野菜を育てよう その8 ~2回目の追肥と成長~(農:大須賀文音)
2025年11月25日 (火)

目次
1.はじめに
2.追肥2回目
3.追肥後の成長
4.おわりに
1.はじめに
こんにちは!大須賀文音です。
先日回転寿司で穴子を食べました。今まで値段が高い穴子に感動したことはありましたが、安い穴子は特別美味しいと思ったことはありませんでした。でもこの日食べた穴子は、ふわふわとした食感がとても美味しくて、追加で注文してしまうほどでした。回転寿司屋さんの企業努力のすばらしさを感じました。また安くて美味しい穴子に出会えたらいいなと思います。
さて今回は、2回目の追肥と、前回の反省を生かして行った定規の測定についてメインで書いていきます!
2.追肥2回目
初めての追肥から10日以上たったので、2回目の追肥を行いました。
【播種から48日(追肥1回目から13日)】11/21(日)8:39、気温9℃、湿度73%
ミニ大根
葉が生い茂っていて見えにくいですが、1回目の追肥と同様ミニ大根は3か所、小松菜は2か所、鉢の縁に一つまみずつ肥料を置き、軽く土をかぶせました。
3.追肥後の成長
前回追肥したときに、定規での測定による葉の大きさの比較をしておらず、変化の程度が分かりにくかったので、今回は追肥前と後で葉の大きさを定規で測って比較しました。
<ミニ大根>
追肥当日
追肥3日後
ミニ大根は葉のどこの長さを測ればいいのかよくわからなかったので、とりあえず一番先端の大きい部分の長さを測りました。
追肥当日は6.6cm、追肥の3日後は6.8cmでした。思ったよりも大きな変化ではありませんでしたが、3日間で0.2cm伸びたなら結構大きな変化と言ってよいかもしれません。
<小松菜>
追肥当日
追肥3日後
小松菜は、一番大きい葉の幅が一番大きい部分の長さを測りました。
追肥当日が5.4cm、追肥の3日後が6.0cmで、ミニ大根よりも大きな変化でした。
4.おわりに
前回の反省を生かし、定規で測って葉の大きさの変化を定量化してみました。しかし後から、ミニ大根と小松菜で測る向きをそろえるべきだったかもしれないと思いました。
そもそも種類が違うので同じように比較するのは難しいですが、できるだけ条件を同じにした方が比較する上で分かりやすい気がします。
次から意識したいです!
ここからは、水やりや追肥を忘れずに行い、しっかりと育てていきたいと思います。
今回の記事は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント
大須賀さんこんにちは
冒頭の写真はまさかの寿司! とてもそうは見えませんでした。おフランスのショコラ菓子かと思いましたね。撮り方が上手いせいでしょうか。
まあ近頃の回転寿司はクオリティ高いもので......その中でも自分の好きな物を見つけられたのは良かったですね。ちなみに私はひたすらサーモンが好きだったりします。また、意外なことですが回転寿司はサイドメニューに逸品が多いかなと思います。〇ま寿司のミルフィーユとか、鴨蕎麦とか、実に美味しいですね。
さて、植物の報告はシンプルに「二回目の追肥」と「成長の計測」でしょうか。
追肥の方は、基本に従い10日に一度のペースでいいですね。この先寒くなると植物も成長が鈍っていくものですが、追肥のペースは変えずにいきましょう。鉢栽培は畑と違って土の量が限られていますので、肥料切れの可能性が高くなります。
そして仮に肥料過多になってしまった場合は(そうそうないことですが)、葉の色等で見分けてこちらで示唆しますので、気にせず与えて下さい。
ここから植物の計測の話です。
今回、葉の長さや幅を測ってみたのは良いことです。これを行うことで、「見た目の主観的な物言い」から「科学的な客観的事実」へと変えることができます。これは非常に重要なことです。科学とは「客観的」であるのが大前提です。そのため、「数字化」はほとんどの場合で必須の作業になります。
更に言えば、この先、学生実験などをしていく中で「数字の加工」といってしまっては何ですが、「重要性の抽出」を学んでいきますし、共に「統計的処理」も学んでいくはずです。
ちなみに、科学では数字化と共に「再現性」も求められます。そのためきちんと実験手順を分かりやすく過不足ないよう提示しなければなりません。今回の受講では「温度」「日照条件」「栽培開始からの日数」を提示するのが、最小限の手順となります。
更にその先を言ってしまうと、科学において実験等を行うのはもちろん論文作成のためなのですが、その論文作成には「因果関係のスキーム」をきちんと証明、あるいは考察しなくてはいけません。この受講の場合は追肥と成長ですから、スキームはある程度予測がつくことなので、そう苦労しないのですが、一般には論文作成でその部分で苦労します。
本当に余談になりますが、科学ではあるものの、再現性が求められない場合も若干ながらあります。進化論などはそもそも実験が不可能です。また、医学における疫学という分野では因果関係をすっとばすことも稀ではありません。
さて話は戻りますが、葉の計測は成長の「定性的証明」になります。それで今回充分なのですが、あくまでこれは「定性」であって、「成長している」事実のみを示すものです。
農学部の学生だからこそ言いますが、植物の成長を「定量的証明」として行うためには、通常「乾物重測定」を行います。それは植物をその時点で収穫し、水分を飛ばして、重さを測定するものです。実にしっかりしたデータ取りになります。しかしこれはあくまで収穫してしまわないとできないことですから、今回の植物栽培には適用できない方法です。
おまけに言うと、乾物重ですら、本当に成長と一致していることはありません。例えば炭水化物と脂質では重量当たりカロリーが倍以上違うといった質的なことも絡むからです。
はてさて、過去記事などを見れば、受講生が「定性的」から「定量的」にもっていくのに悪戦苦闘している様子が分かると思います。
例として、
・複数の各株で葉を測定し、平均値を求めてみる
・一つの株の葉を全部測定し、グラフにしてみる
・葉の幅と長さを測り、面積を求めてみる
・葉を楕円形の相似形とみなし、それで面積を計算する
などなどですね。まあ、各人それぞれのトライ方法があったものです。実際には「葉が成長していったとしても大きさには上限がある」「気温の変化で葉の厚みが変わる」といった難しい要素が多々あるので、定量には辿り着かないのですが...... しかし記事投稿を見ている分にはとても面白く、気付かされることも決して少なくないものでした。
さて、植物にも、そして自分にも気を付けて(なんだかインフルエンザが猛威を......)冬を乗り切りましょう。次回記事お待ちしています。
コーン6倍って、いわゆる当社比なのか......
ラボスタッフ・オガタ

