東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

実践に先立って...(農:小澤麻未)

2016年10月12日 (水)

初めまして!農学部1年の小澤麻未です!!

先週末予定が立て込んでいたため、周りの人たちに少々後れをとってしまいましたが...

ここから自分のペースでこつこつと頑張って行きたいと思います!

よろしくおねがいします^^


さて早速野菜栽培の実践に移りたくてうずうずしているのですが...

まず今回はそれに先立ち主に以下の3つのことを確認していきたいと思います。

①この講義を通しての目標

②第一回の講義の際に配られた物

③育てる野菜の基本情報

なぜただでさえ遅れているのに実践に移らず、これらの作業をするのか...

理由は以下の3つです!!

・行き詰った際に振り返ることができるようにしたいから

・目標や位置づけを確認しておけば単なる作業になることや、その場の思い付きの行動ばかりになり

 自分自身何も得られないという状況を防ぐことができるから

・植物は自身で動くことができないが立派な生き物であるため、私たち育てる側が責任を持たねばならず、

 その植物体の特徴を認識したうえで丁寧に育てていく必要があるから

このように私はこの回は全ての軸となる重要な段階だと考えます!

そのためあえて実践前にこのテーマで更新したいと思いますm(__)m


①この講義を通しての目標

・育てる野菜全種類とも収穫し、味わいの感想を述べる

(⇒最後までやり遂げる責任感、生き物を大切にする心、を養う)

・野菜の特徴や育成状況を調査・分析し、それに合わせ栽培方法も工夫する

(⇒調査力、分析力、観察力、考える力、を養う)

・ブログを読んでいる人の立場に立ち、わかりやすく伝える

(⇒主観だけでなく、客観を意識できるようになる)

以上の3点を目標として掲げたいと思います。これからの実践で自分の行っている作業が

これらの目標達成に向けてそれていないかどうかを意識していきたいと思います!!

②第一回の講義の際に配られた物

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・栽培用の土

・五合鉢

・五合鉢よりもひとまわり小さな鉢

・肥料

・野菜の種(左からミニ白菜、レッドキャベツスプラウト、ハツカダイコン)

・シャーレ(発芽用)

・ろ紙(発芽用)

・割りばし(支柱用)

・透明プラスチックコップ(スプラウト用)

・野菜の名札

※写真のボールペンは撮影時に定規がなかった為、大きさ比較として置きました。

③育てる野菜の基本情報

ミニ白菜(基本情報は品種によりばらつきあり)

種の蒔き時:8月下旬~9月中旬

種蒔き適温:20℃~25℃

発芽まで:2,3日

発芽光条件:好光性

生育適温:15℃~20℃

生育光条件:結球開始後十分な日照必要

湿度条件:加湿に弱い

土壌条件:酸性土にやや弱い

収穫までの目安:65日~75日

かかりやすい病気:柔腐病、べと病、白斑病

予防・対策(柔腐病):多湿が主な原因。水はけ・通風・採光を良くする、窒素肥料の多用をしない、

           野菜の傷口や虫の噛み跡から原因菌が入るため、野菜を傷つけない・害虫の駆除・薬剤の使用

予防・対策(べと病):温度格差が激しく、湿度が高いと発生しやすい。風などでカビ胞子が他の葉にうつる可能性もある為、

           枯れ始めた葉は除去する。薬剤の使用。

予防・対策(白斑病):多湿や肥料不足が主な原因。予防法は柔腐病に同じ。

           発病した際は葉を除去し、土も薬剤を用いて消毒する。

レッドキャベツスプラウト

種の蒔き時:10月上旬~4月下旬

種蒔き適温:20℃前後

発芽まで:2,3日

発芽光条件:嫌光性

生育適温:20℃~25℃

生育光条件:4~5㎝まで伸びたら日光に当て緑化させる(栄養価UP)

湿度条件:多湿はカビや腐敗原因になる

収穫までの目安:7日~⒑日

かかりやすい病気:カビ発生、酸素不足による腐敗

予防・対策:清潔な水(水の交換頻度は1日に2~3回)を用いる、水分を与え過ぎない

ハツカダイコン

種の蒔き時:3月~5月、9月~⒑月

種蒔き適温:15℃~25℃

発芽まで:2,3日

発芽光条件:嫌光性

生育適温:20℃~25℃

生育光条件:日向が良い

湿度条件:60%~70%

土壌条件:酸性土に弱い

収穫までの目安:28日~30日

かかりやすい病気:根くびれ病、ダイコン萎黄病

予防と対策(根くびれ病):多湿が主な原因。水はけ・通風・採光を良くする。

予防と対策(ダイコン萎黄病):土壌伝染性病害であるため、薬剤を用いた土の消毒。

以上のように今回は、目標設定と基本情報の確認が主なテーマでした。

次回からはいよいよ実践に移りたいと思います!!それでは^^


<参考文献>

○ミニ白菜

http://www.ja-shizuoke.or.jp/topia/agri/gardening/2002/200203.html

http://野菜の育て方.com/hakusai-sodatekata-8009.html

http://www.cainz.com/jp/howto/green/winter_vegetable_vol01

http://www.takii.co.jp/tsk/hinmoku/tokusei/

http://www.pref.kagoshima.jp/ap11/chiiki/kumage/sangyo/nougyou/gijutsu/documents/02yasaidukurigaiyou.pdf

http://kateisaiennkotu.com/sp/yasianobyouki/nannpubyou/index.html

http://kateisaiennkotu.com/sp/yasianobyouki/betobyou/index.html

http://www.my-gardening.net/disease/siro_han_byou.html

○レッドキャベツスプラウト

https://hoiclue.jp/11641.html

http://www.nakahara-seed.co.jp/lecture_a.html

○ハツカダイコン

http://yasai.ukkari.info/sodatekata/hatukadaikonn.htm

http://二十日大根.aimary.com/2012/03/post.php

http://www.sc-engei.co.jp/plant/vegetavle/cultivate/64.html

http://www.takii.co.jp/tsk/bugs/ada/disease/nekuibire/

http://www.takii.co.jp/tsk/bugs/ada/disease/iou/

コメント

農学部・小澤さん

 遺伝の渡辺でございます。この講義に対するしっかりとした「目標」、大事です。振り返るため、是非、ノートをつけるようにしてみて下さい。他の受講生の中にもいたように思います。最初の頃です。ぱっとlinkを入れることができないのですが。。。植物への責任を持つと言うこと。niceです。読み手を想定しての記事のupload、大事なことです。これから、実験等で、レポートを書くようになります。その時に、他のこれまでの実験を引用して、こうしたことがすでにわかっているので、だから、今回は、こうしたというように、根拠を示す。展開ゼミであれば、これまでの実験例でもよいし、web上の参考例でも。しっかり情報発信して下さい。

 病気のことをずいぶん調べておられましたが、最近の品種は、耐病性が強くなっています。その前に、まずは、水管理です。理学部・福島さんの記事にも、linkを入れておきました。しっかり注意して下さい。

 何より、niceだったのは、調べたURLをlinkを入れて、示していたこと。他の受講生の参考になるはずです。これからも、なるほどと思ったこと。linkを入れて、示してもらえるとよいですね。


 わたなべしるす