東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ブロッコリーとハツカダイコン、元気になりました!(農:開田有紗)

2016年10月17日 (月)

農学部の開田有紗です。
秋が深まってきました。昼に秋晴れを喜んでいると夜の寒さとの差に驚かされます。自分で動けない野菜たちへの気遣いもますます重要になってきそうです。

さて、ハツカダイコンブロッコリーについて報告します。


この記事のトップに上げた写真は10/16に撮影したハツカダイコンです。
徒長が激しく、どうなることかと思いましたが子葉の付け根から2,3mm程の本葉が出てきました。緑も濃くなって健康的な印象です。
福島さんの記事のコメントに本葉の展開の時点で徒長はあまりないということだったので少し安心しました。

Kaita-1017-02.JPGKaita-1017-03.JPG
ブロッコリーも葉が大きくなりました。緑も濃くなっています。
写真では定規と比較して前回よりも茎の長さが短くなったように見えますが、これは土寄せを行なったためです。この点は後述します。

晴れていて外に出す日が多かったのが良かったのだと思います。前回の記事で頂いたコメント通り、デスクライトと日光の力は段違いということを感じます。日光は偉大ですね。

ハツカダイコンとブロッコリーの光補償点について、少し調べてみたのですがweb上では明確な値を得ることができませんでした。機会があればしっかり本などで調べてみようと思います。
育てていての印象では、ハツカダイコンはデスクライトでもそれなりの生長を示す一方、ブロッコリーはあまり活発に生長しないように感じます。このことからブロッコリーの方が光補償点が高いのではないかと考えています。


前回の投稿から今日までの間に行ったことが幾つかあります。
1,土寄せ(土の追加)
2,防寒対策
3,ハツカダイコンの間引き
これらを順に報告したいと思います。

まずは土寄せについて。
アドバイス通り土寄せを行いました。
ダイコンは土寄せが大切とありましたが、ブロッコリーもかなり徒長していたのでブロッコリーにも土寄せを行いました。
初めはブロッコリーの鉢からハツカダイコンの鉢へ少し土を分けようと思っていたのですが、ブロッコリーにも土寄せをしようと考えてから土を足そうという結論に達しました。
追加の土を購入しました。

Kaita-1017-04.JPG
土を足したことで茎が安定しました。ハツカダイコンの茎の色が違う部分もしっかりと隠れます。
土の高さが変わった分成長が今までと比較しづらくはありますが、葉の大きさなどで変化が分かります。土寄せを行なった後も成長は順調です。


次に防寒について。
先週1週間に比べて健康な状態になったものの、成長のスピードはかなり遅くなったと感じます。
晴れている時は鉢を外に出し、夜は室内に置いていたのですが、晴れて外に出している時間が増えた分、寒さが影響しているのではないかと考えました。
アドバイスを頂き、ひとまずの防寒対策として、鉢に梱包材と新聞紙を巻くことにしました。
梱包材は鉢一つ分しかなかったため、より成長がゆっくりなブロッコリーの方に断熱効果が高そうな梱包材を利用します。ハツカダイコンの鉢は何重かに重ねた新聞紙を巻きつけてテープで留めました。
もっと寒さが厳しくなったらさらに防寒が必要になるかなとも考えています。


最後に、ハツカダイコンの間引きについて。
子葉がかなり大きくなり本葉も出始め、葉が重なるようになりました。どれもここまで種から立派に育ったので惜しくはありますが、間引きをしました。
比較的徒長が激しくなかったものと本葉の成長が早いものを残し、5本から3本に絞りました。
Kaita-1017-05.JPG
ブロッコリーもそろそろ間引きが必要かと思っています。水やりの頻度に気をつけながらじっくり観察していきたいです。
晴れの日が増えますように...!

2016.10.17
最低気温10.5℃
最高気温22.1℃
ブロッコリー11日目
ハツカダイコン11日目

コメント

開田さんこんにちは。

 

 ハツカダイコンもブロッコリーも元気そうです。よかったですね。ダイソーの土でしょうか。わざわざ購入頂きありがとうございます。土寄せのことも考えて頂いてますね。土を足すと水を上げるスペースが減りますので気をつけて下さい。それと、異種の土を使う場合、水を吸いやすい土の方に水が引っ張られるという現象が起こりまして、その境界で根が伸びにくくなります。購入された土はおそらく鉢の土よりパサパサ目だったと思います。少し土を混ぜ込むようにして境界をあいまいにしてあげて下さい。

 防寒に気を使って、工夫されていますね。いいことです。ただ、恒温動物ではないので植物自体から熱は出しません。なのでくるんでも温度はかわりません。ただし、昼間の熱を土が保持して夜間の温度低下を防ぐのに役にたつかもしれませんね。植物の保温の考えというのは、例えば熱帯性のランのように寒さそのもので植物が痛むのを防ぐというものがあります。しかしこの場合はハツカダイコンなどは寒さそのものには強い植物です。保温は冬が来る前になるべく成長させる方が主眼になります。とすると、実は、今の気温では夜間の保温より昼間の光合成をしている時間の温度確保が重要だということになります。日光と温度のバランスをとりながら生育させてあげて下さい。

 ラボスタッフ・オガタ