタスミックス、オーディブルの4種類をもらいました。

プラスチックの網は、鉢の底に敷くものです。

鉢に植える種は3種類もらいましたが、とりあえずミニ大根と小松菜の2種類を栽培しようと思います。

3.ミニ大根の種まき

 10/4(土)種まきを行いました。

IMG_3558.jpg

ミニ大根のパッケージを見ると長さ20㎝程になると記載されていたため、メインとなる大きい方の鉢に植えることにしました。

ミニ大根の情報をまとめます。


品種:ころっ娘
生産地:中国
発芽率:85%以上
発芽までの日数:3~5日
発芽適温:25℃前後
生育適温:25℃前後

 カタログの情報によると、ころっ娘は草姿が小葉で立性であるため密植が可能で、肉質は緻密で食味が優れ幅広い用途に利用でき、各種の病害に強いそうです。発芽時の気温に関しては問題なさそうですが、収穫まで2か月ほどかかるようなので、今後気温が下がって生育時の気温が低すぎてしまうことが心配です。

IMG_3591.jpg

種は茶色っぽく、大きさは約3.5mmです。

 種の袋には株間を20㎝ほどにして点まきすると書いてありましたが、鉢の直径を測ってみると14cm程しかないではありませんか。そこで過去の記事を読んでみたところ、1つの鉢でカブを複数個収穫している先輩もいらっしゃったようなので、深さ2㎝程の穴を3つ作り点まきしました。今後様子を見ながら間引きしようと思います。IMG_3568[1].jpg

土をかけて軽く抑え、水をやりました。
 IMG_3570[1].jpg

4.小松菜の種まき

小松菜とバナナでスムージーを作るのが好きなので、小さな鉢では小松菜を育てることにしました。

IMG_3555.jpg

小松菜の情報をまとめます。


品種:はまつづき
生産地:アメリカ
発芽率:90%以上
発芽までの日数:3~5日
発芽適温:20~30℃
生育適温:15~25℃

 はまつづきについても調べると、低温伸張性・耐寒性が優れる品種で、葉軸が太くて味がよく、萎黄病に耐病性があることが分かりました。発芽時の気温については適温の範囲内で、生育時の気温についてもころっ娘より適温が低いので、それほど問題にはならないかと思います。

IMG_3590.jpg

種の大きさは約2mmで、チウラムという消毒剤で処理してあるため表面が青く着色されています。

 種の袋には条間15㎝にすると書いてありましたが、小さい方の鉢の直径は約10cmしかなかったため、間引きすれば問題ないと信じて溝を2列作り、1㎝間隔でスジまきしました。IMG_3569[1].jpg
 こちらも土をかぶせて軽く抑え、たっぷり水をやりました。IMG_3571[1].jpg

5.反省と今後について

次の投稿に向けた反省としては、


⦁    温湿度計を準備する
⦁    定規を一緒に撮影する
⦁    日当たりの情報を載せる
⦁    鉢受けの様子を移した画像を撮る


といったことがあげられます。

今後の予定は以下の通りです。


⦁    水やりを継続して発芽を待つ
⦁    発芽したら大根を早めに間引きする
⦁    慣れてきたらスプラウトの栽培を始める

 今のところきちんと発芽するかが一番心配ですが、発芽には3~5日かかるという記載を信じて、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやることを意識して気長に待ちたいと思います。点まきをした大根に関しては早めに間引きする必要があるようなので、過去のブログ記事を参考にしながら間引きするようにしたいです。スプラウトの栽培はまだ始められていませんが、割とすぐ収穫できるようなので、今は大根と小松菜の栽培に集中しようと思います。

6.おわりに

 ブログというものを初めて書きましたが、載せる情報の取捨選択が思ったよりも難しく、慣れないことも多かったので結構時間がかかってしまいました。今後さらに忙しくなってブログの投稿にさける時間が少なくなることが予想されるため、1回の投稿に情報を詰め込みすぎず、週1回コンスタントに投稿し続けられるようにしたいです。

 今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

大須賀さんこんにちは

 自己紹介欄では、驚くべき情報が多くて、コメント(ツッコミどころとも言う)が難しいほどですね...... 陸上部→書道部→ゴスペル というのも、いろんな意味で凄いことです。実にアクティブさが伝わってきます。

