東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ハツカダイコン第二弾のためのおうち(温室)と服(教:阿部美里)

2017年12月30日 (土)

連投失礼します。阿部です。ハツカダイコンを収穫し、スプラウトも今から育て始めると帰省中水をあげられないので育てていません。部屋に緑がなくなって寂しかったのと、豆苗を食べたかったので、スーパーで購入しました。上の写真は買ったばかりのものです。その日に食べて、ボールに水を張って育てました。20171230192452-ed8fecb4e2f1e286d6d1c00991f36c0476b835fc.jpgこれは約10日目の今日の様子です。最初は数本しか生えず、どうしたんだろうと思っていましたが、だんだん生えてきてよかったです。遮光していなかったので光合成をして緑化しています。明日帰省するので、この記事を書き終えたら今日の夕食に食べます。


さて、前置きが長くなりましたが、今日は帰省から帰ってきた後に始める予定の、第二弾ハツカダイコンのためのおうち(温室)を作りました!

材料は、

・段ボール

・アルミホイル

・プチプチ

・テープ類

・ヘアピン

・ボタン

です。購入したのは百均のプチプチだけです。


みなさんの温室をとても参考にさせていただきました。設計図は頭の中にあったので書いていません。完成したのがこちらです。20171230193452-ea1c92b5e16890b82ead0ceb9cf7f55ff8b7193e.jpg後ろと右側は段ボールの壁があり、前と左はカッターでくりぬきました。私のベランダでは、右からエアコンの室外機の風がハツカダイコンに直撃するため(一回目のハツカダイコンはよく育ってくれたなと思います)、右には壁を残しました。また、一回目のハツカダイコンの徒長の原因は日射不足だと考えているため、日光が当たりやすいように全面アルミホイルにしました。雪が積もると、下からの日光の反射で日焼けするのと同じで、きっと下にアルミホイルを貼るのも効果があるだろうと期待しています。上に斜めに屋根を付けて、そこにもアルミホイルを貼りたかったのですが、私の技術ではできませんでした。20171230194426-31f6babe02bf55403c1aeb60cb259f83b2623e1f.jpg開いているところのカバーはプチプチにしました。が、後から考えてみるとこれでは表面が平らでないし、あまり日光を通さなさそうですよね...。保温性よりも日光を当てることを重視しているので、後でビニールに変えようかなと考えています。前面はヘアピンにボタンを通したものをプチプチと段ボールを重ねて刺して固定しています。上は固定していないので空気が通ります。それから、前面の下5㎝くらいはプチプチがないので風が通ります。20171230195019-3a283ed0eac27babd674c405efce9a6ace1ff88b.jpgこれは左側です。同じくプチプチです。固定していないので風が通り放題です。20171230195123-0c67f9e5bd02b1809c6ae17e164aa103058f8ce2.jpg植木鉢を入れるとこんな感じです。植木鉢には服(プチプチ)を着せました。これは中里さんがやっていて、あったかそうでいいなと思ってまねさせていただきました。

覆うカバーをプチプチではなくビニールにするなら、プチプチは下からの寒さを防ぐために段ボールの底面に貼ろうかなと考えています。これで、一回目よりも徒長が防げて、寒くても外で元気に育てられたらいいなと思います。帰省から帰ったら第二弾ハツカダイコンと、第二弾ブロッコリースプラウトを始めるつもりです。


それではみなさま、良いお年を。


コメント

また阿部さんこんにちは。

 先ずはトウミョウ、市販品で再生栽培に取り組んでおられますね。豆が大きいと2、3回分のエネルギーがありますので本当、お得です。遮光してないので若干伸びが悪く、また青臭さが出やすいので早めに収穫しましょう。

 さて、ハツカダイコンの栽培二回目にトライとは素晴らしいです。今年は温室作成に挑戦するバイタリティーある受講生が多くて、この場合も楽しみです。

 設計は他の受講生のを参考にしているのですね。右側の段ボールを風よけに使っているのは良い工夫です。アルミホイルを下まで張っているのも良く考えました。実は研究室での室内植物栽培では鉢の下まで反射板を置いています。ご自分で書かれている通り、日光重視ではプチプチ(登録商標です)よりも普通のビニールの方が良いですね。ヘアピンで留めるのにボタンも併用するのはいいことです。開口部は前面にあるのなら、上には要りません。バタつくようならピンで留めてもいいと思います。左側にもあれば、と思います。温室自体には保温性がありませんので、繰り返しですがただのビニールで充分です。

 鉢カバーは、多少の意味はあるでしょうか。植物は葉の温度変化よりも地温の温度変化を嫌うものです。底からの冷えを防ぐように温室の底にプチプチで断熱するのも結構です。

 温室の効果は、この場合昼間の温度を高めて、光合成を開始できる温度の時間を増やしてあげる、これに尽きると思って下さい。今年の受講生にはいないようなのですが、水を入れたペットボトルかあるいは石を使って、温室内の温度変化を緩やかにする緩衝装置が欲しいところです。

 それともしも風に対する強度が不足するようなら、開口部に斜めに何かの筋交いを置けば、などと考えてしまいます。この辺りは工学部諸君に期待していたのですが。

 今からでは発芽しにくいですので、発芽時には室内に置くのが必要です。徒長しないタイミングで徐々に外に出します。成長遅いですから気長に見てあげましょう。それと土が足りないのではないでしょうか。市販品でも構いませんが、研究室に来られれば追加でお渡しします。

 では来年もまた報告お待ちします。

 ラボスタッフ・オガタ


教育学部・阿部さん

 こんばんは、遺伝の渡辺でございます。年末年始の休みで実家にもどる前に、色々なものを収穫しておくのは、よい戦略ですね。少なくとも、水やりの心配がないのは、ほっとですよね。保温のための温室というか、箱などで作ってみたのは、全体で50%を超えているのではないでしょうか。今年の受講生はなかなかのものだなと。。。で、年明けに栽培を始めるとき、発芽をして子葉が展開する、あるいは、本葉が1枚くらいは展開するところまでは、室内の方がよいと思います。この時期に外気温で発芽させるのは、難しいと思います。

 あと、温室はラボスタッフのオガタくんが書いてくれているように、地面というか、コンクリというか、下面からの冷気を抑えるのがよいと思います。農学部の岡田さんが下からの冷気があがってくるのを防いでいたと思います。参考にしてみて下さい。あとは、ラボスタッフのオガタくんのコメントも参考にして下さい。では、よいお年をお迎えください。来年も投稿を楽しみにしておりますので。


 わたなべしるす