東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

~シュンギクの葉の形が面白い~<栽培の様子⑪>(宮一高:直江彩花)

2017年12月24日 (日)

こんにちは。先日、部活で定禅寺通りを走りました。ちょうどページェントが点灯している時で、ランニングしながら心が癒されました。ケヤキ並木が光のページェント一色でキラキラと綺麗です。別の日に家族とページェントに行った時に、たまたま「ベロタクシー」が停車しているのを見つけたので、画像を撮ってみました。いつの日か一度でいいから乗ってみたいな!と思います。

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そして一昨日クリスマスケーキを食べました。祖母が買ってきてくれたケーキはバタークリーム仕様です。昔はバタークリームが主流だったらしいです。私は生クリームが好きですが、バタークリームも美味しかったです。

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さて、今週のシュンギクの成長について報告したいと思います。


1.栽培の様子

■シュンギク

(1)【本葉の数と大きさについて】

12月23日(土) 7:00~栽培79日目~晴れ 11℃

とても天気が良かったです。朝早くからベランダに沢山の太陽の光が差し込んでいました。これはシュンギクにとっては最高の朝に違いありません。お天気がいいと、なんだか嬉しくなります。今週も一番成長の速いシュンギクの株について本葉の大きさを観察してみました。小さい本葉も入れると12/23時点で8あります。

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シュンギクの葉をじっくり眺めていると、本当に面白いです。一番最初に生えた葉から順番に眺めていると、葉の形が違うことが分かります。トゲトゲの形でシャープなものもあれば、丸みを帯びているものもあります。一つの株から生えてくる本葉の形にも違いがあり、不思議だな~と思いました。一つのシュンギクを見るだけでも、いろんな発見がありますね。人間にも個性があるように、シュンギクにも個性があるように思います。

「先週(12/17)の報告」の報告では、本葉が6枚だったので8枚と2枚増えたのは嬉しいです。すごく成長がスローですが、順調に育っているのを見ると安心します。

①1番目に生えてきた本葉の直径 4.2㎝

②2番目に生えてきた本葉の直径 4.0㎝

③3番目に生えてきた本葉の直径 1.8㎝

④4番目に生えてきた本葉の直径 0.5㎝

(2)【土寄せその後について】

鉢植えしている4株のシュンギクはしっかりと土の中に根を張っているようで、安定しています。鉢の真横から今週も画像を撮ってみました。赤線のラインは、土の中に埋まっている様子が分かるようにつけてみました。

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(3)【プランターへ移しかえてから枯れ始めてきたシュンギクについて】

12月22日(金) 7:00~栽培78日目~晴れ 9℃

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先週オガタさんから、『移植を嫌う作物』というコメントを頂き、そして他の受講生の方の報告を参考に、

自分でも振り返ってみましたが、やはり移植は難しいと実感しました。でも、実際に「移植」にチャレンジ

してみて良かったと思います。やってみて初めて実感できました。結果、失敗したけど満足です。

(4)【一度萎れて復活シュンギクについて】

12月22日(金) 7:00~栽培78日目~晴れ 9℃

「中間報告」で奇跡的に復活したシュンギクについてご連絡しましたが、こちらは本当に順調すぎるくらい元気にプランターの中で成長しています。中間発表したのが2017年11月23日でしたので、それから約1カ月でここまで成長しました。

before→ 11/22(水)シュンギクの様子

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after→12/22(金)シュンギクの様子

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上記の(3)【プランターへ移しかえてから枯れ始めてきたシュンギクについて】のように、移植することでダメになってしまったシュンギクもあれば、移植以前に萎れてしまったシュンギクが、鉢からプランターに移植することで復活したものもあり、対照的なケースを学ぶことが出来て良かったと思います。

(5)【簡易温室でのシュンギクの様子】

12月23日(土) 7:00~栽培79日目~晴れ 11℃

夜は簡易温室に入れて育てている鉢植えです。その様子を朝撮影してみました。それとは対照的にプランターの方は簡易温室ではなく、夜、透明ビニールをかけてベランダに置いています。そのせいかプランターの方は鉢植えのものと比べても成長は遅いです。