 大学生活は、私などは「ダラダラしているだけでも意味がある」と思ってしまいますが、もちろんいろんなことにチャレンジするのもいいことです。サークル活動もいいですね! 講義のコメント欄に書くのもなんですが、「興味のない授業」は、試験の時はともかく、十年二十年過ぎると忘れ去ってしまいます。それで意味がないということはなく、いろんな学問範囲に触れることは重要ではありますが、それでも忘れてしまうものです。なので、サークル等で動いて楽しむ方が重要かもしれません。どうでもいいことですが楽しいという「情動」は脳偏桃体に記憶され、この先の人生において前を向く力、いわば精神的エネルギーになりますから。

 細かいところで言うと「アサイーボウル」? それをグラノーラから...... 実にマニアックでいいですね!

 そしてそして「栽培アプリ」って! え?? そういうのがあるんですか! で、ただのシミュレーションではなく収穫物が届くとは...... 面白いと共に、そういった「ビジネススキーム」が登場してきた時代というものに驚きを感じます。

 さて、記事内容に入りますが、先ずは「何を栽培するか」の提示です。

 丁寧でいいですね。投稿記事を追っている読み手にとって、「どういう人が」「何を栽培し」「どういう経過になったか」が大事なことなので、丁寧過ぎるほどしっかりと毎回提示しなくてはいけません。

 その一環として、各種子の種子袋を上げ、閣下れている情報の必要なところだけをまとめて提示しているのもポイント高いですね。

 個別に見ればミニダイコン(といっても非常に小さいわけではなく、いわゆる当社比)の播種、結果的に素晴らしいものです。ここで重要なのは「成長後をイメージ」することです。つまり、ダイコンがどこまで鉢栽培で大きくなるのか、大きくなったらどうなるのか、考えることです。この点播きがもう少し鉢の縁に寄り過ぎていたらダイコンが鉢によって押しのけられているところでした。

 この講義では「時期外れであること(つまり適期栽培よりどうしても遅くなる、講義開始の時期に従うため)」と、「鉢が本来必要な大きさよりもだいぶ小さい(つまりは盆栽的)」になるのは承知の上です。時期が遅いため低温に気を使うこと、そしてスタートをできるだけ早くすることは記事中にもありますし、しっかり理解できていると思います。栽培期間もあまり気にせず、できるだけ冬前に大きくすることだけ考えましょう。そして株間についても気にすることはありません。成長度合いによって鉢に一株になるか二株になるかも未定ですから。

 それより前に、点播きの「一ヵ所に何粒か」は書かれていないのですが、たぶん4つぐらいでしょうか、その間引きの時期が早く訪れますね。

 鉢受けの用意、そして水やりの仕方はしっかりしていると思います。例年「過湿、あるいは水不足」のイメージができない受講生も多く、コメントに難儀することもあったのですが、大須賀さんは非常にセンスを感じます。おそらく種子の覆土厚さも問題ないでしょう。まあ、農学部なら「嫌光性種子の進化的意義」や、「種子周辺環境の必要条件、そしてその感知」も知るべきであり、またおいおい考えましょう。

 コマツナの方も同様に良いスタートが切れています。

 面白いことにこちらは条播きなんですね! 種子袋を参考にして、自分で考え、ベストなことをしています。条播きでの種子間隔もよく考えました。

 余談ですがダイコンもコマツナも同じアブラナ科、それも近縁種です(見た目はだいぶ違いますが)。そしてどちらも低温に強く、戸外で余裕ですし、そのため受講する栽培種としてはイージーな部類です。低温耐性だけで言えばホウレンソウの方が強いイメージですがこちらは弱光環境に弱く、逆にレタスは弱光環境に耐えられますが比較的低温耐性は限られる、そんなイメージです。

 そんなダイコン・コマツナ、ただし稀に「虫害」が発生することがあり、観察が必要......いやこれはまだ先の話ですね。

 さてと、とにかく一回目記事投稿おめでとうございます。まあ数回書けば慣れてきて......それが当講義の目的ですが......さほど時間を要さなくなると思います。なのでコンスタントな投稿をお願いします。一回一回の記事の分量は多くなくても全然結構です! それよりも投稿の習慣付け、ですね。

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 この画像は、私の娘の高校時代に作った弁当の一つです。弁当の中で芋煮会を感じられる「芋煮弁当(イメージ映像のみ)」です!

ラボスタッフ・オガタ