中間発表~考えて、考えて、考えて、考えて、考えてまいります~(理:伊東功平)
2025年11月25日 (火)

CONTENTS
1.はじめに
2.これまでの栽培で一番驚いたこと
3.他の受講生から得られたもの
4.オガタさんからのコメントについて
5.双方向性の講義について
6.残りの講義の展望
7.おわりに
1.はじめに
自科総、サークルの大会、バイトといろいろなことが迫っている中、気づいたら中間発表が締め切りわずかとなっていました!最近この講義がウェブサイトをもちいた双方向性の講義であることをふと思い出し、実際に自身の名前を検索してみると検索欄の一番上に出てきました。当たり前といえばそうなんですが、世界中の人に自身の栽培状況を発信していると考えるとこのブログ投稿も少しやる気が出てくるように感じました。
2.これまでの栽培で一番驚いたこと
野菜栽培を通じて一番驚いたことといえば、やはり植物の繊細さと回復力です。まず印象的だったのは発芽。当初私は発芽させてから、土に植えるという方法をとっていました。しかしダイコンは、たった1日で根が伸びすぎてしまいエネルギー不足となり土に植えても成長することはありませんでした。そして泣く泣く種を鉢にまいて再スタートすることとなりました。人間にとってはたかが1日、されど1日ではありますが、発芽している植物にとっては取り返しのつかない大事な1日であったことを痛感しました。目に見えない重要な変化が短時間のうちに行われていたというそんな植物の繊細さには驚きました。
また間引きも印象的でした。ホウレンソウの間引きでは鉢の上側は生育がよかったのですが下側は生育が悪く、下側のみ間引きました。しかしこのままでは上側が高密度となってしまうため根を傷つけないようにしつつ、配置しなおしました。配置しなおした直後は苗があちこちに倒れていましたが、1日外に置いていたらすべての苗がまっすぐ立ち直っていました。自身のいい加減な植え直しにも負けることなく、たった1日で立ち直ってしまう回復力に驚きです。
3.他の受講生から得られたもの
まず、過去記事のうち参考になったのは鹿股とほこさんの記事です。まずレイアウトとして、目次から始まり、植物の観察報告、最後に編集後記で締めくくるスタイルはとてもとても読みやすく参考になりました。ほかにも同じようなレイアウトをしている方もいましたが一番最初に参考にさせてもらった鹿股さんの記事を例に挙げました。また、内容の部分ではいろいろな年度の人を読み漁っていたので特定の過去記事を例に出すことが難しいですが、しいて言えば菅野泰樹さんの記事を参考にさせていただきました。というのも野菜の成長具合が私の野菜ととても似通っていたからです。私の野菜は日照不足のせいかお世辞にも十分に育っているとは言えません。しかしそんな似通った状況でも菅野さんは野菜の成長報告に加えて、葉のつき方や肥料の意義などについて考察している記事を書かれていました。私は当初、野菜を育てておいしく食べることが目標だと豪語していましたがそれほど簡単なことではないことをすでに痛感しています。それだけでなく菅野さんのように植物の観察に加えて考察、検証、考察、、、と実りある講義にしたいと思いました。
4.オガタさんからのコメントについて
今回は受講生が全部で3人と少ないことに加えてやはり自身との違いが気になるので他の二方の記事をほぼすべて参考にさせてもらっています。せっかくなので他の受講生の岡崎さんと大須賀さんの記事に対するオガタさんのコメントのうち参考になったものを実例を挙げて紹介したいと思います。
まず岡崎さんの3つ目の記事に水やりについてのコメントがありました。このコメントで「水やりは植物に水が必要だから行うのだ」という私の考えが払拭されました。まさか水やりには「土中の空気を入れ替える」という役割があったとは驚きです。この考えを知ってからは空気を入れ替えるために一気に水を注ぐだとか、しっかり鉢の裏から水が染み出てくるまで水を注ぐという意味が理解でき、より自信をもって日々水やりをできるようになりました。
