東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

念願の収穫(農:武田萌)

2017年1月 7日 (土)

こんにちは。農学部1年の武田萌です。

ついに2017年になりました...!

あけましておめでとうございます。

冒頭には、初詣の際に撮影した写真を載せてみました。竹駒神社です。

研究室の皆様、受講生の皆さん、今年もよろしくお願い致します!


目次

1,収穫の細かい記録


1,収穫の細かい記録

さて、我が家のシュンギクは1月4日17時に摘み取り栽培として収穫を行いました!

武田萌

↑写真①

写真①が収穫後の様子になります。鉢全体がかなりスッキリしました...

鉢の中央にある1番大きい株と、写真では見えにくい小さな株2つを収穫せずに残しました。

つまり、収穫したのは2,3番目に大きかった2つの株になります。

収穫した2個体の大きさは写真②にあるようにほぼ等しく、脇芽を残して切り取ると約13cmになりました!

武田萌↑写真②

なお、脇芽というのは「摘み取り栽培」をする際に必ず着目しなければいけないポイントだと思います。

オガタさんからのコメントでも、これまで参考にしたHPでも触れられている通り、

シュンギクは葉の付け根から芽が出てくるので、それを順次収穫することができるんですね!

武田萌↑写真③

これまで、私は脇芽というものがどんなものか分からなかったのですが

シュンギクの下の(地面に近い)方の葉を観察すると、写真③に赤い矢印で示したような脇芽が簡単に見つかりました。


2つの株を収穫したものの、ただ収穫して料理をするだけになってしまうのはつまらないと思い、

収穫したシュンギクの全ての葉(収穫せずに残した脇芽などは含みません)の大きさを分析してみました。

その様子が以下の写真④と⑤で、1個体につき1枚の写真に収めています。

写真左上の「下」と記した所からシュンギクの下の方の葉を順に並べ、

写真右下の「上」と記した方に向かうにつれてシュンギクの上の方の葉となります。

武田萌↑写真④

武田萌↑写真⑤

それにしてもシュンギクの葉が1枚ずつ並ぶと非常に可愛いですね!親バカでしょうか!

「可愛い〜」と言いながら葉を並べる私の様子を見て、家族は心配していました。


この分析から、シュンギクの葉は地面から離れるほどに必ずしも葉が短くなる訳ではないこと、

草丈は同じでも個体によって最も大きな葉のサイズが2cm程度異なること、が分かりました。

12月上旬の測定では葉の長さの最大値が6.5cmだったシュンギクもこんなに大きくなり、

また、どの葉も変色したりすることなく健康に育ってくれました。


また、もう1つ気付いたことはシュンギクの上の方の葉裏にある毛のようなものの存在です。

写真⑥をよく見ると白い毛が確認できると思います。

20170107123055-40d04d26e91f34a55a651d83193abe27f40f7bc5.jpg↑写真⑥

この毛(?)が何者なのか気になり調べてみると興味深いサイトが出てきました。

シュンギクの毛には、このサイトで説明されているものと違う目的があるのかもしれませんが、例えば

「葉の裏の毛は、雨が降って葉が水浸しになったとしても気孔が塞がれないようにするため」という説があり、

非常に面白いなと...植物の生きる知恵を反映した構造はまだまだ知らないことだらけです...


ついでに、葉を全てもぎ取った茎は写真⑦,⑧のようになりました...

写真④で葉を並べた個体の茎が写真⑦、写真⑤で葉を並べた個体の茎は写真⑧になります。

武田萌1

↑写真⑦武田萌2

↑写真⑧

写真を見ると分かる通り、収穫した部分の茎の長さは⑦が8cm、⑧が8.4cm程度です。

摘み取った位置により茎の長さには差が生まれるためなんとも言えませんが、今の所、

「葉の長さが大きいほど茎も長い」とは必ずしも言えないのではないかと予測しています。


20170107124512-b5f949d5dae7a857419c751c97751be77babfc07.JPGなんと今回は、収穫した全ての葉と茎を使ってスムージーにしてみました。

りんご、ヨーグルト、野菜ジュースを一緒に入れたことで甘くなりましたが、

シュンギク特有の苦味が後味に感じられました!おいしかったです!

コメント

農学部・武田さん

 遺伝の渡辺でございます。あけましておめでとうございます。初詣は竹駒神社ですか。渡辺は青葉山の護国神社でした。いわゆる、仙台城址へ。片平から歩くと結構ありましたね。。。

 摘み取って、個別のばらばらに茎、葉っぱなどを並べているのが、niceです。小さな葉っぱまで数えて。並べて、かわいいと思うのは、とてもまっとうだと思います。栽培物への愛情というのでしょうか。それを見ていた家族の方々、ぜひ、栽培を勧めて下さい。そうしたら、わかってもらえると思いますので。

 茎は、すでにないかも知れないですが、葉っぱと葉っぱとの間隔をこの写真から計ってみて、葉っぱの小さくなる程度と茎の長さと言うか、葉っぱと葉っぱとの間隔が同linkしているかを見たら、おもしろいのでは。あと、腋芽というのは、この写真に写っている小さな「芽」のように見えるものです。改めて、写真を見てみて下さい。で、摘み取ったあとの写真、これを見たかったですね。今の植木ばちの状態。ぜひ、次回の投稿で、。。最後のジュースもおいしそうですが、コップの下に敷いているキャラが気になりました。渡辺は出前講義で使うキャラに似ているので。。。


 わたなべしるす