161009 豆苗実験をご紹介(文:村上敦哉)
2016年10月20日 (木)
(前回のブログ)
こんにちは!!
一週間ぶりとなります、村上です。
前回途中となってしまった豆苗についてですが、
今回は栽培パターンをご紹介します。
まずは、講義で配布された資料の引用を再び。
「容器の底にスポンジやキッチンペーパー等を敷き、しっかり濡れるまで水を入れ、その上に種子が重ならないように蒔きます。」
このように記載されてはいたのですが、具体的な形式については何一つ触れられていませんでした。
「等」と書かれていたことも踏まえると、
恐らく柔らかいものを下に敷いてくれというふうに解釈してもいいのかな、と感じます。
そこで、今回の栽培にあたっては、下に敷くものをいろいろと作ってみようかと思います。
以前にも下に敷くものを変えたうえで比較しながら栽培している方もいらっしゃいました(昨年の山口さんがそうでした。前回と同じページのリンクですが......)。
ですので、ここではこれらの方とは一線を画すために、
同じ材料でも形状によって生育結果が変わるのか
ということも調べていきます。
それでは、ラインアップを紹介します。
今回はなんと、過去最大(のはず)の9タイプでの比較実験です!
まずはスポンジ部門。こちらからは3タイプです。
写真左からA、B、Cの順で、カップのマーキングと文字色を統一しています。
これ以降についても同様に、左からアルファベッドを割り振っていきます。
A)スポンジの硬い面
一言にスポンジといっても、水をよく吸う柔らかい面と、こするのに便利な硬い面がありますよね。
それぞれ材質は勿論のこと、繊維の疎密さや吸水性などにも違いがみられますよね。
ところが、前述の通り、スポンジの置き方などは一切記載されていません。
そこで、スポンジの硬い面と柔らかいスポンジ部分を分け、別々にしてみました。
B)スポンジブロック
C)スポンジカット
さらに、スポンジの柔らかい部分も、底の形に合わせて切ったブロック状のスポンジと、
細かく切ったスポンジの2パターンに分けました。
硬い部分と比べて水の染み込みが早いのは双方とも共通していますが、
スポンジカットのほうが隙間があります。
そのためこちらの方が根を張りやすくなるのではないでしょうか。
ただ、空気に触れる表面積も大きいので、少し乾きやすいかもしれませんね。
両者の違いを楽しみに見ていきたいですね。
続いて、キッチンペーパー部門。こちらは2タイプ。
E)カットキッチンペーパー
こちらも、BとCの狙いと同じく、根の張りやすさや隙間の多さで比較するために、
シート状のものと小さくしたキッチンペーパーを敷き詰めたものを用意しました。
ただ、こちらはスポンジほどは差が出ないんじゃないかというのが自分の予想です。
カットしたキッチンペーパーでできる隙間はさほど多くなく、
しかも水をあげてしまえば、シート同士が張り付くことも考えられるからです。
この予想は果たして当たるのか、注目しながら栽培しています。
さて、ここまでは配布資料に書かれた二つの素材での比較でしたが、
ここからは「キッチンペーパー等」の「等」にあたる部分、
すなわち上記のもの以外の柔らかい素材を使います。
今回実験の素材で利用するのは、タオルと綿です。
日常生活での使用場面も多そうなもので安価なものからチョイスしました。
綿だって手芸の場面では欠かせませんからね。
タオルは言わずもがなですが。。
タオル部門でも、綿部門でも、根の張りやすさを考えて、
ひと塊のバージョンと細かくしたバージョンを作っています。
写真で見ると以下のようになります。
G)カットタオル
H)塊状の綿
I)ちぎり綿
タオルについては、キッチンペーパーと違いが表れてくるのかというところが注目でしょう。
キッチンペーパーはパルプなどで作られていて、いわば自然界にあるものを利用しています。
一方でタオルは吸水性などを向上させるために石油から作られる化学繊維でできています。
素材の差は果たして生育に影響するのでしょうか......?
綿は他の素材と比べれば根がかなり張りやすいことは実感していただけるのだはないでしょうか。
なので、綿のほうはすぐにカップの底まで根が届くのではないかと予想しました。
ただ、綿は水を吸うと乾くまでしばらくかかります。
そのあたりがどう生育に影響するか観察です。
豆苗栽培の中身としては、こんな感じでやっていきます。
どうぞよろしくお願いします!
なお、室温等のデータは前回の記事(リンクは前述)をご覧ください。
[閑話]
一番最初の写真について。
この日行われた松島ハーフマラソンの様子です。
ランニングが趣味で、その日に人生初めてのハーフマラソンに挑戦しました。
奥松島ののどかな風景を見ながらのランニングはとても気持ちいいものでした。。