東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

はじめまして。(農:榊原里奈)

2017年10月 8日 (日)

はじめまして。農学部1年の榊原里奈です。
祖父母が農家で家庭菜園に興味を持っていました。
ちょうどベランダでなにか育てようかと思っていた時に友達からこの展開ゼミについて教えてもらい、参加することにしました。
中学、高校と合唱をやっていて今も混声合唱団に所属しています。歌うことが大好きです(^^)


それでは、私が育てる品種を紹介します。

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〇ブロッコリースプラウト(藤田種子)
種子の形:少しいびつな球形
種子の色:茶色
種子の大きさ:直径1.5~3.0mm
成長した見た目はかいわれ大根に似ています。聞いたことのない種類のスプラウトにしようと思い、これを選びました。
調べてみると、ブロッコリースプラウトにはスルフォラファンという物質が多く含まれているそうです。
スルフォラファンはブロッコリーに微量に含まれる成分で、抗酸化作用や花粉症抑制、メタボ抑制など人間の健康に良い効果が多くあります。
今はまだあまり普及していませんが、この先注目をあびるスプラウトかもしれません。


〇キャベツ(タキイ交配)
品種:金系201
種子の形:球形
種子の色:青色
種子の大きさ:直径2.0~3.0mm
難易度の高いものを育てたくて、キャベツを選びました。
キャベツはアブラナ科アブラナ属で金系201は秋まき用に改良された品種です。
種子が青色であることに驚きましたが、菅原さんも書いていたように殺菌剤がコーティングされており、発芽時の病気を防ぐ効果があるようです。


〇コネギ(トーホク)
品種:万能小ねぎスリム
種子の形:半月形
種子の色:黒色
種子の大きさ:縦4~5mm、横3mm
キャベツの難易度が高いので簡単なものもやってみようと思い、選びました。コネギは、あったらいろいろな料理に使えるけどけどなかなか買わない野菜でもあるので。
本当はアイスプラントを育ててみたかったのですが種子がなかったので、今度自分で栽培してみようと思います。
コネギは青ネギを若取りしたものでヒガンバナ科ネギ属です。交配会社のサイトを見ると、種まき時期が過ぎてしまっていますがちゃんと育って欲しいなと思います。


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芽を出すためにキャベツとコネギの種子を湿らせたろ紙の上に置きました。乾燥しないようにこの上にラップをかぶせ、机の上の太陽が当たるところに放置しています。
12時間くらいで芽が出ると先生がおっしゃっていましたが、20時間ほど経過しても変化が見られません...。気温が低いためでしょうか。辛抱強く待ってみようと思います。
スプラウトはまだ栽培開始していないので次回以降更新します。


目標は3種すべて収穫して料理することです。頑張りますのでこれからどうぞよろしくお願いします。

コメント

榊原さんこんにちは。

 最初の自己紹介、いいですね。祖父母様は農家ですか。せっかく農学部に入られたのですから、家庭菜園にトライするのは大変良いですね。

 元々生物が好きだと思いますが、これから学生時代のみならず社会人の仕事までも生物に携わるわけです。そこで生物に愛着があればよりいっそう人生が豊かになると思います。ビジネスライクに仕事をしても面白くないでしょうから。

 さて、最初は観察から始まっています。いいですね。種をきれいに置いています。惜しむらくはやや小さく撮りすぎていて、見えにくいかな、と思いました。具体的には、メジャーを置いていますが見た人間がそのメジャーで読み取れることを意識した方がいいですね。メジャーの意味が出てきます。例えば直径1.5~3mmというのが言葉だけでなく画像を見た人間も一緒に分かるように。

 他の、色や形の観察もいいです。そして、スルフォラファン! よく調べましたね。今からたぶん10数年前前だと思いますがこのブロッコリースプラウトがそのせいで一大ブームになり、どのスーパーでも売ってるようになりました。万病に効くというのもどうかとは思いますが、元々スプラウトというものは非常に様々な成分を含んでいて、種子とはまるで違うものです。植物が今から大きく育つべく、その始動です。一斉に酵素群が働き出します。

 ペトリ皿に入れて20時間ですか。まだ様子見て下さい。画像を拝見しますと水は充分あるようですが、油断して乾かないようにお願いします。

 それと、気になったのは、太陽光を当てているのですね。おそらくキャベツが好光性種子だということを知っていると思います。しかし、この場合、光をエネルギーに使っているわけではなく単なる発芽のスイッチですから強光は必要ありません。(受験生物で色素タンパクフィトクロームを習いましたでしょうか)むしろ根の伸長を光が阻害しますから室内光くらいで充分です。そして、ネギに関してですが、これはむしろ暗光性種子だと思います。充分吸水したら早めに鉢に移動させてもいいかもしれませんね。

 これから頑張って下さい。寒くなり世話も大変だし帰省もあるし・・・ 何より文章のアップが慣れないと難しいと思いますが、これからもぜひお願いします。

ラボスタッフ・オガタ


 追伸、遺伝の渡辺でございます。渡辺が月曜日downしている間に、研究室の栽培に詳しいスタッフがカバーしてくれているので。こちらも安心です。1つだけ、コメントを。最初の講義の時に、話をすればよかったのですが、シャーレにろ紙を敷いて、水をやって、播種する場合、ろ紙に鉛筆で作物名を書くのがよいです。大きさ、形を見ているので、この場合は問題ないですが、同じようなものの場合、どれがどれか分からなくなるのでは。という気がしますので。遺伝学をやると、特定の遺伝子を持っているのが大事なので、それを区別しないといけないので、ろ紙に直接、鉛筆で書きます。マジックペンは、油性、水性を問わず、発芽を阻害する可能性がありますが、鉛筆は、炭素なので。問題ありません。では、では、次の発表を。ぼちぼち、発芽をして、移植している頃でしょうから。


わたなべしるす