東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

大きな変化はありません(経:阿部遥太)

2019年1月17日 (木)

こんにちは。久しぶりにハクサイ以外の写真を使ってみました。(上)

これは家の近くの沼です。水はかなり汚いのですが、夕焼けの日や、林がはっきりと水面に映っているときはとてもきれいに見えます。


前回いただいたコメントへの返信

〇ドイツは楽しみですが、お酒を楽しめるか心配です。ビールですら、なんとアルコー8パーセントらしいです。

〇温室の温度があまり上がらない(今年の受講生ではそういう方が多いようです。なぜかは分かりませんが日照の関係でしょうか)とのこと、換気口を減らすのはいいことです。意外にスキマはあるもので、植物が窒息(この場合は逆に二酸化炭素不足という意味ですが)することはあまりせん。

>>>温室に関してですが、換気口をへらし、また、丁寧にふたを閉めて隙間をより減らすようにしました。

結果、1月14日月曜日の11時ごろ

温室内の温度 26度 室外の温度 10度

というデータを得ました。日中家にいられる日がなかったので多くのデータは得られていませんが、手で空気に触れでみてもも、温室内の明らかに暖かかったので、温室の効果を高めることができたのではないかと思っています。また、温室内が暖かかったことは、夕方日没後に温室内に多くの水滴が見られたことからもわかります。暖かい日中には水蒸気として存在していた水分が、空気が冷やされて飽和水蒸気量が低下したため、液体となって出てきたのだと思います。

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〇さて、植物の報告は、画像が上下に圧縮されているのでしょうか。それでも葉が立っているのが分かりますね。枚数も26枚と増えました。順調です。

>>>圧縮はかかっていないです。

〇葉の黒いのをよく見つけましたね。これもきちんと観察しているゆえでしょうか。まあ、まだ小さい点ですし、それほど問題になるような感じではありません。放置しておいて下さい。では原因は、と言われると難しいのですが。

 ですが、ネットの知恵袋を頼るのは微妙ですね。善意で答えてくれていても、間違っている場合もあるからです。自分の既に知っている分野でのそういったやり取りを見れば分かるかな、と思います。wikiやきちんとした企業のサイトの方がいいですね。

>>>だいぶ前の記事で紹介した、葉の中心にできるタイプの黒点に関しては企業のホームページから情報を得られたのですが、前回紹介したような、葉の淵に集中してできる黒点については知恵袋でしか情報を得られることができませんでした。ですので、どこにできようとどちらも同じものなのかもしれません。下の写真を見ての通り、様子がだいぶ違ったので別物なのかと思ってしまいました。

〇肥料は崩さずに与えて下さい。そのままの形でも溶解して土に移行しますから、あえて手を加えることはありません。といったらいいか、化学肥料がいっぺんに溶けだして急に浸透圧が上がり、根にダメージが来たりしないよう、わざわざ加工して作ってあるのです。10日に一度というのはその肥料に合わせてのペースです。ハクサイは一定の肥料濃度を切れ目なく続けた方がいいのでそういった加工品を使います。

>>>了解しました。粒になっているのは、粉薬よりも錠剤のほうが飲むのに便利なように扱いやすくしているだけなのかと思っていました。そのような工夫だったとは驚きです。

〇ゴルゴのコラボアイテムはたくさん見かけます。ゴルゴとコラボした古文単語帳には私もかなりお世話になりました。しかしゴルゴを読んだことがないばかりか、ゴルゴの職業すら知りません。


ハクサイの成長についての話に移りたいと思います。

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葉の枚数の推移としては、18枚(12月29日)⇒22枚(1月5日)⇒26枚(1月11日)⇒29枚(11月17日)です。ペースはほとんど変わっていません。

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葉の色を比べると、中心から外側に向かうにつれて、つまり古くなるにつれて、色が濃くなっています。新しい葉は白みがかっていて緑というよりは黄緑のような色になっています。ただ、このような新しい葉の白みは、寒さのせいなのか、あるいは寒さには関係なく成長過程としてのものなのかは分かりません。

他に現れた変化としては、黒点が増えました。

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・日照条件:日に当たっているのは午後3時過ぎまでです。

・水やり:現在は鉢の底から溢れる程度の量の水を、3~4日程度の間隔で与えるようにしています。

・気温はここ数日は最高気温が6度前後、最高気温が-2度前後です。(気象庁のhp参考)

以上で終わります。(1819字)

コメント

阿部さんこんにちは

 写真の沼は加瀬沼でしょうか。私も幼少期には行ったものですね。今はバス釣りの人がいるそうですね。

 ちなみに外来魚は、昔は台湾からのライギョが問題でしたが、それがブラックバスに取って代わり、そして今ではナイルパーチやブルーギルなどが入ってきています。困ったものです。そんな魚を放流する人は、もし家の隣にエイリアンが引っ越してきたらどうするのか、と聞いてみたいものですね。

 外来種の植物では、西洋タンポポ、セイタカアワダチソウ、最近ではナガミヒナゲシが猛威を振るっているようです。特にセイタカアワダチソウは黄色い花で秋には目立ちますので、それがススキ野原を食い荒らしているのを観察すれば面白いと思います。最近ではススキが幾つかの特性でもって反撃しているようですが。

 外来種と言うと日本のか弱いものが侵略されるイメージですが、逆に日本のものが外国で繁殖する例があります。コガネムシがアメリカでジャパニーズビートルと呼ばれて恐れられています。また、シジミが五大湖で大繁殖して駆除に躍起になっています。植物では、過去アメリカ大恐慌後のルーズベルト大統領のニューディール政策、その目玉はTVAダム建設でした。しかしながら斜面の土地が崩れてくるのが問題になりました。植物を植えても、繁茂する前に根が崩れます。そこで日本のクズに白羽の矢が立ち、結果、斜面の緑化を成し遂げダムを成功させました。そのクズを称えて「クズの女王コンテスト」まで開催された記録があります。しかしこのクズがとんでもなくあちこちに飛び火して、大変困ったことになりました。

 どうでもいいことですが、よく私が言われることに「雑談から突然植物の話になり、また突然雑談になる」ということがあります。実は自分の中では雑談も植物の話も同じ次元なので違和感がないのです。植物そのものが最初から趣味ですので。

 ゴルゴについて、教授とも相談したのですが職業は「スナイパー」です。依頼がたまたまそういう系だからやってるだけでしょう。どうでもいいことですが。確かに古文単語帳、私も買いました。娘と勉強するためです。

 さて温室について、換気口を減らした効果が出たのでしょうか。日照の良い11時には26℃まで行ったということで。さてここから、逆に換気口を少し大きくしないといけませんね。さすがに26℃は高く、これ以上の温度は植物に良くないためです。午後2時くらいの時にどうなるのか、これ上がるのか、ですね。また湿度も上がり過ぎ(水滴が付くのは飽和水蒸気、つまり湿度100%)ると病気の発生につながります。

 葉のふちの黒いのは私にも分からないのですが、まあ気にせず行きましょう。

 ハクサイの全体はきれいに成長しているように思います。

 葉の色の濃さについてよく見ましたね。ちなみにですが、たまたま街で鉢植えのダイコンを見かけました。その写真を載せておきます。葉の縁から黄色くなっているもので、典型的な肥料不足ですね。植物体内を移動しやすい元素が不足して、重要な成長点付近にだけ集められたため、周辺が黄色になっています。マグネシウムかカリウムの欠乏でしょうか。

20190118170656-fcd04224a76bd80b50e889f9122398965dfa84cf.JPGではまた

ラボスタッフ オガタ