野菜を育てよう その2 ~発芽(と間引き)~(農:大須賀文音)
2025年10月15日 (水)

目次
- はじめに
- ミニ大根の成長
- 小松菜の成長
- 今後に向けて
1.はじめに
こんにちは!大須賀文音です。
先日は母の誕生日に、家族みんなとイタリア料理のお店でお祝いをしました。どの料理もおいしかったのですが、特にローストポークが印象に残っています。写真でもわかると思いますが、程よく脂がのっていて柔らかく、豚肉なのに鴨肉のような食感でとてもおいしかったです。
さて、野菜の栽培についてですが、予想以上に速い成長に驚く毎日です。先週は用意できなかった温湿度計も設置することができ、より詳細な報告ができそうです。また先週の記事では書くのを忘れていましたが、今回ベランダではなく自宅の玄関先に鉢を置いて栽培しているので、日当たりについては問題ないかと思います。
2.ミニ大根の成長
【播種から4日】10/8(水)8:25、気温19℃
播種から4日目には発芽しました!
種子のパッケージに載っていた、発芽にかかる日数3~5日という情報と一致しています。
前回の記事に書くのを忘れていましたが、ミニ大根は点まきの1か所に3個、合計9個の種をまきました。そのうち7個が発芽したため、発芽率は約78%となっています。
【播種から6日】10/10(金)8:27、気温24℃、湿度53%
今まで温度計しか設置できていませんでしたが、ようやく湿度計も用意することができました。
発芽初日からさらにもう1つ芽が出て発芽率は約89%となり、85%以上という種子のパッケージの値と一致しました。
定規を当てて測ると、子葉は大きいもので1.4cm程の大きさでした。
3.小松菜の成長
【播種から3日】10/7(火)8:58、気温21℃
小松菜の方は、播種から3日目には発芽していました!
こちらもミニ大根と同様、発芽までの日数については種子のパッケージの情報と一致しています。
17個種をまいて13個の芽が出たので、発芽率は約76%です。
【播種から6日】10/10(金)8:32、気温24℃、湿度53%
さらに発芽したものが増え、全部で16個となりました。
発芽率は約94%となり、90%以上というパッケージの記載と一致しました。
定規で子葉の大きさを測ると、大きいもので1.2cm程でした。
【播種から7日】10/11(土)9:44、気温16℃、湿度73%
今までと比べてぐっと気温が下がり、湿度は高くなっていました。
インターネットで調べたところ、1回目の間引きは発芽後に子葉が展開したころに行うのがよいという情報を見つけたので、とりあえず1回目の間引きをしました。
上の画像は、間引きをした後のものです。
インターネットの情報をもとに、形のいいものを残して株間3~4cmに間引き、8株残しました。周りの株の根を傷つけないよう、ハサミを使ってカットしました。
4.今後に向けて
今後のやることリストは以下の通りです。
- ミニ大根の間引き
- 野菜栽培についての情報集め
- 水やりの継続
ミニ大根の間引きをまだ行えていないので、近いうちに行いたいと考えています。
また、適切な管理をして栽培を進められるよう、間引きや水やり、虫の害についての調査を適宜行いたいと思います。
そして最近気温が低くなってきており、今後ますます寒くなるようなので、生育状況に気を付けながら、水やりを継続していこうと思います。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
大須賀さんこんにちは
今回の冒頭の写真はとてもおいしそう、というか高級な家庭育ちの雰囲気がします。
さてと、今回の記事は「発芽について」になりますね。
結論から言えば、ダイコンもコマツナもきれいに発芽しました。そして次の作業である「間引き」もコマツナについて上手に行ったものと思います。ただ、間引きというのは株同士が日照競合を起こす場合に株間を開けてやるという意味です。そのため、時期や距離について、適宜行えばいいわけであり、決まったものがあるわけではありません。普通ならこういった当たり前のことをコメントする必要はないのですが、「インターネットの情報」という部分が気になったのでわざわざ書きました。
ネット情報というのは、
・まるっきりのウソ(どんなに有名なサイトでも、人気のあるサイトでも全然普通にある)
・悪意は無いが、ただの素人考えによる間違い(医療などのスキルものでよくある)
・詐欺(発明発見などについて本当に毎日目にするほど頻度高い)
・情報の羅列(情報が多いことが問題なのではなく、そこに「判断」が入っていないのが悪い)
・理由などの付随情報無しの単発情報
といった悪い点があります。今回の間引きについて言えば最後の例に該当します。「なぜ行うのか」、「行わないとどうなるのか」が大事なポイントなんですね。これを料理の例えで言えば、単に「砂糖を10g入れる」というだけではそんなに意味がありません。「メレンゲは砂糖によって泡立ちやすくなるから入れる」とか、「入れすぎても二倍までは大したことない」などの情報まで加えて初めて意味があります。
間引きについてだけ言えば、昨年度の受講生で「株間~㎝」というのをしっかり守る方がいましたが、どうもその数字が地植えの畑栽培の場合において正しい数字だったようで、受講の鉢栽培では適さないもの、つまり取り入れるべき情報ではなかった、ということがありました。
というわけで、ダイコンについて既に日照競合していますので早めに、コマツナについても今後適宜間引きしましょう。
そして水やりの話になります。上手に手をかけている様子が伺えます。まあ、たまたま水やり直後の画像だったためかと思うのですが、土が水分たっぷりです。水やりは鉢土の表面がうっすら乾いたら行えばよいので、秋にしては高めの気温の現在でも2,3日に一度の頻度になるでしょう。土が常に湿っていると根が鉢土の下へ伸びていきませんので。
次に日照について、画像では直射日光が差しているようです。良い環境ですね。日照は温度と同じぐらい重要な環境情報です。だいたいで良いので(というか季節の進展につれ変わるでしょう)直射日光が一日何時間程度なのかお知らせ下さい。多くの受講生が日照不足による徒長に見舞われます。もちろん極端でなければ栽培可能なのですが、その心配をしないためにも日照情報が大事になってきます。
最後に、とてもきれいな写真撮影、そして定規を使うことも良いことです。こんな感じでいいのですが、学術論文では「対象物に対し真上、または真横」から撮影した画像しか使いません。もちろん今回の講義では分かりやすいことが最優先のため斜めからの画像でも構いません。ま、ほんの知識程度に知っておいて下さい。
ではまた、幸先の良いスタート後の様子をお知らせ下さい!
これは名取市で見かけたラーメン屋、なかなかドラマチックな名前ですね......
ラボスタッフ・オガタ



