東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ミズナ収穫(農:平澤花織)

2017年12月25日 (月)

こんにちは、農学部の平澤です。

クリスマスですね。私は自分にクリスマスプレゼントとしてハーモニカを買って冬休み中に練習しようかと思っています。


2017/12/25 天気: 曇り時々晴れ 予想最高気温/最低気温: 11℃/5℃ (参考: Yahoo! 天気・災害)

【施肥】

ミズナ、ハクサイのすべての鉢に施肥をしました。次回の施肥は12/31を予定しています。

【ハクサイ】

20171225120829-7770b316ce51f94f92286f7c39380adc46e10747.JPG大きい方のハクサイです。一番大きな葉の大きさは、付け根から先端までが13.5cm、幅が一番大きいところで10cm、葉の枚数は16枚です。

20171225121001-6ead68530f80931b9f6df85d95925547753e1aae.JPG小さい方のハクサイです。とうとう葉が鉢からはみ出してきました一番大きな葉の大きさは、付け根から先端までが7.5cm、幅が一番大きいところで6.5cm、葉の枚数は13枚です。

どちらも順調に結球が進んでいます。

【ミズナ】

20171225121231-d7bc5eb0c546e7669d80248736d5108fb78dfc4b.JPGさて、今回のメイン、ミズナです。大きな葉をキッチンばさみで一枚一枚切り取って収穫しました。なんだか理容師になった気分でした。結果、一番大きな葉の大きさは、付け根から先端までが9cm、幅が一番大きいところで3cm、葉の枚数は20枚程度になりました。光合成に支障なく、かつまだ小さな中央の葉の成長を阻害しない量の葉を、バランスを考えて残しました。

さて、収穫したミズナを食べてみました。

20171225122338-a43ed02c57896905fffd0a9e64f4077fe1c3312f.jpgまずは生食。

20171225122527-4cda82c60cc781f45dacbdfec0c800e7559d813f.JPG小さめの葉8枚を青じそドレッシングをかけて食べました。予想はしていましたが、鼻から抜ける青臭さが少しきつかったです。シャキシャキした食感は良かったのですが。

青臭さを消すため、加熱調理することを決めました。ひとつはさっと湯通しして白だしにつけました。一晩置いてから食べようと思います。

もうひとつは煮浸しです。

20171225122941-08e432e78316b74d0b5cadb557932fe1232b0b43.JPG青臭さがとれ、醤油のタレがミズナの味を引き立てて美味しかったです。繊維がしっかりしているためか、煮込んでも少し歯ごたえがありました。


今までの経験からして、今回収穫したミズナに限らず、自分で育てた野菜は市販のものより青臭く感じる傾向があると思います。農家の方々は一体どのような工夫で青臭さを減らしているのでしょうか。調べてみたいと思います。

今回の更新はここまでとしようと思います。引き続き栽培・観察に励みたいと思います。

コメント

平澤さんこんにちは。

 自分にプレゼント、しかもハーモニカとは。なかなか珍しいパターンですが、ハーモニカができるようになれば素晴らしいと思います。誰しも音楽の授業でさせられて、苦労するから上手にならないのか、上手にならないから苦労するのか、あまりマスターする人はいないものです。素直に自分から学ぶ気になれば楽しくマスターできるかもしれませんね。

 さて、ハクサイは順調で、特にコメントすべきことも思い浮かびません。土が見えなくなり、しかも

葉を持ち上げると折ってしまうそうになるので水やりが大変かな、と思います。しかしハクサイは非常に根が張るので鉢はキツキツになっていて、水切れにかなり弱い状態です。やるときにはどっぷり与えましょう。

 ミズナの収穫、見ている方も楽しいですね。料理はなかなか本格的です。その色に煮つけるとは、本格家庭料理っぽいです。ところで味の話をされていますね。確かに野菜生産農家はそれで商品価値が決まり、出荷価格に反映されますのでそれはきちっと考えています。

 青臭さに限っていえば、本当に生産するなら、先ずは温度を上げて素早く成長させて出荷します。低温で長期間成長すると野菜は味が濃くなりがちです。植物細胞の液胞中にいろんな物質を貯めこんでいきますから。それとちょうどいい日照も考えて広すぎず狭すぎずのところに株間の距離を選びます。そして肥料、実は展開ゼミは成長優先・成功優先で考えますので肥切れさせないように考えます。実は味だけを考えたら、収穫日から逆算して肥切れをちょうど起こすくらいに設定すればベストなのです。植物は窒素が余れば、硝酸態窒素として葉に貯めこみ、それがえぐみの原因になることもあります。

 まあ、この場合は楽しんで食べましょう。しっかり肥料をやって管理すれば葉の数も元通りになって楽しみ続けることができます。

 帰省中、ハクサイの水切れに気をつけて、かといって鉢受けの腰水の水位が高すぎると、もう鉢底にまわった根が酸素不足で根腐れします。鉢の内部の根をイメージして、下から1/3程度の水位がいいかと思います。

 ではまた報告お待ちします。

 ラボスタッフ・オガタ

ー 追記 ー

 私が見逃していました。教授に言われて気が付きました。12/31に施肥、ということは帰省しないということでしょうか。東京は近いので、帰ろうと思えば終末帰れるので、ここでまとめて帰省しなくともいいかとも思うのですが・・・



農学部・平澤さん

 こんにちは、遺伝の渡辺でございます。世の中は、クリスマスなのですね。。。研究室では、今年最後のケーキ会です。その記事は、今日明日でuploadされると思うので、また、見てみて下さい。本題のハクサイ。よい感じで、生長していると思います。施肥はもう少し短い間隔になっても大丈夫ですよ。葉物野菜の生長には、窒素肥料は欠かせないですから。こちらから渡した肥料は、8-8-8という、窒素、リン酸、カリがそれぞれ、重さに対して、8%含まれているということです。イネの肥料に使うのは、20-20-20というような濃度が高いのもあるので、8-8-8くらいなら、もう少し短くしても大丈夫です。是非、次の時にでも、同じ個体を時系列で並べてて見て下さい。その間に上げた、肥料のつぶつぶの数をおおよそで数えてみると、おもしろいことが見えるような気がします。多分。。

 あと、ミズナは、ずいぶんとバッサリと刈り込みいましたね。というか、ここまで生長させたのが、立派なものです。というか、栽培のセンスはよいものがあります。農学部は生き物を扱うことが基本なので、その意味では、goodで、基本ができているということかと。生で食べると、青臭いにおいが強いのは、理由は分かりませんが、鉢植えという環境によるのかも知れないです。もちろん、よくないものがあるというわけではないと思いますので。繊維がしっかりしているのは、よい食感でしょうから。31日に次の追肥ということは、仙台で年越しでしょうか。それも一興かと。


 わたなべしるす