東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

寒さに負けず成長中...(農:小澤麻未)

2016年12月14日 (水)

先日の雪の日、足跡のない雪に関東出身の私はテンションがあがり元気よく走りだしたところ、漫画並みのベタな転び方を成し遂げました、雪って楽しいですね。いてて...


さて、デスクライトを用いた光量増加&寒さ対策作戦の期待に応えてくれるお野菜たち...

特にミニ白菜の復活ぶりには涙が出そうなほどです(;;)

葉の枚数の増加やサイズの大きさなどからみて順調のように思えます。

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20161214214432-08952d92d647b1e11a751d7a9fd0a1bff92c19f5.JPG(撮影時:12月14日17時、室内気温13度、湿度61%、*五円玉は大きさ比較の為です)


一方でハツカダイコンの方は成長が非常に遅いように感じられます。

20161214214747-28e1c0dff6ff087e273fa2a740755a90ad9b0cda.JPG20161214214824-74b9ea049de55ee81a283c39a3de12d4def1df91.JPG(撮影条件はミニ白菜と同じ)

ここのところのミニ白菜とハツカダイコンの生育条件は、

・段ボールに鉢を入れる

・デスクライトを土の高さ15㎝程度の所から当てる(基本一日中)

・その上から保温のために厚手のタオルをかぶせる

この条件により、段ボール内は温度15℃前後に保たれていました。


ハツカダイコンの生育状況がよろしくない原因として、「植え替え」が考えられます。

本葉が大きくなり1つの鉢では狭いように思えたので、12月4日に植え替えを行いました。

手持ちの鉢が2個だったため、それら2個にミニ白菜は植え替え、ハツカダイコンはペットボトルのリサイクル鉢に植え替えました。

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ペットボトル鉢の作り方は以下のようなものです。

①2L用ペットボトルを半分に切り切る

②口をガムテープで保護する

③側面と底面に画鋲を用いて1㎝間隔で穴を開ける

④土を入れる

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具体的に問題点として考えられるのは

・ペットボトル鉢の呼吸制度の悪さ(穴が小さい、数が足りない)

・土の栄養が足りない(含まれる栄養分や、ph条件など)

・植え替え時に根を傷つけてしまった

などです。ただ、植え替えの際に根はできるだけ寒い空気に触れさせたくはなかったのと、根を傷つけたくはないという理由から、スコップなどを用いて掘り起こしたのではなく、もともと入っていた鉢の土ごとそっと移動させたため、三つ目の根を傷つけてしまったというのは考えにくいです。

今後の対策としては、

・ペットボトルの呼吸穴数を増やす

・初回の講義でいただいた肥料を与える

等を考えています。また、過去の先輩方のブログなどを拝見して、似たような状況があればそれを参考にしたいと思います。


そしてレッドキャベツスプラウトさん。

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(撮影条件はミニ白菜に同じ)

長さにばらつきはあるものの、もうそろそろ食べごろを向かえそうです。


お野菜をみならって、私も沢山食べて、たくさん寝て、大きくなりたいと思います。

今回の投稿はこの辺で...

コメント

小澤さんこんにちは。

 かわいいイラストですね。こちらは先日、娘の弁当のデコレーションで雪だるまを描きました。ちなみに今日はボーマン嚢・糸球体・尿細管を描いて「ネフロン弁当」にしました。昨日はホッブスの「リヴァイアサン弁当」にしました。

 ミニハクサイ、順調そうですね。結球してくればいいですね。なぜ五円玉なんでしょうか。デスクライトとのことですが、その上からタオルですよね。LEDか何かでしょうか。15℃にしかならないのですね。こういった完全人工光型というもの、こちらにも予想が付きませんので、ぜひやってみて報告下さい。

 植え替えは、直根性のダイコンなどは植え替えに弱いもので、よほど気をつけなければいけませんが、小さいうちだったので大丈夫でしょうか。鉢の土を崩さないで行ったのはよいことです。その場合、新しい土を元の土の周りにしっかり入れきるのが難しいと思いますが、クリアしたでしょうか。

 土の肥料分については土のパッケージをよく見て、「元肥入り」とか「30日は大丈夫」とか書いてあれば大丈夫です。そうでなければ追肥をしてあげて下さい。でもそれは数日待って土に新根が入り出すときに与えるのがベターです。因みに、根鉢をわざと崩して植え替える植物も多いものです。プリムラやキクみたいな根の伸びやすい植物ですね。

 ペットボトル鉢は手軽でいいですね。その問題点としては、・柔らかいので移動の時触ると土に直接力がかかる ・穴の数や大きさを適正にしにくい ・透明なので光が根に当たって根の生長が阻害される、といったところです。

 穴はもっと大きく開けても土はこぼれません。穴が小さいと、栽培中に細かな土のために詰まっていってしまいます。数が適正かどうか見るには水を充分与えて、鉢から水が何分で抜けるかです。10分たっても水がまだ出るようだと穴が不足しているので過湿になってしまいます。素焼き鉢と違って穴以外の酸素供給はありませんので思ったより穴多めにしてください。しかも下ほど多くして下さい。透明な問題については、かわいいカバーでもあればいいですね。因みに球根の水栽培でも発根中はカバーをかけて根を伸ばすものですよ。

 スプラウトも上手にできました。料理に使ってあげて下さい。

 関係ないですが、PETボトルというと、今年学祭で、クイズ研究会主催のパネルアタックに挑戦しました。その問題でPETボトルとは?という問題がありまして、ポリエチレンテレフタレート、答えました。しかし、結局はパネル5枚に終わり・・・誰か来年、クイズ研究会、チャレンジしてみて下さい。

ではまた、報告お待ちしています。ラボスタッフ・オガタ