これと似た話ではあるのですが次に大須賀さんの記事についてのコメントから得られたものを紹介します。大須賀さんの4つ目の記事に対するコメントでは小松菜の間引きを例にして作業の意義について書かれていました。webサイトで得た情報、種子袋から得た情報をうのみにするだけではその作業の意義や理由を無視することとなり、間引きも意味のない行為として終わってしまうことを学びました。そうならないためにも実際の作業については過去記事を参考にすべきとのコメントもありました。私にはまだ施肥という作業などが残っていますがこの作業の意義を見つめなおすよい機会になったと思います。
5.双方向性の講義について
双方向性の講義はまるで個別指導のようでとても新鮮でした。具体的には私が栽培に関するブログを上げるとオガタさんが良い点悪い点だけでなくプラスアルファの知識も含めてコメントしてくださるというものです。良い点悪い点は私の栽培方法に関して細かい指摘があるためフィードバックしやすいですし、何よりプラスアルファの知識については、自身が考えたことや実際に栽培でやってみたことに密接に関わることなので、学校の授業のスライドや教科書で得られた知識よりも印象的で頭に残りやすいです。このことは双方向性の授業でとてもよいところだと思います。
一方、双方向性の講義としてのデメリットというかウェブサイトを通して講義することのデメリットについて書きたいと思います。それは議論をすること、深めることの難かしさでしょうか。例えば、せっかくオガタさんからのコメントをいただいても返事をするのはせいぜい次のブログでしかできません。私の直近のブログでは大きい鉢が乾きやすいことについてコメントをいただきました。そのコメント1つに1つに対して聞きたいことがありますが全てを聞くことは難しいですし、返事もすぐ帰ってくるとは限りません。このような、議論に関する時間的な分量的な制約が唯一のデメリットのように感じました。
それでもやはり自分特有のコメント、フィードバックを得られるという点はまたとないメリットであると感じています。
6.残りの講義の展望
中間発表までの栽培で大きく意識が変わりました。それは深く考えて栽培に取り組むことです。水をやるにしても、間引きをするにしても通り一遍の知識が通用するわけでないことを実感しました。一般論に加えて自身が栽培する野菜、その環境、状況に向き合って何をするべきなのかを考えて栽培することが重要だと思いました。残りの講義で注意したいこととしてはなんとなく1週間の栽培をして記事を投稿することをしないことです。忙しくなり、つい水をやって気づいたことを記録して終わってしまうことも増えてきました。気づいたことに対してどう考え何をするのかまでしっかりとブログにしたいと思います。
7.おわりに
中間発表を通して、これまでの自身のブログについて振り返る良い機会となりました。野菜の成長速度がほかの受講生よりもだいぶ遅いので少し不安ではありますが、そんな栽培でもできること考えることはいっぱいあると信じて、とくに菅野泰樹さんの過去記事も参考にして継続できるようにしたいと思います。
長い長い稚拙な文を読んでくださりありがとうございます。それではまた次のブログで!
コメント
理学部 伊東さん
ダイコンは特に徒長しやすいです。カイワレダイコンが表現型として典型的でしょうか。近縁のブロッコリーもスプラウトになりますが、カイワレダイコンのように徒長しないですね。スーパーで見かけたら、購入して並べてみてください。徒長と併せて、間引きを書いていましたが、植物が見せる動くことができない代わりの「可塑性」とでも言えばよいでしょうか。播種する場合、農家だと、畦間・株間、というのを考えます。そこまで考えないにしても、どれくらいの密度で播種して、間引くかを考えるのは大事なことだと思います。先々のことを考えるという意味で。
秋が短く、冬も比較的暖冬で日当たりが悪いと「徒長」する条件は揃いますね。最初のキャベツの写真がその典型でしょうか。そんな事例も過去にはあったと思います。なので、これまでの先達の積み重ねを読み、それを自身の記事作成に反映できている点はよいですね。是非、後半も継続してください。オガタ君からのコメントも上手に生かしていますね。双方向性と霜の足らない面もあるかと思いますが、さらに高みを目指して、記事を作成してみてください。
後半の講義に向けて、見ている現象の奥にあるものを考えて見るとありましたが、是非、考えて見て下さい。見えているようで見えてないことも出てくるのではと思います。また、文章化することで明確になることもあるかと思います。後半戦も楽しみにしております。
わたなべしるす

