【非常勤講師講義】東北芸術工科大学・全学共通科目「芸術平和学」(5/7)
2019年5月 7日 (火)
史上初の10連休。どの様に捉えるかは、それぞれの立場があるので難しいところではあるが、菜の花の交配という農繁期にあったことは厳しいとしか。。。そんな連休中に元号は「平成」から「令和」へ。元号を最初の「大化」から現在までをうまくまとめたものを発見。こんなこともある種のイノベーションといってよいのでは。菜の花の交配は、学部時代に教えてもらったとおりの「昭和」のやり方で。休みがなければ、もう少しcoverできたような。。。
そんな10連休明けは、山形県山形市にある東北芸術工科大学での非常勤講師。講義科目が「芸術平和学」。絵を描くのはとても苦手だったという小学生時代。高校になって、油絵を描いたり、デザインをして、少しだけはできるのかなと思ったこともありましたが、やっぱり、餅は餅屋。「平和」という観点から見ると、学部、大学院、助手時代の教授である日向先生の言葉に、植物の遺伝、育種の研究をしてもノーベル賞の中の「生理医学賞」ではなくて、「平和賞」だと。。。穀類の短稈育種(緑の革命)の基礎を構築したボーローグのことを言っていたような。そんな点では、育種と平和という言葉に繋がりはあるのかも知れないですが。。。もちろん、トウモロコシを使って、動く遺伝子の基礎を作ったのは、マクリントック。彼女はノーベル医学生理学賞なのですが。。。
講義は、受講する学生が600名で、講義室が300名と言うことから、2回に分けて。。講義全般を通じての柱は「人類の歴史から学ぶ」ということ。とある人の言葉に、人類はこれから生き方の宝庫であると。。。生命体の基礎である「DNA」の構造が決まった過程。さらには、その構造決定というか、塩基配列決定の高速化によって、何が起きたのか。さらには、クローン、遺伝子組み換え、生命倫理をどう考えるのか。もちろん、光と影があるわけです。それぞれがどの様に捉えるかが、大学で学ぶと言うこと。自分としての確固たる考えを持つことも大事なことなので。また、歴史上の人物、事象を見たときの光と影も。20枚を超えるスライドの中で、1枚くらいは、これというのがあったのではないかなと。。。
はじめて講義をしたこともあり、やっぱり時間超過。足りないところは、mailで質問をして下さい。最後になりましたが、本企画を頂きました東北芸術工科大・吉田先生をはじめとする関係の方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました。いろいろな意味で物事を考え直すきっかけになりました。また、よい形でコラボができればと思いますので。
わたなべしるす
PS. 講義のあと、担当の吉田先生と最近の大学での教育研究について、deepな議論の時間を頂きました。ありがとうございました。とても有意義でした。