東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

~元旦のシュンギク達~<栽培の様子⑫>(宮一高:直江彩花)

2018年1月 1日 (月)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今日、家族で大崎八幡神社へ初詣に行きました。沢山の人が参拝に来ていて賑わっていました。

20180101212442-581f627ce95bf30c5a4bd0e08d7625111af236ac.jpgのサムネイル画像今年の運勢を占うべく、私もおみくじをひいてみました。

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年始のご挨拶で祖父と祖母の家にて、おせち料理をご馳走になりました。ちなみに私は「黒豆」が大好きです。

そして、このおせち料理は手作りではありません。買ったものです。

昔は年末に二日間ぐらいかけて作っていたらしいのですが、最近は疲れてきたので作らないらしいです。

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改めてですが、今年も引き続きシュンギクの成長の記録を頑張りたいと思います。


1.栽培の様子

■シュンギク

2018年1月1日(月) 7:00~栽培88日目~晴れ 9℃

(1)【土の中の水の吸収具合について】

元旦の今日は朝から太陽の日差しが眩しく、天気が良かったです。日中は風が強かったです。「先週(12/24)の記事でいただいたコメント」を参考に、今週は水加減や施肥について気をつけてみました。渡辺先生のアドバイスにある通り、『割りばし』を土の中に入れて様子をみました。

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プランターの方の土については、鉢植えの方と比べても土の水分の吸収度が高かったです。指先で触ってみても明らかに湿っているので、今まで多くやり過ぎていたなと思いました。

■下の画像から分かるように、左の割りばし(プランター)の方が割りばしに付着する土が多く、湿っています。

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(2)【育てる環境(容器)について】

次にシュンギクを育てている環境について改めて考えてみました。なぜそれを考えてみたかというと、以前から鉢植えよりもプランターの方が土の乾きが遅いような気がしていたからです。

育てる容器の違い、「鉢植え」と「プランター」にそもそも違いがあるからです。同じようにシュンギクを育てていても容器の種類によって、植物の成長に違いがあることが理解できました。

2018年1月1日(月) 7:00~栽培88日目~晴れ 9℃

■移植後のシュンギクの様子(鉢植え→プランター)です。赤丸の部分は一番最初に出た本葉でしたが、こちらは左右とも枯れてしまいました。青丸が2番目に出た本葉ですが、先の方が薄黒くなってきています。こちらも元気がないため、赤丸と同じようにそのうち枯れてしまうと予想されます。今後の行方を観察します。

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「井上千晴さんのミニハクサイの移植記事」を参考に、様々な容器に移植した後の成長をみると大変参考になります。以前オガタさんから「植物は移植を嫌うものです。」とコメントを頂きました。それも実際に行うことで、「やはり移植を嫌う」んだということが分かりました。容器の種類や等、育てる環境を変えることで違いを比べることが出来て面白いです。

(3)【本葉の数と大きさについて】

週も一番成長の速いシュンギクの株について本葉の大きさを観察してみました。目で見てわかるのはとても小さい本葉も入れると1/1時点で10あります。先週は8枚でしたので、2枚追加されました。とても嬉しいです。少しずつではありますが、一歩ずつ成長しているところが偉いです。私もシュンギクを見習いたいと思います。

①1番目に生えてきた本葉の直径 4.4㎝

②2番目に生えてきた本葉の直径 4.3㎝

③3番目に生えてきた本葉の直径 2.0㎝

④4番目に生えてきた本葉の直径 0.8㎝

⑤5番目に生えてきた本葉の直径 0.1㎝

※4番目と5番目の本葉はまだ赤ちゃんで小さいので、矢印でしるしをつけました。

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2.感想

今回は、改めて水遣りについて考えてみました。土の中に割りばしをさすことで、水分がどれくらい残っているかを自分の目を通して知ることが出来て勉強になりました。指先の感覚だけではなく、割りばしに付着した土の様子を目という視覚を通して、初めて理解出来たような気がします。もっと早く実践していれば良かったと思いました。そして、容器の違いで育つ環境が異なり、成長にも影響があることも改めて理解する機会となりました。一つの植物を育てていても、日々様々な発見があります。今年もシュンギクの成長に新たな発見をすることを目標に、頑張りたいと思います。改めて今年もよろしくお願いします。

