前回に引き続き(理:福島和紀)
2016年12月31日 (土)
2016年最後の投稿になります。
今回の写真も部室棟付近に植えられている花です。
では、まずコマツナについての報告からです。
前回に引き続き葉の伸び具合についてのグラフを作成していました。そのグラフは・・・
グラフをよく見てみると12月23日ごろを境に生長が緩やかになっていますね。緩やかになってきているとはいえ、そこから先もリニアな推移が続いています。想像以上にきれいな変化をしていると思いました。始めは規則性のない変化をしていると考えていました。どうやらそんなことはなかったようです。感覚や見た目で分かりそうなことではないので、グラフ化してみて初めて分かることがあり良かったです。
そして全体的な様子の変化を見てみます。
・12月25日
・12月30日
全体としては、大きな変化がないので葉が続々と出てきているだけですが前回の投稿でも書いたように黄色くなった葉がさらに増えてきています。新しく出てきている葉は濃い緑色をしているので、新しい葉が出てくるにつれて養分が足りなくなってきているのでしょう。
頂いたコメントにあったように追肥もしてみましたが、改善されないので早めに収穫してみようと思います。収穫した後、どうやって食べるのか考えないといけませんね・・・。以前の間引きのとは違ったものにしてみたいです。
一方キャベツはというと、こちらは順調に生長してます。
まずは写真を比べてみることにしましょう。
・12月25日
・12月30日
12月30日のキャベツの中心部を拡大してみると・・・
こんな様子でちゃんと球形になっていくのか?と思ってしまいます。このままちゃんと育ってくれることを楽しみにしています。また、紫色になっていた葉は増えてはいないようです。弱っている様子も見られません。
現在は帰省中でしばらく様子が観察できませんが、仙台に戻ってからまた世話を続けていきます。水は多めに与えてきたので大丈夫だとは思いますが、少し不安ではあります。
P.S 新聞を読んでいると、能登に植物工場を造るという記事を見つけました。植物の工場となると少し不思議な感じがしました。
コメント
福島さんこんにちは。
コマツナの葉のグラフ、きれいですね。本当、こうして情報をきちんと数値化して見える形にすれば、わかってくることも多いのです。サイエンス的に非常に重要なステップですよ。このことがわかっただけでもゼミの意味がありました。
人間の感覚ではダメなものです。例としては変ですが、一流のラーメン屋では麺を茹でるのはタイマーをきちんと使っています。感覚に頼らず、管理するためです。ここで書くのもなんですが、よく手打ちソバの店で、やけに不揃いに切ってあるソバを見かけます。手作りを強調したいと思うのですが、機械できちんとそろえた方が茹で方を均一にできて美味いと思うのですが。
葉が黄色になる要因は正確にはわかりません。温度、風、水、肥料が少ないのか多すぎるのか、判断しかねるためです。条件により加減するファクターが多すぎてマニュアル化ができず、感覚的にしか栽培技術を伝えられない。しかしそうすると感覚的といっても共有するのが難しい。水や肥料の感覚が人それぞれまるで違うものですから。
ここまで育てば、収穫してもいいでしょう。料理も工夫してみて下さい。
キャベツは順当ですね。葉が巻いてくるのを期待しましょう。
植物工場の話がでてましたね。その定義は難しいのですが、極限まで省力化したハウス栽培のことですね。そして、土を使わず養液を使うのが基本になります。ややこしいことを言うようですが、完全屋内冷暖房で人工照明下で栽培するのをイメージする人もいれば、一見土に見える固形培地を使うものまで含めてしまう人もいます。これ以上の説明になると本当の農学になります。
ではまた仙台で、報告お待ちします。ラボスタッフ・オガタ
追伸、遺伝の渡辺でございます。あけましておめでとうございます。コメントを書こうと思っていたのですが、ラボスタッフのオガタくんの方がはやかったので、気がついたことを追記だけしておきます。最初の白い花は、アブラナ科です。種名は、わかりませんが。。。で、グラフ、直線回帰がよいのか、bacteriaなどの生長に見られるようなシグモイド曲線のような気もします。どうでしょうか。最初、少し生長が遅くて、そのあと、直線的に増えて、そのあと、フラットになる。という感じです。いかがでしょうか。一定の大きさで止まってしまうと言うことを意図しているのかと。いつまでも葉っぱの大きさが大きくなるわけではないので。
葉っぱが黄色くなっているのは、追肥が足りないと思います。もどってから、追肥してみて下さい。葉物は、結構、追肥が重要ですから。キャベツも同じです。追肥を多めにする、頻度を高めると、結球してくるかと思います。
わたなべしるす