東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

カイワレダイコンの経過観察(経:遠藤真由)

2017年12月20日 (水)

クリスマスや年末も近づき、都心部もより一層にぎわう時期となってきましたが、そんな中私は先週の土曜日に一人東京旅行に行ってきました。やはり東京の電車の込み具合は仙台とは比べ物にならない程すさまじく、仙台に帰ってホッとしました。写真は下北沢のとあるカフェで食べたカップケーキです。


先週の金曜日、1215日の夕方にカイワレダイコンを栽培し始めてから5日が経過したので経過を報告します。午後3時ごろにカイワレダイコンをセットして、10時にバイトから帰って見てみると、水耕栽培の方は23個の種子が殻を破り始めていました。写真の白いものがそうです。このときプラコップ栽培の方はまだ変化ありません。6時間以上経ったので開田さんの記事に習って水位を半分ほどに減らしました。

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続いては1217日の日曜日(2日目)の写真です。水耕栽培の方もプラコップ栽培の方もすべての種子が発芽しました。違いとしては、水耕栽培の芽は白っぽいのに対してプラコップ栽培の芽は黄緑色をしていることです。また、それぞれの根を観察してみると、プラコップ栽培の根元には根毛がありましたが、水耕栽培の根元には根毛はありません。おそらく全くないのではなく、水の中に漬かっているため観察できないだけだと思います。白い紙を下に敷いたところかえって見にくくなってしまいました。黒い紙など根と異なる色の紙を敷いた方がわかりやすかったかもしれないと反省です。生長具合に大きな差は見られません。定規を当てるべきでした。すみません。

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→上がプラコップ栽培の芽で右がプラコップ水耕栽培

そして今日、1220日(5日目)の写真です。ここにきて生長具合の差が顕著に表れてきました。まずはプラコップ栽培です。葉の色は薄くはありますが緑色になり、直立して生えています。長さは6㎝ほどです。こちらのサイトによると、そろそろ日光に当ててもよいころかと思います。次に水耕栽培です。工藤さんの記事によると水耕栽培は育つのが早いとありましたが、プラコップ栽培のよりも生育が遅れていました。まだほとんどの葉が白く、しかも開田さん工藤さんの記事にあったようにまっすぐに生えていません。唯一一本だけがざるに対して垂直に生えていました。原因を考えたところ、水を毎日取り換えていないことではないかと思いました。水を替えるには替えていたのですが、毎日は行っていませんでした。たしかにサイトにあるように水が濁っていました。これから毎日こまめに水を替えて対応していきます。

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去年の方と違った経過が観察されますが、引き続き様子を見ていこうと思います。


渡辺先生、オガタさん、コメントありがとうございます。ハツカダイコンはさっそく対応しました。また、半信半疑で外に出したところ室内に置いた時よりも元気になっていて驚いています。それについては後日記事にします。

コメント

経済学部・遠藤さん

 おはようございます、遺伝の渡辺でございます。東京ですか。学生の頃は、長期の休みの時に行くこともあったですが、当時は人混みもまあ楽しみというか、あまり疲れなかったですが、今では、人混みは疲れますね。コップで栽培しているカイワレダイコンは、光を少し当てれば、年内に収穫ですね。是非、食レポをしてみて下さい。できれば、市販のものと比べてみるとか。それから、ざるを使った水耕栽培、去年の受講生がはじめてやった実験系です。根っこまで食すことができると。これはヒットでしたね。何か工夫をしてみて下さい。同じことをやることも大事。さらにその上を目指すことも。

 ハツカダイコンを外での栽培に切り替えて、効果があったのは、よかったですね。是非、また、記事にして投稿して、どんな変化があったら、お知らせ下さい。他のコメントは、ラボスタッフのオガタくんがまた、別途書くと思いますので。それも参考にして下さい。


 わたなべしるす




ー 追記 ー

 カップケーキ、さすがに東京ですね。東京の物は目新しくないと生き残れないので面白いものが登場するものですが、これもまた従来にない形ですね。ちなみにですが、プリン(プッチンでも)を半分食べて、残りに同量のホットケーキミックスを加え、混ぜます。最初粉が飛び散りやすいですが必ず混ざります。そして電子レンジで一分半ほど加熱、蒸気が出て高さが最大になったころ取り出し、持てるまで待つ(最初かなり熱いです)とカップケーキの完成です。加熱し過ぎると内部から焦げ臭くなるので気をつけて下さい。カップ自体は溶けません。かなりモチモチして美味しいものです。原価が高くつくので普段食べるものではありませんが、パーティーグッズ的にその場でやるのは面白いものです。リンゴスライスなど入れておくのもいいですね。

 さて、カイワレに挑戦ですか。温度と光が分かりませんが、画像をみるといい感じです。ザルのほうは水に浸かり、コップの方は濡らした紙の上なのですね。つまりコップの方は酸素が充分ある条件なわけです。

 色の違いや伸びについて気が付いたことがありましたか。それも大事ですね。6cmはまだ短い方ではありますが、気温の低い時期ですので、仕方ない面がありますから早めに食べるのがいいですね。画像では緑色もいい感じです。ザルの栽培で立ち上がらないのはザルの目に根毛がひっかからないのかもしれません。しかし、伸びてはいますから栽培には成功しています。ザルでは水加減が難しい(乾燥したり、逆に水没し過ぎたりしやすい)のですが。それと水替えもしっかりされているようです。結構スプラウトも水にいろんな物質を出してしまうもので、かえってそれが成長阻害することが多く、水替えも要ります。

 さて、ハツカダイコンは育っていますでしょうか。数日ごとには充分に水を与えて乾燥を防いで下さい。水が鉢底に行き渡るちょうどではなく、鉢底から出るくらいにして下さい。他の受講生の例で見ますと、画像の土の湿り方が、水やり4日ごとくらいでいいようです。今年はなぜか湿度が低いのか一週間に一回では空き過ぎのようなので。

 ではまたアップお待ちします。

 ラボスタッフ・オガタ