コメント

あけましておめでとうございます

 こちらこそ今年もよろしくお願いいたします。さて、大崎八幡は混んでいたでしょうね。1/1は暖かくて出かけるには良い天気でした。おみくじの結果が書かれていないうちに話題が切り替わっているのが気になりますが・・ 今日(1/2)はどこでも初売り、何か買いたいものがある人はオトクで楽しい日でしょう。私などは何も買うものがないのであまり関係ないのですが、娘とパルコには行くので一応街に出るので気分を味わってきます。

 おせち料理は、写真見ますと凄い豪華ですね。海鮮系が高級です。これを孫が美味しいと言って食べていれば、幸せでしょうね。昔は正月に保存食としての意味合いで作っていたのでしょうが、今は縁起物として買う家庭が主流なのでしょう。気分的にいいものです。黒豆の味は、私は正直何年も食べていないので忘れてしまいましたが、そちらが好きとのこと、渋いセンスがいいですね。良い環境で育った方なのかな、と思います。

 今回の報告は先ずシュンギクの生育です。相変わらず観察の時間が早いですね。葉の細かい計測を見たり、また以前の画像と比べるとゆっくり成長してきているのが分かります。しかし、葉が枯れてきている株が気になります。移植の根の傷み、風や低温のせいなのか、ただし枯れ方が夏場であれば病気を疑うところです。はっきり見えませんが、べと病・灰色カビ病の病変に近いので。灰色カビ病は低温でも発生することがある(よくシクラメンなどが罹る)のですが、仙台の冬場なのでそう心配はないと思います。念のため、一応表面に胞子っぽいものがあるか見て下さい。それと画像の関係か葉の色が薄めですね。日光がどれほど当たっているのか、お教え下さい。一番太陽角度が低くなっている時期であり、意外に以前と変わってしまった可能性も無くはないので。

 今回の報告、主眼は鉢の材質と乾きやすさですね。確かに違いがあるものです。今回、教授のよく言っている割り箸を用いた方法で確認されましたか。慣れないうちは土の表面を見ただけでは中の様子が想像できないので、これは良い方法です。

 プランターはプラスチックであり、側面からの蒸発はありません。なので乾きにくいことが予想されます。しかし、土の容積がそもそも違うことと、形状も違いますので一概には言えず、今回それを見たことは意義あるものです。植物生育には非常に影響する要因です。実際のところ、一定の湿った土を好む植物(ナスなど)、通気性が大事な植物(トマトなど)、意外にも鉢が大きい方がダメな植物(ランなど)多種多様です。シュンギクでそれを見てみるのも楽しいですね。土壌といえば、地理で習う、ラッカセイが千葉・茨木、スイカが鳥取なのは砂質土壌が関係するでしょう。

 これからも水を多すぎず、しかし油断して乾燥させないように管理しましょう。また報告お待ちします。

 ラボスタッフ・オガタ


宮城一高・直江さん

 あけましておめでとうございます。遺伝の渡辺でございます。残り少ない展開ゼミですが、がんばって下さい。大崎八幡ですか。高校からも近くですね。久しくこちらはいったことがないですが。。。このところ、お正月は護国神社なので。。。割り箸をやってみたのは、よいですね。ちなみに、この割り箸は、水やり後、何日で、どれくらい、土に入れていたのか。また、もう少し詳しくすると、水やり後の間の天候はどうだったかを一緒に考えて、どれくらいで、土が乾いていくのか。もちろん、気温、湿度、日照、植物体の大きさなどで、変化するわけですが、その当たりも考えながら、割り箸の結果を考えて見て下さい。もっと深く考察できると思います。高校1年生には、少し厳しいコメントかも知れないですが、今までのこの展開ゼミでの取組、さらには、この4月からは理数科として、課題研究をやることを考え、こんなことにトライしてはと思った次第です。

 あとは、ラボスタッフのオガタくんのコメントも参考にして下さい。では、今年もがんばって下さい。投稿も楽しみにしておりますので。


 わたなべしるす