東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

9. ミズナ紅法師 赤丸二十日ダイコン ニューコメット⑥ 66日目~69日目(宮教大:金あおい)

2018年12月16日 (日)


 ミズナ(ミズナ紅法師)、ニューコメット(赤丸二十日ダイコン ニューコメット)について報告します。

〇 オガタさんからのコメントに対して

・ 明らかに日光を奪い合って共倒れでなければ、ミズナはそんなに間引きを急がなくてもいいでしょう。

→ 間引きはまだしないことにいたします。

・ ハツカダイコンの追肥は、私としては収穫まであと少しであれば施さなくても、と思ったのですがまだ栽培を続けるならば与えて下さい。

もちろん、あと数日で収穫なら肥料は要りません。ただ、現在3cmであればもうわずか成長してから収穫の方がよいでしょうか。

→ もう少し栽培を続けてみます!今回、追肥を致しました。


〇 66日目 約29℃ 約25% (12:20頃) 

 この日の前夜に、雪が降り、庭に少し雪が積もっていましたが、66日目は、天気がよく晴れ、ベランダの雪はとけていました。

 植物の様子をご覧ください。

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反対側からミズナを見ると、こちら

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〇 67日目 約2℃ 約63% (22:30頃)

 この日、水やりをしました。

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・ 分かれ目からの本葉の最大の長さ  (前回と比べて±)

ミズナ    :24.2cm(+0cm)

ニューコメット: 9.5cm(ー0.5cm)

・ 本葉の数 (左側・真ん中・右側の順に) (前回と比べて±)

ミズナ(3つのうち一番左側のミズナ)     

: 33枚(+3枚)

ニューコメット 

: 12枚目が1cm(+0枚)(+0.5cm)・ 8枚目が0.9cm(+0枚)(+0.1cm)

・ ミズナについて

 3つある株のうち、右側の2つについては、密集しており本葉の数を数える際に折ってしまう恐れがあるので、今回の報告では、左側の本葉の数を数えました。

 ミズナの最大の本葉の長さの変化は小さくなりました。それに対して、本葉の枚数が次々と増えてきています。葉全体が紫色となっている本葉が増えてきました。

・ ニューコメットについて

 少しずつ本葉が成長していました。本葉が出てきている根元部分が赤くなっているのに気づきました。


〇 69日目 約8℃ 約60% (22:03頃)

 前夜にが降っており、この日の朝も雪が降っていました。また、観察している最中にが降ってきたので、水は与えていません。

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・ 分かれ目からの本葉の最大の長さ  (前回と比べて±)

ミズナ    :約24cm(―約0.2cm)

ニューコメット: 9.4cm(―0.1cm)

・ 本葉の数   (左側・真ん中・右側の順に)(前回と比べて±)

ミズナ(3つのうち一番左側のミズナ)

 : 33枚(+0枚)

ニューコメット

: 12枚目(+0枚)1cm(+0cm)・ 8枚目(+0枚)1cm(+0.1cm)

・ミズナについて

 株の根元の分かれ目からの写真はこちらです。

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たくさんの葉が出てきています。

 

 また、葉の先の部分を観察しますと、枯れたように黄色く白くなっていました。

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 また、下の写真では、葉の一部分に白くなったものがありました。

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 また、茎が折れてしまったミズナをそのままにして育てた葉には、傷や白いものが見えました。右側の葉は枯れてきて赤みがかった色をしています。

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 折れたミズナをそのままにしていたのですが、とった方が、よかったかもしれません。折れたミズナの部分から、何かよくないものが入ることもあるかもしれないと思いました。または、葉の表面に紫色の斑点ができたり、全体的に紫色の葉が増えてきたのは、もともとのこのミズナの品種のためにアントシアニンが多くみられたということも考えられるかもしれません。

 タキイ種苗株式会社さんのホームページのミズナの写真では、葉は緑色でした。私の葉が紫色になったことについて少し不安になりました。

・ ニューコメットについて

 土の中の赤い部分がどれくらいの大きさになったかを、土をはらってみてみました。

ご覧ください。

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 赤い部分は4cm程はありそうです。

 まん丸というよりは、下の方に向かって人参のように円錐に伸びていました。

 葉の部分は以前より黄色くなっているように感じました。

 2017年の阿部美里さんの記事のコメントを参考に、二十日ダイコンは以前収穫していましたが、今後収穫する際には、重量を測ってみたいと思います。

・ 対策

 鉢の底に水がたまった状態のままにしていましたら、そこに虫が発生してしまいました。その後すぐに捨てました。これからは、鉢にずっと水がたまらないようにしようと思います。

 植物を育てている二階の南側のベランダでは、日差しがよくあたり、風通しもよいのですが、しっかりと雪を防ぐ屋根がないので、これからどうしようかと思っています。植物の上に雪が積もって折れてしまわないようにしたいです。

 寒さ対策として、温室づくりについて調べて、作ってみようと思います。

本日の記事の文字数(1874字)

コメント

金さんこんにちは

 とても日当たりがよくて気持ちのいい写真です。そういえば私は先日弘前に行ったのですが、思わぬ晴天でした。どちらかというと日本海側に位置する街ですけれども冬に晴れがあるんですね。

 さて仙台市はもうページェント、いつも思うのですがあのサンタパレードは非常に寒そうです。特に楽器を持つ人は大変そうで、頑張ってやってるな、と思います。

 先ずはコメントに対する反応、ありがとうございます。こちらも安心して見ていられます。

 植物も元気そうで、計測もまた細かくていいものです。よく見ていればこそ分かることがありますね。葉の白いのは私にも分からないのですが段々広がってくるものなら教えて下さい。折れた葉については明らかな病変があれば除去すべきですが、はっきりしないうちは残しておいて構いません。この場合は株に勢いがあり葉の枚数が多いので除去しても差し障りはないと思うのですけれど、変化を見てみるのも重要かと考えますので。

 葉が緑色から紫に変わったことは気にしないで下さい。この品種はおそらくアントシアニンを本来よりも過剰に合成するよう、遺伝子を選んで導入してつくった改良種です。茎にアントシアニンが出やすいものですが、植物全体にも出るのですね。寒くなってその形質が強まったのでしょう。葉は葉緑体のためアントシアニンの色を覆い隠すものですが、それを超えたので色が急に変わったように見えるのだと思います。

 ハツカダイコンはきれいに育っています。形はご愛敬です。ハツカダイコンは品種によっていろんな形があり、また栽培条件によって若干形が変わります。

 

 さて、鉢受けに水が溜まって虫?でしょうか。何の虫でしょう。この季節に水たまりに発生する虫、蚊なんでしょうか。夏ならごく少量の水でも発生するものなのですが。

 ちなみに私の家には最近カメムシが入ってくることがあり、私以外に動くものを目にしていないネコが喜んで相手をしています。匂いは気にならない?ようです。

ではまた

ラボスタッフ オガタ