追肥するぞ!~キャベツを例に~(理:伊東功平)
2025年12月 9日 (火)

CONTENTS
1.はじめに
2.追肥とは何ぞや
3.さあ実践!
4.おわりに
5.参考文献
6.おまけ
1.はじめに
こんにちは、最近仙台でも初雪(たぶん)が観測されました。雪に関する思い出といえば昔はよく雪合戦してました。最初はお遊び程度ですが、顔面に雪を当てた、当てられた、泥交じりの雪を投げた、投げられたあたりからヒートアップした気がします。雪合戦に飽きると、雪玉を投げて20メートル近い校舎を越せるかどうかの謎の遊びをしていた気がします。
さて、今回は寒さのせいか野菜の成長が著しくないため肥料を与えたのでそれを記事にしました。
2.追肥とは何ぞや
追肥について"意味"、"肥料の種類"、"いつ、どのくらい、どのように与えればいいのか"わからなかったので以下に調べた内容をまとめました。
2.1 追肥の意味
まず追肥と対の関係にある元肥について調べました。元肥は種や苗を植え付ける前に土に肥料を混ぜ込むことをいうそうです。一方追肥は成長途中の苗の根元に肥料をまくことであり、主な目的は栄養補充や成長促進であるそうです。追肥に近しい言葉で堆肥という言葉がありました。しかし、堆肥は土壌中の微生物の活性化を促進し、土壌改良が主な目的であり、植物に直接栄養を与えるものではないそうです。
2.2 肥料にはどんなものがあるのか
まず原料や成分による分類をすると化学肥料と有機質肥料の2つに分けられるそうです。化学肥料の特徴は人工的に合成されているため成分が純粋で、ピンポイントで速効性があるといいます。The化学的だなと感じました。一方、有機質肥料は油かす、魚粉、鶏フンなど自然由来の肥料があるそうです。化学肥料とは異なり緩やかに持続的に効果があるそうです。もし自分が野菜だったら有機質物質のほうがいいですね。
次に、効果による分類を調べてみました。効果には主に3種類あり速効性、緩効性、遅効性肥料があるそうです。文字通りの効果があるのですが、緩効性は元肥などに用いられ遅効性は堆肥によく用いられ長期栽培の果樹栽培にも用いられるそうです。なので今回使う肥料は速効性だと思います。
また、肥料に含まれる成分には主に植物の三大栄養素のN、P、Kが主に含まれているそうです。それぞれの役割は
| N | 葉や茎の成長を促進 |
| P | 花や実の形成を促進 |
| K | 病害虫への抵抗力を高め、茎を丈夫にする |
であるそうです。これら以外にもCa(細胞を強くし根腐れを防ぐ)、Mg(光合成を助ける)、S(タンパク質合成を助ける)などの栄養素もありそれぞれ野菜の成長具合に応じて使い分ける必要があるそうです。
ここに紹介したもの以外にもたくさんの肥料があるそうです。これを使い分けることができたら野菜栽培の上達に大きく近づけるような気がします。
2.3 いつ、どのくらい、どのように追肥するのか
ここでは速効性肥料の使い方について書きたいと思います。
いつに関してですが、主に野菜が大量に養分を必要とするときや栄養不足を感じた時に用いるそうです。今回は本葉があまり成長しないなど栄養不足を感じたため使うことにしました。
そしてどのくらいについてですが、様々なサイトに1a,10aあたりのN,P,Kの供与量が掲載されていましたが、正直どの情報が正しいか決め手がありませんでした。そこで過去記事"芭蕉菜の施肥、おそるおそる"にあった追肥についてのコメントを参考にしました。記事を参考にすると、キャベツの場合はタンパク質含量が"1.07g/100g"であったので現在キャベツの重さがおよそ10gだとするとタンパク質の窒素含有率を考慮し、必要な窒素量は0.017g。配布された肥料が窒素含有率8%だそうなので肥料はわずか0.2gほど...少ない...
最後にどのように与えるのかですが、植物にはは無機栄養を根毛あたりから吸収する、水溶している状態で吸収できる、無機塩類のある方向に根毛を伸ばすそうです。これを踏まえて肥料は野菜の苗の根毛の少し外側の地上部に置き、少し水やりをするのがよさそうです。
3.さあ実践!
