東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座とは

養成講座とは東北大学の取り組みをご紹介

科学が好きな気持ちを、より深いものに育てるために。

安藤先生

科学者の卵養成講座は、東北・北関東を中心に全国から科学の大好きな高校生が集まり、大学レベルの講義や研究を肌で感じながら、科学に対する興味や知識を深めていくものです。本講座に参加することで、科学者に必要な探求心や思考力、物事の本質を見抜く力を身につけることができます。東北大学は、新しい科学を想像する研究力だけでなく、次世代を担う人材を育成する教育力も重視しています。
高校生はみな「科学者の卵」です。
さまざまな人や知識との出会いによって自分の可能性を見つけ、卵のカラを破り、未来に羽ばたいていけるように、これからも全力でサポートします。
プロジェクト実施主任担当
東北大学大学院工学研究科
教授 安藤 晃(Akira Ando)

「科学者の卵」養成講座のこれまで

講義風景

当プロジェクトは平成21年度から「科学者の卵養成講座」としてJST(科学技術振興機構)の補助を受け、東北大学が高校生を育成するプロジェクトとして始まりました。
その後、平成24年度は「次世代型「科学者の卵養成講座」」、平成25年度は「循環型「科学者の卵養成講座」」、そして平成26~29年度ではJST「グローバルサイエンスキャンパス(GSC)」事業として「飛翔型「科学者の卵養成講座」」と名前や講座プログラム内容、参加者数を変えながら実施してきました。
平成30年度からは、新たにGSC事業として継続採択され、「探求型「科学者の卵養成講座」」として、さらに4年間の継続事業として実施します。科学者の卵のこれまで

目的とプログラム概要

本講座では大学での先端講義や実験・体験を通じて、研究カ・科学カ・国際性を身につけ将来世界で活躍できる科学者の卵を育成します。成績優秀者には大学での実習・海外発表の機会を提供し、創造的科学人材の育成を目指すことも特色の一つです。高校の枠を越え、科学に意欲・関心のある高校生が東北大学に集い、さらにすぐれた成果に対して国際会議での発表や論文発表、各種科学賞へもチャレンジすることで、科学者の卵として大きく飛翔する機会を提供します。

  • 目的科学に興味がある高校生(対象は高校1、2年生(高専生含む))を、東北大学が支援します。
    各学部の大学教員が、みなさんに直接指導し、体験や経験を通して、科学を見る眼を育てます。
    将来グローバルに活躍できる科学者の卵に発展する人を育成したいと考えています。

  • 概要当プログラムは、東北大学の理系全学部が運営し、高校生であるみなさんの支援にあたります。
    <講座概要>

    • ・研究力と科学力を身につけるため、講義内容は理系全学部から!
    • ・グローバルな視点を開く科学講座などのミニ講義
    • ・自由に英語で発信する力を付ける英語交流サロン
    • ・そして選抜された受講生は、大学の研究室での集中講座で科学する力を鍛える

コースのご紹介

探求型「科学者の卵養成講座」では、80名程度(自己推薦・学校推薦枠の合計人数)の高校生を募集し、レポートや面接により研究基礎コース、研究発展コース、そして研究重点コース(翌年度実施)に分けて、「科学を見る眼」を養う講座を実施します。
詳しい応募方法は受講生募集要項をご確認ください。

研究基礎コース
(自己推薦、学校推薦含む全受講生が参加)
講義風景
一つの専門分野ではなく、東北大理系全学部の教員を動員し、理工、医薬など幅広い分野での大学・大学院レベルの講義を実施します。
広い知識を身につけ、領域横断的な発想力を持つ大切さと、普段の学習、実生活、体験、実験を連動させ、「自然の中にある科学」を発見し、探求できる「科学の眼」を養うことを目指します。また受講時には、受講内容に応じたレポートをその場で作成し、その内容を専門家の講師(大学教員)が直接評価します。毎回受講することで「科学的な知識と理解力」「論理的な考え方と表現力」を大きく向上させる効果があります。
さらに、研究者として必要な研究倫理教育、将来を見据えた強い動機付けを目指したキャリア教育も実施していきます。
平成30年度は、本学で開催される数多くの学術的な企画と連携をした活動も予定しています。日本学術会議との連携シンポジウム(H30年8月)、学術学会との連携企画(H30年12月)、さらに国際教育プログラムとの連携企画(H30年8月)も予定しています。国際的に活躍する数多くの研究者と直接対話する企画です。あわせて、国際的な活動に不可欠な英語能力の育成やプレゼン能力を育成するために、海外からの留学生との英語交流会なども予定しています。
研究発展コース
(自己推薦受講生から選抜)
講義風景
研究基礎コースで実施したレポート課題などの成績を評価して、東北大学の研究室での実習を行う受講生約15名(1グループ2~3名×6グループ)を選抜します。研究発展コースでは、各研究課題に対して研究の意義や、研究の進め方等について学びながら、実習活動を行います。平成30年度は10月以降3月までの土、日、祝日、冬季休暇期間等を利用し、大学研究室や附属施設等で実習を行う予定です。実施日程については、受講生決定後に担当教員と調整を行います。
研究推進コース
(学校推薦・トライアウト生を対象)
講義風景
学校推薦枠やトライアウト枠で採択された受講生が、応募時に申請した研究テーマをベースにさらに高度な研究を実施するコースです。選抜時に研究をサポートするメンター(大学院生ないし大学生)を指定し、研究内容に応じて専門分野の大学教員を指導教員とし、高校訪問や大学での指導を含め、研究をより高いレベルに進めるよう指導を行います。 メンター生と高校生とが定期的に密に連絡を行い、研究の進捗状況や結果などについて議論し、発表内容の指導と研究発表のサポートを行います。特に各科学コンテストへの参加や学会発表、論文発表を前提とした指導を進めます。研究活動を行うのは各高校で、研究時間の目安として週10~15時間以上を確保できる課題を想定しています。
研究重点コース
(2年目継続者を対象とした研究コース)
講義風景
1年目に優秀な成績を上げた受講生を選抜し、2年目も継続した研究を実施し、さらに高い研究内容に挑戦するコースです。高3生でも参加可能な、4月以降、8月まで集中的に研究活動を行う事を想定しています。研究成果は、国内外の学会や各科学コンテストなどへ応募、発表を行う事を目指します。特に、海外の学会等での発表等ができるレベルまで到達することを目標としています。

スケジュール

年間スケジュール

実施スケジュールは、年間スケジュールをご覧ください。

東北大学内の構成

東北大学の理系全学部が運営し、全面的に支援いたします

「科学者の卵」養成講座について詳しく知りたい方へ

ひよこからのメッセージ

現在メンターとして、科学者の卵養成講座に関わっているOB・OG(=ひよこ)のみなさん。
受講生だった当時のことを振り返って、お話を伺いました。

ひよこからのメッセージはこちら

探求型「科学者の卵養成講座」パンフレット
飛翔型「科学者の卵養成講座」パンフレット

掲載内容は作成した年度時の内容ですので、ご了承ください。

飛翔型「科学者の卵養成講座」紹介ビデオ

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