東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

芽吹き~その時は突然に~(農:田阪初音)

2016年10月13日 (木)

こんばんは、農学部1年田阪です。

今日は一段と寒く、ついに暖房をつけてしまいました。私の故郷では、やっと夏日が終わりつつあるくらいなので、10月に暖房をつけるという状況に驚きを感じております。

講義関係で忙しくしておりまして、記事を書くのが遅れてしまいました。今回は前回の続きで、1010()までの観察について書きます。早く現状の観察に追いくように頑張ります。


ミズナ 3日目

10/10()の朝、起きるとミズナが発芽していました!

田阪初音ー10月13日ー1枚目.JPGのサムネイル画像

予想以上に早かったです。2日くらいかかるかと思っていたので。しかも、発芽率は100%で、根がチラっと見えてきていました。

双葉が出てきているものもあり、朝ご飯も食べずに、大急ぎで鉢への植え替えを行いました。平岩さんの記事への渡辺教授のコメントを読んで、先に植木鉢の土を湿らせておいて良かったです。こんなにも突然に芽吹くのですね。

田阪初音ー10月13日ー2枚目.JPG
さて、円形に1~2㎝間隔で8粒まき、中央に2粒まきました。やはり少し窮屈だと思うので、成長してきたら「まびき」をしなくてはいけないですね。

「ミズナは乾燥にとても弱いので、本葉が5~6枚程度に育つまでは水を切らさない事が上手く育てるポイント」と調べたサイト(Vegetable Beginners Guide「ミズナ栽培・育て方のコツ」)にあったので、これから毎日水をたっぷりあげるようにして、観察を続けます。

また、鉢を置く場所なのですが、うちのベランダは南向きで陽が当たりにくい気がするので、一段高くなっている、エアコンの室外機の上に置くことにします。冬にエアコンをつけていれば必然と鉢が保温されるのでは、とも思ったからです。


カイワレダイコン 1日目午後~2日目

《1日目午後》

10/()の朝9時頃からタネを水に浸けました。それから6時間経過したので、水から出してプラスチックカップへ。

こちらのサイト(HORTI「かいわれ大根の育て方!栽培のコツや種まき、収穫方法は?」)に「キッチンペーパーやスポンジを下に敷いてまく」とあったのですが、今回は手軽にキッチンペーパーを使いました。色々な下敷きを試してみたいですが、光の差による比較実験をしてみたいので、今回は全部キッチンペーパーの下敷きを使います。もう一回分栽培できそうなので、次のタネでも何か違った実験をしてみたいです。

さて、調べて見ると、カイワレダイコンは暗発芽種子なのですね。

せっかくなので、発芽の差を比べてみることにしました。沈んだタネか浮いたタネか、暗所か明所か、という差をつけてみました。

①沈んだタネ・暗所栽培田阪初音ー10月13日ー3枚目.JPG

一番成長が期待できる株です。実験も楽しいですが、おいしく食べるのも目標なので、他のカップより多めにタネを入れました。密度で成長差が出てしまうかもしれませんが...

ついでに"種皮が剥けてしまっているタネ"にも注目したいと思います。

②沈んだタネ・明所栽培田阪初音ー10月13日ー4枚目.JPG

日当たりの良い窓辺に置き、夜は私の外出中・就寝中以外は蛍光灯の光を浴びます。そもそも芽が出ますかね。しばらく観察です。

③浮いたタネ・暗所栽培田阪初音ー10月13日ー5枚目.JPG

数粒しかありませんが、育ててみます。工学部の鈴木さんの記事を拝見させていただくと明確な成長差が出ているようですが、実際に自分の目で確かめてみたいので、トライします。

109()1530分頃 室温20度 湿度62

《2日目 朝》

カイワレダイコンからも芽が出ました!田阪初音ー10月13日ー6枚目.JPGのサムネイル画像

①は明らかに発芽しています。ちなみに、種皮の剥けてしまっている種子からも芽が出ました。田阪初音ー10月13日ー7枚目.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像

②はチラっと一部のタネから芽が。田阪初音ー10月13日ー8枚目.JPG

③に関しては音沙汰なしという感じです。

②と③の比較なのですが、明所栽培の方が、浮いたタネよりも成長が悪いかと思っていましたが、②の方がマシな成長を見せてくれています。種子の重さを比較してまくのは、光の量以上に大事なことのようです。

1010()930分 晴れ 室温18度 湿度62


渡辺教授へ

コメントありがとうございます。

写真については、次回までは撮りためたものをアップロードする予定なのですが、スケールをつけることや、アップにすること、次々回の記事以降は気をつけるようにします。

ミズナですが、ここ数日夜が寒すぎるので、アドバイス通り室内に置き、朝学校に行く前にベランダの室外機の上に乗せています。管理の詳細については明日以降に記事にするつもりです。

コメント

田坂さん、こんにちは。

 読んでいて気が付くのはきちんと引用した情報のソースをリンクさせているところですね。これは大事なことで、自分の意見の根拠をいちいち述べることは全体の説得力の向上につながります。

 さて、先ず仙台の気温ですが、ゆっくりと確実に寒くなります。奈良も東大寺を冬に見たときにはつららがありそんなに暖かくないイメージですが、やはり客観的な温度は仙台とは違いますね。そこで一番大事なことを先に書きます。エアコンの室外機の上に直接置くのは勧めません。エアコンは原理的に室外の空気の熱を室内に取り込む装置なので、暖房をつけると室外機の周りは逆に冷えてしまいます。上に置く時には、なにか間隔が開くように工夫して下さい。その場合でも振動と風には注意が要ります。南向きのベランダで暗いということは手すりが高い位置にあるということですね。別に置台があればいいのですが。日当たりはちょこちょこ見て一日のうち直射日光がわずかでも当たっている場所であればいいのですけれども、逆に一日中明らかに暗いところでは厳しいかもしれませんね。

 カイワレの実験は楽しく拝見しました。写真も確かにクローズアップがあればいいかもしれませんね。全てにキッチンペーパーを使った実験手法は正しいものです。比較したい事柄以外を均一にするのは基本となります。種密度は違いますが・・

 いくつか比較したい物事を同時に実験することもよくあることで、しっかり行われていますね。しかしそういう場合は単純な実験よりもなお厳密な測定と記録が必要になってきます。いくつか変化させた中でどれが一番影響があるかを判断する際には。でもその根性とかわいいラベルがいいですね。

ではまた頑張って下さい。ラボスタッフ・オガタ