最近、キャベツの葉が込み入っていたので思い切って間引きしてみました。残した苗は1つだけですが、これで養分を独占でき、観察もしやすくなったと思います。
Day62(12/7:15:57) 気温8℃ 湿度58%![]()
そして、肥料を与えてみました。
この追肥がどれほどの効果があるのか葉や茎の様子を観察して見守りたいと思います。おそらく肥料は1~2週間ほどでなくなると思うのでそのたびに量を調節しながら与えていきたいと思います。
4.おわりに
今回は追肥についてまとめてみました。本当は土壌の養分が流されてしまう前にもう少し早くからやるべきだったのではと思い、後悔しています。このノウハウをホウレンソウにも生かして追肥してみたいと思います。ダイコンについて、次回以降の記事内容と重なりますが、ダイコンの反射板の効果に関する記事を書いてから肥料を与えたいと思います。
5.参考文献
・野菜栽培における追肥の目的と肥料の栄養素を知ろう! | しま農研
・肥料の種類と特徴を徹底解説!使い分けやまくタイミングもわかりやす く紹介 - アグリスイッチ
・吸収について | みんなのひろば | 日本植物生理学会
6.おまけ
間引いたキャベツの苗を雑炊に入れて食べてみました。量はあったはずですが、苦くもなくほのかにみずみずしさを感じるくらいでほぼ味はしませんでした。
コメント
伊東さんこんにちは
今回の投稿は非常にカラフルで、フォントや網掛けなどの工夫もあり、見ていて楽しいものです。クリスマスシーズン仕様的な投稿はいいですね!
はてさて、今回のお題は「追肥」というわけです。
結論から言えば、作業は成功しています。このままのペースで続けましょう。またホウレンソウへも早急に追肥をしましょう。
投稿の中で褒めるべきポイントが幾つかあります。
一つは、やはり「出典」を分かりやすく提示していることですね。かなり重要なことです。昨今の学生は「調べる」ということが、「ネットで拾ってくる」ということと同義に捉えがちです。もちろんこの両者は違うものであり、正しい情報を正しいタイミングでネットから得ることは難しく、例えで言えば足下の小石を拾ったらたまたま10円玉だったというくらいのレアなことになります。そこで大事なのは「出典」ですね。決して「有名なサイトだから」とか「検索上位でみんな見てるから」といったことは理由になりません。これは繰り返しコメントで言っていた通りです。しかし、「出典」がしっかりしていると信憑性が格段に違ってきます。できれば「公的機関」のサイトであればいいですし、最低でも「文責個人名」があれば比較的信用できます。
余談ですが学生レポートならばこれで御の字......しかし卒業論文あたりになるともちろん他の「論文」を参考文献として付けなくてはなりません。しかし本当はそのレベルで留めてはいけません。世界の現在の「メインストリーム」を把握して、そのメインストリームにしっかり乗っている論文、つまりはザコ論文ではなく世界研究のキーとなっている論文を参考文献にすべきなのです。これは本当に研究を深く知らないとできないことであり、まあ学生時代はいわゆる上の人がいますから頼ればいいですね。
さて、次に褒めるポイントは地味ですが「実食」です。素直な味の感想はともかく、本当に上手な雑炊ですね! 色の配分が何かのおフランス料理みたいです。むしろそっちの分野で才能があるような......
さああとは追肥を行った動機がまたいいですね。成長の鈍化と、それに対するエンカレッジな意味ですね。実際のところ、気温の低下は根の働きを鈍らせ、過度の施肥にダメージを受けやすくなっています。まあこの量なら問題ないですが...... ついでに言えば、肥料を吸収できるのが根の先端付近にある根毛という理解があるのなら、施肥場所について最適解に辿り着くでしょう。
施肥量は窒素含有量からの計算をした、面白いことです。実際は根がまだ鉢全体に周っていませんから、とても全量を吸収することはできず、鉢土に吸着されたり、あるいは水と共に流亡するものが大半を占めるでしょう。
追肥で、一ヵ所に一つまみというのはどちらかというと経験則の結果です。そしてこれはだいたいの鉢栽培(野菜でも花でも)で適応できることですので、覚えておいていいことです。
さてここまでは一般的な話です。理学部生物系の学生であれば、もっともっと知っておくべき事柄があります。このコメント欄はあくまで投稿に対するコメントであり、授業ではないので詳しくは言いませんが......
例えば窒素が植物体の「構成成分」であること、またリンは細胞液胞内の「フィチン酸」の形で貯蔵できること、そしてカリウムは光合成産物を植物各所へ送る「転流」に関与すること、などなど知識として必要なことです。いやまあ投稿記事中の肥料の話がベーシック過ぎて、例えで言えば「金魚を飼う時に水が必要なのは、・泳ぐスペースを与える・呼吸を助ける・乾かないようにする、といった理由からです」というのと同じくらいに見えますので...... といってもこちらが求めすぎなのは分かっていますが。
さあ次の投稿もお待ちします。キャベツは6株がいきなり1株なので寂しい感じもしますが、光環境的には最適という言い方もできますので、今後期待しています。
うん、全く意味不明。だけど値段は普通。
ラボスタッフ・オガタ

