【アウトリーチ活動】今治市立清水小学校・ふるさと出前授業、仙台市立桜丘小学校・理科特別授業、山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス(10/16, 19, 11/9追記)
2023年10月16日 (月)
10月も中旬。最高気温が25oCは超えないものの、それに近い温度。寒暖の差が大きいのは植物にとってよいことなのか。いくつかの事案を抱えつつも、今週もいくつかのアウトリーチ活動という予定。
10/16(月):今治市立清水小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
月曜日の午後は、リモートで今治市立清水小学校へ「ふるさと出前授業」。清水小学校は渡辺が通っていた桜井小学校の隣の隣の校区。校区の中を自転車で通ることはあっても、清水小学校へ行ったことがあるのは、コロナ禍前にふるさと出前授業で伺ったのが最初。そんなことをイメージしながら、「花の不思議な世界」。あらかじめ接続テストをしたにもかかわらず、通信が一方向のみ。「???」という状態でしたが、研究室のスタッフに助けられ、何とかスタート。久しぶりにプレゼンと「ホワイトボード」のようなものを組合せて、切り替えながら。この作戦がうまく機能したのか、あとで検証が必要なのですが。
途中の休み時間を入れて、2hr弱。普段見ているけど、余り考えたことがない植物についてあれこれと考えたのではないでしょうか。これから秋、冬の果物がおいしくなる時期。それが花だった頃、受粉したあとにどうなったのか、何が起きたのか、果実が大きくなるようにどんな工夫をしているのか、そんなことを考えながら、是非、そんなことを話題にして、学校、自宅で果物を食べてみてください。この2hrで「植物の受粉・受精・結実」のところについて、脳みそはしっかりversion upされていますので。
PS. 講義の中で、これから将来に向けて「赤いリンゴでなく、黄色のリンゴ」が多くなるかもしれないけど、それでよいのかと聞いたのですが、「OK!!!」と答えてくれていた児童のみなさん。実際のスーパーに並んでいる様子を研究室のスタッフが写真に。本当にこんなになりますが、大丈夫ですか???
やっぱり、赤いリンゴがよくないですか? 赤いのがあると、こんな風景になりますよ。
10/19(木):仙台市立桜丘小学校・理科特別授業「環境問題を多角的に考える」
朝の気温が10oC近くでも、日中は25oC近くになり、少し秋らしく。おかげで出前講義を体育館で実施しても問題なくできるように。この日は午前、午後で仙台市立桜丘小学校へ。午前が6年生向けの「環境問題」。環境問題というと、自分とは遠い世界で起きていることのように捉えられがちですが、今年の夏の暑さを例にしたり、毎日の生活の中に、「環境問題」が潜んでいるのは理解できたのではないでしょうか。学校での学習環境が少しでもよくなるように。
もちろん、昨今問題の地球温暖化、遺伝子汚染など、トピック的な内容も扱いつつ。さらには、そんなことは実際にはできないかもしれないけど、それができたら、解決ができるかも。そんなちょっと突飛な発想かもしれないけど、そんなことを考えることが新しいことを考えるきっかけになるということも。この講義をきっかけにして、様々な「環境問題」に目を向けてくれることを期待して。。。
10/19(木):仙台市立桜丘小学校・理科特別授業「花の不思議な世界」
午後からは5年生に「受粉・受精・結実」の講義。昨年度と同じように事前に受粉の授業をされた上で質問、疑問点を担当の佐藤先生がまとめて下さり、それについての解説が5時間目。昨年度と同じように「大学、大学院レベル」の講義を。必死にメモをしたり、挙手して答えてくれているのがとても印象的でした。全てが理解できなくても、ここはおもしろかったということがあれば、中学、高校でのまなびにつながると思いますので。
後半は通常の5年生向けの講義を1/2の時間に圧縮してとなるわけですが、大半は前半で話をしているので、自家不和合性、果実の観察を中心に。前半のdeepな講義にしっかりついてきた児童の皆さんだけあり、ちゃんと答えてくれて、最後の質問の時間に。質問も直球ど真ん中の質問がほとんど。とてもよかったです。今回のように学校でのまなびをちょっと難しい本を読むなどして、深めることをしてみて下さい。今までになかった世界が拡がっていますので。
これで今年度の「仙台市理科特別授業」を完了。それぞれの小学校の担当の先生方にはお世話になりました。ありがとうございました。また、次年度講義ができるのを楽しみにしております。
11/9(木):山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス「バイオ産業科学と社会課題」
仙台も急に朝夕が寒くなり、この週末から週明けは12月上旬並みの寒さになるとか。米沢までの出張の車窓も福島-米沢間はかなり紅葉が進んでいました。
今年度2回目のSSH異分野融合サイエンス「バイオ産業科学と社会課題」で出前講義。前半が植物というのか、農作物の類縁関係と形態的特徴の観察。知ってそうで意外と知らないことも多かったようでした。今回の講義をきっかけに、身の回りの野菜、果物を食べながら、これは何なのだろうとか、考えることをしてみて下さい。
後半は、前半の講義をfollowする「植物の生殖」の講義と「キャリア形成」を考えるために、渡辺のこれ前での歩みを紹介して、受講生のこれからの進路などのキャリア形成にいかしてほしいという講義。最後の質問の時間も「これ」という質問内容でした。こちらの答えがよいきっかけになればよいのですが・・・。で、講義の合間、終わったあとに、担当の山下先生、山口先生を交えて、意見交換会も。ありがとうございました。次年度も何とか時間を確保したいと思いますので。
わたなべしるす