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(6)【水遣りについて】

先週渡辺先生から、水やりのペースについてコメントいただきました。今週は土の様子を見ながらやりました。3、4日に1度でも十分なくらい、そんなに土の乾きがないことを手で触って実感しました。黄色の矢印→で土の様子を見せてみました。水やりをしてから3日目ぐらい経過しますが、土はすごく乾燥しているわけでもありません。

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そしてプランターの方は水が多く土に含んでいるままの状態なのかと思います。手で触ってもまだ湿り気があります。

夜、簡易温室の方で育てている鉢植えの方がビニールをかぶせているプランターよりも乾きがあることが分かります。

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2.感想

今週は、週の後半お天気が比較的良かったこともあり、太陽の光をあててあげることができました。おかげで少し本葉の成長も感じることができました。シュンギクの葉が先週6枚だったのが、8枚になることで嬉しくて眺めてしまいました。本葉の形も色々あって面白いです。一つの植物を今までこんなに眺めたりして面白いと感じたことがなかったので、私自身にとっては大きな変化です。新たな自分を発見するいい機会となりました。

高校は課外授業が28日(木)まであります。部活もありますが、シュンギクの観察も引き続きしていきます。

コメント

直江さんこんにちは。

 部活で定禅寺を走るのでしょうか。人が多くてなかなか大変ですね。そういや、私が高校時代部活でたまに走らされた時は、青葉城址を行きました。あの坂がいやはや・・・

 ベロタクシー、派手で目立ちますね。自転車漕ぎなので人力とはいっても負担をかけさせないのが安心です。他の観光地ではよく人力車の例があります。倉敷や萩など、他にもあるでしょう。あれだと人が走らないといけませんね。

 バタークリームは確かに昔は多かったのです。それには理由があって、昔は冷蔵保存が完全でないことが多く、生クリームでは保たなかったからです。バタークリームは安定して、しかも日持ちがします。そんなことから昔どちらも売られていた頃は、生クリームの方が値段も高く、そのため高級に感じられたものでした。しかし今食べてみれば人の好き好きでどちらでも個性があってよいような気がします。

 シュンギクのきちんとした観察、いいですね。計測も本当にこまめでいい感じです。しかもプレゼンテーションも上手で、今回完全に横向けの写真がありました。論文では、概要の説明以外あまり斜めからの写真は使いません。この場合は植物の地際を示すためのものですが、こういう写真でいいのです。

 復活したシュンギクも、もう何もなかったかのような顔をして育っていますね。こうして写真で比べてみると驚きです。やや、これが本当に?と驚きます。

 簡易温室と土の乾きの対比、感じられたでしょうか。それが温室のせいだとは断定できないのですが、何かを観察で知り、条件と結びつけ、考察するのは重要なことです。お節介ですが、毎日鉢を移動するのは大変ではないですか。昼間、換気を図りながら、日照も確保すればビニール内でもいいかと思います。光合成時の温度も大事ですので。

 シュンギクの葉のギザギザ、そういう植物は多いので当たり前のようですが、どうやってこのギザを形成するのか、まだ解明されていません。非常に多くの遺伝子がその機構を協調して作り上げているようなのですが・・ 植物生産においてもその解明が求められています。

 高校の課外授業がそんなにあるとは驚きです。しかしここで敢えて言いますが、是非学校でさせられるばかりではなく、自分で動くことが必要です。将来の受験の問題を見て、その到達すべきレベルを知るのもいいことです。高1からオープンキャンパスに行くのも全然アリです。私は娘を連れていったのは確か中三の頃が最初、津田塾でしたかね。

 ではまた報告お待ちしております。



宮城一高・直江さん

 こんにちは、遺伝の渡辺でございます。ラボスタッフのオガタくんがたくさんのことを書いてくれているので、まずは、それも参考にして下さい。水加減、難しいですよね。表面がまだ、乾いてない感じであれば、中は、もっと乾いてないと思いますよ。その当たりを「割り箸」をいれて、しばらく放置して、見てみるのはどうでしょうか。もちろん、植木ばちの端っこの方でですが。いずれ、よいペースで、葉っぱの枚数が増えているのはよいことだと思います。あとは、施肥を適切に行うこと他の受講生の方の記事、コメントを読んで参考にして下さい。渡辺も高校の頃は、28, 29日くらいまで、補習がありましたね。。。懐かしいというか、苦い思い出しかないですが。。。高校時代にがんばったことは、あとになって活きてきますので。


 わたなべしるす