東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

大惨事...(教:井上千晴)

2017年12月21日 (木)

こんにちは。井上です。

「えっ...!(以下、言葉にならない)」

ベランダに出しておいたコマツナとミニハクサイが何者かにやられてしまいました。


12月20日(水)15℃ コマツナ20171221131206-a9910b64b0096a047df2a58a8905bf5b417e4195.jpg

帰宅後、様子を見に行くと、コマツナの葉がボロボロになっていました。実は週末二日ほど家を空けたもので、その間に起こった出来事です。葉の枚数は、合計で18枚(子葉2枚を含む)。そのうちの7枚が被害に遭いました。葉の半分がないもの3枚、三分の一しか残っていないもの2枚、三分の二が残っているもの1枚、穴があいたもの1枚です。この被害の大きさからしてではないかと推測します。鳥が植物を見つけて、いたずらをしたのではないでしょうか。以下、詳しい被害状況です。

20171221131948-f6b39177bbd43fde1c3b5ae052c2012f0be2f195.jpg20171221132013-4f485709633e5278d937d143b0f7d09f21230144.jpg恥ずかしながら、たまたま隣に置いていた水の入ったカップにちぎられた葉が浮かんでいました。これは虫には不可能かと思いますし、風ではこのようなちぎられ方はしないので、鳥と考えました。20171221132101-be2dc9628df7e059fc1580527a5cfac844059ace.jpgここまでとても良い調子で育ち、あとは大きくなるのを待つばかりでしたので残念です。鳥よけのものを作る、ビニールで覆う等の対策を取らないと怖くて外には出せなくなりました。鳥が、植物の場所を覚えているかもしれません。害虫予防のために希釈した酢を吹きかけようかと考えていた矢先、まったく別の対応が必要になってしまいました。とても残念です。守ってやれなくてごめんなさい。


20171221132802-6514e384ccd39a90fc7d4641b3af210f9d1bd945.jpg一方、ミニハクサイも被害はうけたものの、写真右下の葉が欠けただけでした。このミニハクサイとコマツナで被害状況が大きく異なるのは、鳥(仮)の気まぐれでしょうか。先週よりも、葉が立っていることは、唯一の救いです。

20171221133036-b73f12ebba5294f45ad798efee307570870d5a6a.jpg葉の大きさは8.5cmです。追肥を忘れずに行います。移植をしたころに比べると、土が0.9cm程下がっています。


こちらはミニハクサイの水耕栽培です。

窓際で栽培していたことが功を奏し、邪魔されることなく育っています。

20171221133256-66022bf27cccd72bd2186ae36e87c4335b093c96.jpg懸念していた2株とも大差は見られなくなりました。葉の大きさは6.0cmです。葉の大きさが足りないため、結球は難しいと思いますが、大きくなるところまで頑張ろうと思います。20171221133408-4f792cd337d889aecd1471918a7bbb15243a4030.jpg瓶の長さは縦に9.6cmですが、ついに根の先が底につきました。肥料の濃さが適当であったと安心しています。一見するとひげ根のように見えますが、双子葉類ですので主根と側根ですね。確かに、よく見ると側根に枝分かれしているものであります。

20171221133943-fec4c495abfddaa22a54697d7a85e08c09ef9c43.jpg少し株を持ち上げてみますと、根の重さを感じます。写真の部分は水に浸しておらず、養分を吸収していません。


今回は残念な報告になってしまいましたが、あきらめずに頑張ります。

それでは、また。失礼します。

コメント

井上さんこんにちは。

 う~~ん、何ともこれは、難しいですね。いやはやもったいない。ここまで非常に上手に育てられていたのですが、ここで思わぬトラップに遭いました。この展開ゼミ始まって以来の悲劇です。

 なぜこうなったのか。カラスか、あるいはムクドリか何かだと思うのですが、たまたま目を付けられたのでしょうか。付近の電線など見渡して、鳥が集まっている様子があるか見て下さい。

 考えようによっては今流行のバードフィーディング、バードガーデンを地で行ったということですね。(ポジティブシンキング)しかし対策はやっかいです。室内に切り換えるというのも方法ではありますが、植物は環境変化、特に熱くなる方向への環境変化は大きなストレスになります。室外ではおそらく被害が繰り返されますので、段ボールを切って簡易温室を作るしかないのかと思います。本格的には難しいでしょうから、最低上の方だけ切り取って日照を確保して、ゴミ袋をかけるだけでいいと思います。

 もちろん側面も開けて、アルミで反射板を作ればベストとは思いますが、最小限それだけでもいいです。ビニールに換気口を開け、水やりをしっかりやって下さい。

 それでなければ鉢に棒を挿しビニールで覆うということも考えられますが、カラスは怒ると八つ当たりして鉢ごと倒すということもありえます。

 食われた株は先ずは再度成長を待つしかありませんが、再び鳥が来るようなら早めに収穫することも考えましょう。ここまできて収穫皆無になれば残念過ぎます。

 水耕栽培は非常にうまくいっていて、本当ここまで来るとは驚きです。

 ではまたその後の様子、詳しくお知らせ下さい。

 ラボスタッフ・オガタ



教育学部・井上さん

 こんばんは、遺伝の渡辺でございます。記事を見つけたのは、ラボスタッフのオガタくんで、あまりの衝撃にしばらく何をどの様にコメントすればよいのか。。。明らかに「鳥害」で、くちばしでついばんだような切り口なので。。。オガタくんが書いてくれたとおり、はじめての「鳥害」で。。。それも収穫直前のところで。。。最初の涙の1粒1粒がこれまでの積み重ねの思いになっているのだろうなと。。positiveに考えるのは、難しいと思います。渡辺がやっていても、へこみます。。そんな中で、何をどう言っても、かもしれないですが、多分、戦略は2つかと。1つは、現状で食してしまう。1つ前の記事を見ても収穫できるくらいのすばらしいものでしたので。2つめは、段ボールで囲いを作って、光を入れる窓をつくって、そこを大きなゴミ袋のビニールで窓にする。もう少し栽培を継続する。その時、潮害を防ぐ効果があることが証明されているわけではないと思いますが、光るものが嫌いなので、いらなくなった、あるいは、失敗したCD-Rをベランダにつるす。というのが、よいかと。あと、鳥害になったのは、井上さんの責任でなくて、ご近所に何か、もっとおいしいものがあって、そこに来たついでに、このコマツナに来た可能性も。。。そんなことをいっても慰めにも何にも。。。

 ハクサイは、土耕、水耕とも、順調ですね。この土耕の栽培を守ることですね。そのためにもCD-Rのようなもので、鳥害を防ぐことだと思います。水耕もすごいです。根っこが大量になってきたのは、工夫の賜物かと。。。せめて、ハクサイがさらによくなることを祈りつつ。。。


 わたなべしるす